体重計の「50g単位」と「100g単位」は何が違う?|最小表示・丸正マーク・地域設定の読み方

体重計の「50g単位」と「100g単位」は何が違う?|最小表示・丸正マーク・地域設定の読み方 体重計・体組成計

体重計の説明に「50g単位」「100g単位」と書かれていたら、それは画面に出る数字の刻み(最小表示)のことです。取扱説明書を読むと、体重をはかる正確さにあたる計量精度は、最小表示とは別の欄に別の数字で書かれています。この記事では、タニタ・オムロン ヘルスケア・ドリテックの取扱説明書8機種分と、経済産業省のページを読み、最小表示の読み方、計量法の丸正マーク、地域設定の3つを整理しました。当サイトは実機を1台も持っていません。書いてあることはすべて公式情報によるもので、確認日は2026年10月1日です。

先に3行で

  1. 「50g単位」か「100g単位」かは、画面に出る数字の刻みの違いです。当サイトは、50g単位のほうが正確だとは書きません。取扱説明書では、最小表示と計量精度は別の欄だからです(例:タニタ BC-333L は最小表示が50g、計量精度は0kgから100kgまではかる場合に±100g)。
  2. 最小表示は、何kgまでその刻みかを見て読みます。BC-333L は0〜100kgが50g、100〜150kgが100g。ドリテック BS-186 の0.1kg(100g)は5〜75kg以下までで、75kgを超えると0.2kgです。
  3. 箱や本体にあるマークの呼び名は、経済産業省の説明では丸正マークです。当サイトは各機種に付いているかを確かめていないので、本体・箱の表示で確認してください。地域設定は重力の影響を補正する設定で、取扱説明書に引っ越したときの再設定が書かれている機種があります。

この記事で取扱説明書を読んだのは、タニタの BC-333L・RD-930L・HD-664・BC-773、オムロンの KRD-603T2・KRD-503T、ドリテックの BS-238・BS-186の合計8機種です。オムロンの取扱説明書は、公式オンラインストア(store.healthcare.omron.co.jp)で公開されているファイルを読みました。機種の選び方は6本目で扱います。

最小表示とは|経済産業省の目量と、8機種の表記

経済産業省のページによると、家庭で使う体重計などは計量法で家庭用特定計量器に分類されています。ページには、目量(計量器に表示される最小桁の数値)が10mg以上で目盛標識の数が100以上の非自動はかりのうち条件を満たすものが、その対象として示されています。体重計は一般用体重計にあたり、ひょう量(計ることができる最大の質量)が20kgを超え200kg以下で、専ら体重の計量に使うものという区分です。

取扱説明書の仕様欄の「最小表示」を、当サイトは目量にあたる欄として読んでいます(各社が目量と同じ意味だと書いているわけではありません)。

下の表は、8機種の取扱説明書の仕様欄にある計量範囲と最小表示です。表の「50g始まり」「100g始まり」は、0〜100kg付近の刻みで当サイトが分けた呼び方で、公式の区分ではありません。

当サイトの分け方 会社・型番 計量範囲 最小表示(取扱説明書の表記)
50g始まり タニタ BC-333L 0〜150kg 「50g(0~100kg)100g(100~150kg)」
50g始まり タニタ RD-930L 0〜180kg 「50g(0~100kg)/100g(100~180kg)」
50g始まり タニタ HD-664(体重だけ) 0〜150kg 「50g(0〜100kg)、100g(100〜150kg)」
50g始まり オムロン KRD-603T2 2〜135kg 2〜100kgが50g、100kgを超えると100g
50g始まり ドリテック BS-238 5〜150kg 5〜100kg以下が0.05kg(50g)、100kg以上150kg以下が0.1kg(100g)
100g始まり タニタ BC-773 0〜150kg 「100g(0~100kg) 200g(100~150kg)」
100g始まり オムロン KRD-503T 2〜135kg 2〜100kgが100g単位、100kgを超えると200g単位
100g始まり ドリテック BS-186(体重だけ) 5〜150kg 5〜75kg以下が0.1kg(100g)、75kgを超え150kg以下が0.2kg(200g)
最小表示が変わる体重(取扱説明書の表記)50g100g200gタニタ BC-333L50g100gタニタ RD-930L50g100gタニタ HD-66450g100gオムロン KRD-603T250g100gドリテック BS-23850g100gタニタ BC-773100g200gオムロン KRD-503T100g200gドリテック BS-186100g200g0kg75kg100kg135kg150kg180kg
8機種の最小表示が切り替わる体重の位置。出典:各社公式サイト(2026年10月1日確認)

表を読むときの注意が2つあります。1つ目は、「50g単位」の機種でも、刻みが細かいのは範囲の前半だけだということです。この8機種の中で、50g始まりの5機種はすべて、100kgを超える範囲では100gの刻みです。2つ目は、「100g単位」でも何kgまでが100gかは機種で違うことです。刻みが切り替わる体重は、この8機種の中で7機種が100kg、BS-186 だけが75kgです。計量範囲も機種で違うので、自分の体重が切り替わる位置の前後にある場合は、取扱説明書の最小表示の行を範囲まで含めて読んでください。

最小表示と計量精度は別の欄|取扱説明書の記載を会社ごとに読む

取扱説明書の仕様のページには、最小表示の行とは別に、体重の精度の欄があります。欄の名前は、タニタとドリテックが「計量精度」、オムロンが「体重計精度」です。タニタの BC-333L には、「はかられた体重に対して下記の範囲まで精度を保証します。」と書かれています。以下は体重の精度で、体脂肪率など体重以外の項目の精度ではありません。

範囲の区切り(タニタは100kg、オムロンは67.5kgと100.0kg、ドリテックは BS-186 が75kg、BS-238 が75kgと100kg)も条件の書き方も会社で違います。そのため、当サイトは数字を会社をまたいで見比べることも、どの会社の体重計が正確かという順位づけもしません。下の表は会社ごとに分けています。

タニタ(取扱説明書の記載)

型番 計量精度 表記にある条件
BC-333L 0kgから100kgまではかる場合 ±100g/100kgを超え150kgまではかる場合 ±200g 「使用温度:23℃±5℃、湿度:50%±20%の場合」
BC-773 0kgから100kgまではかる場合 ±200g/100kgを超え150kgまではかる場合 ±400g 「使用温度:23℃±5℃、湿度:50%±20%の場合」

オムロン(取扱説明書の記載)

型番 体重計精度 表記にある条件
KRD-603T2 2.0kgを超え67.5kgまで ±100g/67.5kgを超え100.0kgまで ±150g/100.0kgを超え135.0kgまで ±300g 体重計精度の欄に温度・湿度の条件の記載は見つかりませんでした
KRD-503T 2.0kgを超え67.5kgまで ±200g/67.5kgを超え100.0kgまで ±300g/100.0kgを超え135.0kgまで ±600g 体重計精度の欄に温度・湿度の条件の記載は見つかりませんでした

オムロンの取扱説明書には「この製品のメーカー保証精度は、前記の体重計精度欄に記載のとおりです。」とあり、この欄がオムロンの保証精度の表記です。

ドリテック(取扱説明書の記載)

型番 計量精度 表記にある条件
BS-186 5〜75kg以下 ±0.2kg/75kg超え150kg以下 ±0.6kg 「使用場所の温度 23±5℃、湿度 50±20%」
BS-238 5kg以上75kg未満 ±0.1kg/75kg以上100kg未満 ±0.15kg/100kg以上150kg以下 ±0.3kg 「使用場所の温度20℃±5℃の場合」
タニタ BC-333L(0kgから100kgまではかる場合)最小表示:50g(画面の数字の刻み)50g50g計量精度:±100g(保証する範囲)±100gタニタの取扱説明書は、最小表示と計量精度を別の欄に書いています。条件:使用温度 23℃±5℃、湿度 50%±20%の場合この図は2つの欄の意味の違いを示すもので、体重の値の例ではありません
最小表示(表示の刻み)と計量精度(保証する範囲)は別の欄。出典:タニタ BC-333L 取扱説明書(2026年10月1日確認)

タニタ BC-333L の取扱説明書で、0kgから100kgまでの範囲を見ると、画面の数字は50gずつ変わります。一方、メーカーが保証する範囲は±100gです。ドリテックの BS-238 も、最小表示は0.05kg(50g)で、5kg以上75kg未満の保証する範囲は±0.1kgです。つまり、最小表示の細かさと、保証する範囲の幅は、別々の数字として書かれています。当サイトが、50g単位のほうが正確だと書かない理由は、これです。

丸正マークとは|計量法の制度と、箱・本体での確かめ方

経済産業省のページには、家庭用特定計量器を販売するときは、技術基準に適合していることを示す表示(いわゆる丸正マーク)を付けたものでなければ、販売も販売目的の陳列もできないと書かれています。マークは直径8mm以上で、製品の見えやすい箇所に表示する必要があるとも書かれています。同じ省のページには、平成25年度から市場で無作為に購入して技術基準への適合を確かめる試買調査を実施していて、不適合の疑いのある家庭用特定計量器が確認されている、との記載もあります。

今回の8機種に丸正マークが付いているのかは、当サイトは確かめていません。実機を持っていないためです。取扱説明書で確認できたのは、技術基準についての記載です。

技術基準についての記載は、タニタ BC-333L(35ページ)に「本機は、JIS(家庭用はかり)に定められた技術基準で製造し、厳重な検査のうえ出荷しております。」、オムロン KRD-503T(42ページ。見出しは「家庭用計量器マークについて」)に「この体重計は、計量法に定められた技術基準で製造し、厳重な検査のうえ、出荷しております。」、ドリテック BS-186(2ページ)に「本製品は計量法で定められた技術基準に基づいて製造、検査しております。」とあります。いずれの記載からも、マークが付いているかどうかは確認できません。

当サイトが文字として読めた、この記事のタニタ(4機種)とオムロン(2機種)の取扱説明書の中では、丸正マークという語は見つかりませんでした。ドリテックの2機種は画像で提供されている取扱説明書のため、文字検索はしていません。買う前に確かめたい場合は、本体や箱の表示を、経済産業省のページが示すマークの説明と見比べてください。

地域設定とは|重力の影響を補正する設定と、引っ越したとき

地域設定は、はかりの誤差を補正するための設定です。タニタの BC-333L の取扱説明書には、「高精度のはかりは、使用地域により重力の影響を受け、誤差を生じることがあります。ご使用になる地域を設定することにより、この誤差を解消することができます。」と書かれています。オムロンの KRD-603T2 には「重力加速度の影響を補正するため、地域番号を設定します。」、ドリテックの BS-186 には「日本の各地域の重力値には若干の差があります。高精度のはかりはこの影響により誤差が発生することがあります。」という記載があります。

会社・型番 地域設定の区分(取扱説明書)
タニタ BC-773 3区分:地域1「北海道」/地域2「本州、四国、九州」/地域3「沖縄」。お買い上げ時は地域2に設定されていると書かれています
タニタ BC-333L・RD-930L 仕様欄の地域の行に5区分とあります。BC-333L には、引っ越しなどで使用地域が変わった場合に地域を再設定する手順が書かれています
タニタ HD-664 5区分:AREA1 北海道/AREA2 青森〜福島の6県/AREA3 茨城〜高知の32都府県/AREA4 福岡〜鹿児島の7県/AREA5 沖縄
オムロン KRD-603T2 7区分(地域番号1〜7)。1が北海道、6が鹿児島県、7が沖縄県と小笠原諸島(東京都)
オムロン KRD-503T 2区分:Ar 1(北海道、東北6県、茨城県、栃木県、新潟県、富山県、石川県)/Ar 2(上記以外)
ドリテック BS-186 重力値の違いについての注記は上記の1文があります。地域を選ぶ手順は、取扱説明書では見つけられませんでした(全体を読みました)
ドリテック BS-238 10ページに「日本の各地域の重力値には若干の差があります。高精度のはかりは、この影響により誤差が発生することがあります。」とあります。地域を選ぶ手順は、取扱説明書では見つけられませんでした(全20ページを読みました)

区分の数は機種で違い、数の多い少ないで、はかりの良し悪しを当サイトが判断することはしません。引っ越したときに設定を変えるかどうかは、お使いの機種の取扱説明書の手順に従ってください。タニタの BC-773 と HD-664 は本体の裏面にある地域設定スイッチで選び、オムロンの KRD-503T と KRD-603T2 は初期設定の手順の中で地域番号を選ぶと書かれています。

体組成計を使う前に|メーカーの注意書きの引用

体組成計は体重のほかに体脂肪率などの数字も出します。当サイトは、その精度や正しさを断定しません。メーカー自身が、体重以外の数字について次のように書いています。

  • タニタ BC-773(31ページ):「体重以外の測定項目は、からだの電気抵抗値等から算出した推定値です。BMIは計算値です。」
  • オムロン KRD-603T2(47ページ):「体重(kg)以外の指標は、当社独自の推定式を用いています。BMIは計算値です。」
  • ドリテック BS-238(17ページ):「体重以外の測定項目は、電気抵抗値等から算出された推定値です。」

体組成計は体に微弱な電流を流します。ペースメーカーなどの医用電気機器を使っている人、妊娠中の人などへの注意は、会社ごと・機種ごとに文言が違います。当サイトは、使えるか使えないかを判断しません。取扱説明書を読んだ3機種の文言をそのまま引用するので、お使いの機種については、その取扱説明書を読んでください。

会社・型番(取扱説明書のページ) 医用電気機器についての記載 妊娠中などについての記載
タニタ BC-333L(3ページ・7ページ) 「ペースメーカーなど医用電気機器を装着されている方は絶対に使用しない」「本機は、微弱な電流を体内に流しますので、医用電気機器が誤作動し、重大な事故が発生するおそれがあります。」 「妊娠中や、人工透析をされている方、またはむくみ症状の方」を含む記載のあとに、「上記のような方は、体脂肪率や筋肉量の信頼性が低下するおそれがあります。」
オムロン KRD-503T(4ページ・38ページ) 「下記の医用電気機器との併用は、絶対にしないでください。」「ペースメーカーなどの植込み型医用電気機器」。電波については別に「本製品は電波を発信します。航空機内や病院など、無線通信が禁止された場所で使用しないでください。」 「次のような方は体内水分量などの体組成が平均的な値と差が大きいため、正しく測定できない場合があります。」とあり、その一覧に「妊娠中の人」が入っています
ドリテック BS-238(1ページ・3ページ) 「下記のような医療機器との併用は絶対にしない。」「ペースメーカーなどの体内植込み型医療機器」「誤動作により、身体への著しい障害をまねくおそれがあります。」 「20歳以下、60歳以上、アスリートの方やスポーツを専門にやっている方、妊娠中の方、人工透析患者の方、体水分の変化を誘発させる薬を服用されている方につきましては、体脂肪率の測定結果は本来の測定値と大きな差が出ることがあります。参考値としてください。」

オムロンの取扱説明書にある電流の注意(併用は絶対にしない)と電波の注意(無線通信が禁止された場所で使用しない)は、別の内容の注意です。1つにまとめて読まないでください。ドリテックの BS-238 は画像で提供されている取扱説明書のため、画像を読んで写しています。ドリテックの取扱説明書には、「測定結果を自己判断して減量や運動療法などを行わない。」という注意もあります。

この記事が向いていない人

こういう人 この記事が向かない理由
体脂肪率など、体重以外の数字の精度を知りたい人 この記事は体重の最小表示と計量精度だけを扱い、体組成の精度は扱いません(メーカーも推定値と書いています)。
どの機種を買うかを決めたい人 機種の選び方と当サイトの第1候補は6本目で扱います。
50gの違いで体重の増減を細かく判断したい人 BC-333L は画面の刻みが50gで、取扱説明書が保証する範囲は±100gです。数十グラムの違いをどう読むかは、当サイトは判断しません。
品物の売買や、体重を証明する用途で使いたい人 タニタ BC-333L の取扱説明書には「ご家庭での測定が主な目的ですので、業務用(品物の売買取引やその他の目方を証明する場合)にはご使用になれません。」と書かれています。

よくある質問

Q1. 「50g単位」のほうが正確ですか。

当サイトは、そうは書けません。50gや100gは最小表示(画面の数字の刻み)で、計量精度は別の欄に書かれています。BC-333L は、0kgから100kgまでで最小表示が50g、計量精度が±100gです。

Q2. 100kgを超えると、刻みはどうなりますか。

この記事で読んだ8機種の中では、7機種が100kgを境に刻みが粗くなります(50g始まりの5機種は100g、100g始まりの KRD-503T と BC-773 は200g)。BS-186 だけは、75kgで0.1kgから0.2kgに変わります。

Q3. 引っ越したら、地域設定を変えますか。

機種で違います。タニタの BC-333L のように、引っ越しなどで使用地域が変わった場合の再設定手順が取扱説明書に書かれている機種があります。お使いの機種の取扱説明書に従ってください。

まとめ

  • 「50g単位」「100g単位」は最小表示(画面の数字の刻み)の話です。計量精度は別の欄に、別の数字で書かれています。
  • 最小表示は、何kgまでその刻みかを含めて読みます。この記事で読んだ8機種の中では、7機種が100kg、BS-186 が75kgで刻みが変わります。
  • 丸正マークが各機種に付いているかは、当サイトは確かめていません。地域設定の区分の数と方法は機種で違うので、取扱説明書に従ってください。

出典(2026年10月1日確認)

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