プロジェクターはどれを買う? 4タイプで決める|据置・モバイル・照明一体型・超短焦点

プロジェクターはどれを買う?という記事の要点と、据置・モバイル・照明一体型・超短焦点の4タイプという副題、家電えらびのサイト名を記載したアイキャッチ画像 プロジェクター

※本記事にはアフィリエイト広告(楽天・Amazon)を含みます。

テレビを買い替えるより先に、100インチクラスの大画面が10万円前後から手に入る——そう聞いてプロジェクターを検索すると、多くの人がそこで手が止まります。「据置」「モバイル」「レーザー」「ANSIルーメン」という言葉が一度に並び、何を比べればいいのか分からなくなるからです。

この記事では、2026年8月27日にエプソン・BenQ・XGIMI・Anker(Nebula)・JMGO・Aladdin X・LGの7社、合計15機種の公式仕様ページを確認しました(一部項目は2026年9月9日に再確認)。分かったのは、プロジェクターはタイプが違えば比べる意味がなく、明るさの数字も会社によって単位が違うという点です。つまり「価格が安いほう」「数字が大きいほう」を選ぶという、多くの家電で通用するやり方がそのまま使えません。

冷蔵庫や洗濯機であれば、容量やkWhといった共通の単位で機種を横並びにできます。ところがプロジェクターは、明るさの表記そのものが会社ごとに異なる基準で作られており、共通の物差しが最初から存在しません。この違いに気づかずに「明るさの数値が大きいから」という理由だけで選んでしまうと、実際に部屋に設置したときの見え方が想定と食い違う可能性があります。

この記事は、3つの質問でまず4タイプに分け、そのうえで「明るさの単位」と「100インチに必要な距離」という2つのつまずきどころを、公式情報だけで整理します。価格・機能の紹介記事にありがちな「どれがいちばんおすすめか」を先に断定するのではなく、まず読者ご自身の設置場所(天井に付けられるか、壁際に置けるか、持ち出すか)を軸にして、当てはまるタイプを絞り込む構成にしています。

なお、この記事はホームプロジェクター全体の入口として書いています。単位の詳しい規格の話、機種ごとの投写距離の全網羅、台形補正機能の名称の翻訳表、明るさの目安の条件は、それぞれ扱う情報量が多いため、この記事では要点だけにとどめ、別の記事で深掘りする予定です。

まず答え:3つの質問で4タイプに分かれる

プロジェクター選びの3問フローチャート。天井の引掛シーリングに付けたいなら照明一体型、スクリーンにする壁のすぐそばに置きたいなら超短焦点、キャンプや別の部屋に持ち出したいならモバイル型、どれにも当てはまらなければ据置型と判定する図解
当サイトが作成した分類(本文で確認した15機種の実例をもとに・2026年8月27日確認)

迷ったらこの3行

  • 天井の照明器具の取付口(引掛シーリング)に付けて、床にスペースを取りたくない→照明一体型
  • スクリーンにする壁のすぐそばに置いて、部屋の真ん中を空けておきたい→超短焦点
  • キャンプや別の部屋に持ち出したい(電源の有無は機種ごとに違う)→モバイル型
  • 上のどれにも当てはまらない、投写距離を確保して明るさの数値を比較したい→据置型
タイプ 得意なこと この記事で確認した機種数 価格帯(公式表示があるもののみ)
据置型 明るさの数値を比較しやすい。投写距離の確保が前提 6機種(エプソン2・BenQ1・XGIMI1・Anker1・JMGO1) 公式価格が確認できたのは4機種(16万〜25万円)。残りはオープン価格
モバイル型 持ち運べる。ただしバッテリー内蔵とは限らない 4機種(XGIMI1・Anker1・BenQ1・エプソン1) 公式価格が確認できたのは1機種(約12万円)。残りはオープン価格・記載なし
照明一体型 引掛シーリングに取り付け、床置きスペースが要らない 2機種(いずれもAladdin X) 公式価格が確認できたのは1機種(25万円)
超短焦点 壁際に置いて大画面にできる 3機種(LG2・Aladdin X1) 公式価格が確認できたのは1機種(12万円)

◎○△のような主観の粒度分けはせず、公式に確認できた数値だけを載せています。価格の詳しい条件は後述の「価格帯の比較」の章に、機種ごとの数値はこのあとの「4タイプを1つずつ紹介」の章以降にまとめました。

4タイプの中では、据置型がもっとも機種数が多く(6機種)、明るさの数値を比較できる選択肢が広い一方、投写距離の確保が前提になります。照明一体型はAladdin Xのみが確認できたタイプで、床にスペースを取らない代わりに、後述する台形補正の縮小という代償があります。超短焦点は3機種とも壁からの距離が公式に数値で示されており、この記事の中でもっとも設置イメージを描きやすいタイプでした。モバイル型は持ち運びやすさが利点ですが、後述の「「ポータブル」とバッテリー内蔵は別の話」の章で説明するとおりバッテリー内蔵とは限りません。

どっちの読み方にしますか?

📄 このまま読む —— 4タイプのどれかをまず決める入口記事です。

🔍 細かいデータで選びたい方へ —— 単位ごとの対応表や、機種別の投写距離をさらに詳しく知りたい場合は、この記事の「「ルーメン」は会社によって単位が違う」と「「6畳で100インチ」は置き方で決まる」の各章で公式値の要点をまとめています。

この記事の根拠

この記事は2026年8月27日に、エプソン・BenQ・XGIMI・Anker(Nebula)・JMGO・Aladdin X・LGの7社、据置型6機種・モバイル型4機種・照明一体型2機種・超短焦点3機種の合計15機種について、各社公式サイトの仕様ページを開いて書いています(一部項目は2026年9月9日に再確認)。ViewSonicは同日時点で日本公式サイトが改装中だったため、対象に含めていません。測定基準を公式で確認できない機種は載せていません。7社という数は、この記事の執筆時点で日本国内向けの公式サイトが確認でき、かつ据置・モバイル・照明一体型・超短焦点のいずれかで一次情報が取得できたメーカーの範囲であり、市場に存在するメーカーの全てを網羅したものではありません。

数値は各社が公式サイトに掲載している表記をそのまま使い、独自の換算や推測は行っていません。「記載なし」と書いている項目は、その機能や部品が存在しないという意味ではなく、公式ページで確認できなかったという意味です。

この記事で扱っていない情報もあります。実機を使った操作感、発熱、レンズの経年劣化といった項目は、公式ページに数値としての記載が確認できず、この記事では扱っていません。動作音については一部機種で公式に数値の記載があったため、後述の「設置と電源」の章に注記としてまとめています。書けるのは、各社が公式に数値・方式・対応フォーマットとして公表している事実だけです。

調査の手順は、各社の公式サイトから対象機種の仕様ページを開き、明るさ・解像度・投写距離・台形補正・バッテリー・価格の6項目を記録する形で統一しています。同じ手順を踏むことで、社ごとに項目の見せ方が違っていても、この記事の中では同じ並びで比較できるようにしています。

選び方の講義(3分だけ)

「ルーメン」は会社によって単位が違う

プロジェクターの明るさは「ルーメン」という単位で表示されますが、実は測定の基準が会社によって違います。この記事で確認した7社の公式表記は、次の4系統に分かれていました。

単位 採用しているメーカー(この記事で確認した範囲) 備考
ANSIルーメン BenQ・Anker(Nebula)・Aladdin X・LG 米国国家規格協会(ANSI)の測定方式に基づく表記
ISOルーメン XGIMI・JMGO(現行機) XGIMIは公式に「白色光出力はISO 21118に基づき測定」と規格番号を明記(2026-09-09確認)。JMGOは規格番号の記載を確認できませんでした
lm(JIS X 6911:2021様式・ISO/IEC 21118:2020測定) エプソン 日本の工業規格に基づく測定方式を明記。XGIMIが挙げるISO 21118と同じ規格番号だが、版・測定条件が同一かどうかは未確認(2026-09-09確認)
CVIAルーメン この記事で確認した現行機にはありません JMGOのN1 Ultra・N1 Pro・N1がCVIAルーメン表記でしたが、2026年8月27日時点で公式サイトにて終売表記済み。現行のN1S・N3系はISOルーメン表記です

Aladdin X公式ブログの逐語:「基準が異なるので〇ルーメン=〇ANSIルーメンと換算はできない」(Aladdin X公式ブログ・確認日2026年8月27日)

この記事の表では、数値の横に単位(ANSI・ISO・lm・CVIA)を必ず併記し、単位が違う数値どうしの大小は比べません。たとえば「3200 ISOルーメン」(XGIMI HORIZON 20)と「3000 ANSIルーメン」(BenQ X3000i)は、数字だけを見ればXGIMIのほうが大きく見えますが、測定の基準そのものが違うため、この記事ではどちらが明るいかを判定していません。

公式サイトの仕様表を読むときは、まず数値の直後に付いている単位(ANSI・ISO・lm・CVIA)を確認する習慣をつけてください。単位の表記が無い、あるいは「ルーメン」とだけ書かれている場合は、どの基準か販売店や公式のお問い合わせ窓口に確認したうえで比較することをおすすめします。

1論点のミニ結論:数字の大きさだけでメーカーを比べることはできません。まず「その数字がどの単位で書かれているか」を確認してください。

「6畳で100インチ」は置き方で決まる

超短焦点、据置型・モバイル型、照明一体型の3グループについて、100インチに必要な設置距離を公式値で比較した図解。超短焦点は壁から22〜39cm、据置型・モバイル型は約260〜477cm、照明一体型のAladdin X2 Plusは設置距離約1.2mで4畳の部屋でも60インチとする公式例を示す
当サイトが作成した比較図(各社公式サイトの数値をもとに・2026年8月27日確認)

「100インチに映せるか」は、プロジェクターの性能そのものよりも、本体を置ける位置から画面(壁やスクリーン)までの距離で決まります。同じ100インチでも、据置型は部屋の奥に距離が必要で、超短焦点は壁のすぐそばに置けます。この記事で確認した15機種のうち、公式サイトが「100インチに必要な距離」を数値で公表していたのは次の6機種でした。

型番 タイプ 100インチに必要な距離(公式値)
LG HU715QW 超短焦点 壁から22cm
Aladdin Marca 超短焦点 壁から24cm
LG PU615U 超短焦点 壁から39cm
JMGO N1S 4K 据置型(ジンバル一体型) 約260cm(公式表記は「投写比1.2:1で2.6mで100インチ」)
エプソン EF-72 モバイル型(公式分類はコンパクト) 267cm
エプソン EH-TW7100 据置型 295〜477cm(1.6倍ズームレンズの調整幅)

残りの9機種(BenQ X3000i・BenQ GS50・XGIMI HORIZON 20・XGIMI MoGo 3 Pro・Anker Cosmos Laser 4K・Anker Capsule 3 Laser・JMGO N3 4K・Aladdin X2 Plus・Aladdin X3 Laser 4K)は、公式サイトが投写比(レンズと画面サイズの比率)を主に公表しており、100インチ時の距離の記載は確認できませんでした(Anker Capsule 3 Laserは「約2.1m距離があれば約80インチ」、Aladdin X2 Plusは「設置距離約1.2mで60インチ」という、100インチとは別のサイズでの距離を公式が示しています)。投写比から100インチ時の距離を自分で計算して掲載することはしていません。

Aladdin X2 Plus・X3 Laser 4Kは天井の引掛シーリングに取り付けて上から投写するタイプで、床に置く前提の「距離」という考え方になじみません。公式はX2 Plusについて「4畳のお部屋でも60インチ。設置距離は約1.2m」(適用畳数は〜8畳)と案内していますが、100インチ時の距離の記載は確認できませんでした。

また、同じ据置型でもレンズの構造によって設置の融通が変わります。エプソンEH-TW7100は1.6倍ズームレンズを備え、295〜477cmという幅の中で設置場所を選べると公式が示しています。一方、投写比のみを公表している機種は、ズームの範囲そのものが分からないため、設置前に販売店やメーカーへの確認が必要です。

1論点のミニ結論:「6畳で100インチ」ができるかどうかは、部屋の広さそのものより、プロジェクターを置ける場所から画面までの実際の距離で決まります。後述の「設置と電源」の章で、まず測ることを勧める理由もここにあります。

「ポータブル」とバッテリー内蔵は別の話

「モバイル型」や「持ち運べる」と紹介されていても、本体にバッテリーを内蔵しているとは限りません。この記事で確認した範囲では、次のように分かれていました。

型番 タイプ バッテリー内蔵(公式表記)
Anker Capsule 3 Laser モバイル型 内蔵○(再生約2.5時間。※エコモード・Wi-Fi利用時の公式注記あり)
BenQ GS50 モバイル型 内蔵○(リチウムイオン。再生時間は仕様ページに記載なし)
XGIMI MoGo 3 Pro モバイル型 本体は非内蔵(公式:65W以上のモバイルバッテリーまたは外部電源〈別売〉へ接続、またはバッテリー付きスタンド〈別売〉が必要)
Anker Cosmos Laser 4K 据置型 非内蔵(公式明記:「バッテリーは内蔵していません。ご利用には電源アダプタが必要です」)
JMGO N1S 4K/N3 4K 据置型 無し(公式明記)
LG PU615U 超短焦点 非内蔵(公式明記)

エプソンEF-72は公式分類が「コンパクト」であって「モバイル(バッテリー駆動)」ではなく、バッテリーの記載も確認できませんでした。「小型で持ち運べる」ことと「電源が要らない」ことは別の条件として確認する必要があります。

バッテリーを内蔵していない機種を屋外や電源のない場所で使う場合は、公式が指定する給電条件(XGIMI MoGo 3 Proなら65W以上のモバイルバッテリーまたは外部電源)を満たすアクセサリーを別途そろえる必要があります。この条件を満たさない汎用のモバイルバッテリーでは、公式の動作保証の対象外になる可能性があるため、購入前に公式ページの給電条件を確認してください。

1論点のミニ結論:持ち出して使いたい場合は、型番の横にバッテリー内蔵の表記があるかを必ず確認してください。

4タイプを1つずつ紹介

据置型——投写距離が必要な6機種

据置型は、部屋の中に一定の投写距離を確保できることを前提に、明るさの数値を比較しながら選べるタイプです。この記事で確認した15機種のうち、もっとも機種数が多いのがこの据置型でした。

メーカー 型番 明るさ(公式表記のまま) 解像度 100インチに必要な距離 台形補正 価格(公式・2026-08-27時点)
エプソン EH-TW7100 3,000lm(最大)※JIS X 6911:2021様式・ISO/IEC 21118:2020測定 4K表示(公式注記:4Kエンハンスメントテクノロジー) 295〜477cm ピタッと補正+クイックコーナー機能(度数は記載なし) 記載なし(オープン価格)
BenQ X3000i 3000 ANSIルーメン 4K UHD(3840×2160) 記載なし(投写比1.15〜1.50のみ) 自動(縦±30度・横±30度) 記載なし(オープン価格)
XGIMI HORIZON 20 3200 ISOルーメン 3840×2160(4K UHD) 記載なし(投写比1.2〜1.5:1のみ) ISA 5.0(自動台形補正・オートフォーカス・障害物自動回避・スクリーン自動アジャスト) 229,900円(「21%割引」表示・通常289,900円)
Anker(Nebula) Cosmos Laser 4K 2200 ANSIルーメン 3840×2160 記載なし(「60〜150インチでの投影に対応」のみ) 垂直・水平(オート/マニュアル) 249,900円
JMGO N1S 4K(ジンバル一体型) 1700 ISOルーメン 4K(3840×2160) 約260cm シームレス自動台形補正・垂直水平±45度 164,780円(2年保証)
JMGO N3 4K 1800 ISOルーメン 4K(3840×2160) 記載なし(投写比1.0〜1.3:1のみ) 自動台形補正・垂直水平±45度 226,380円(2年保証)

据置型は投写距離を確保できる部屋に向くタイプです。6機種とも4K表示に対応しますが、明るさの単位はエプソン(lm)・BenQ/Anker(ANSIルーメン)・XGIMI/JMGO(ISOルーメン)で分かれており、この列の数値だけで比べることはできません。

どんな人向けか:投写距離を公式値で確認しながら選びたい人には、距離の記載があるEH-TW7100かN1S 4Kが起点になります。価格の確定情報を先に見たい人には、公式価格が出ているN1S 4K・HORIZON 20・Cosmos Laser 4K・N3 4Kが比較しやすいでしょう。

エプソンEH-TW7100は、295〜477cmという投写距離の範囲が公式に示されている数少ない据置機です。良い点は、ズームレンズの調整幅が広く設置場所に融通が利きやすいこと(公式値)。気になる点は、バッテリーの記載がなく、価格もオープン価格のため、購入時に実売価格を確認する手間が発生することです。

BenQ X3000iは3000 ANSIルーメンで、台形補正が縦横とも±30度に対応します。気になる点は、投写距離が投写比のみの公表で、設置前に自分で採寸して確認する必要があることです。

XGIMI HORIZON 20は3200 ISOルーメンで、ISA 5.0による自動台形補正・オートフォーカス・障害物自動回避に対応します。良い点は、229,900円という公式価格が確認できること。気になる点は、100インチ時の距離が投写比のみの公表であることです。

JMGO N1S 4Kはジンバル一体型で、垂直水平±45度まで角度を変えられる据置機です。良い点は、100インチに必要な距離(約260cm)が公式に明記されていること。気になる点は、バッテリーが無いこと(公式明記)と、旧モデルのN1 Ultra・N1 Pro・N1が2026年8月27日時点で終売表記になっている点で、購入時は型番をN1S・N3系と確認する必要があります。

Anker Cosmos Laser 4Kは2200 ANSIルーメン、公式価格249,900円です。良い点は価格が公式に確定していること。気になる点は、バッテリーが非内蔵(公式明記)で電源アダプタが必須なことと、距離は「60〜150インチ対応」のみで100インチ時の具体的な数値が確認できないことです。

JMGO N3 4Kは1800 ISOルーメンで、価格は226,380円(公式・2年保証込み)。台形補正は垂直水平±45度に対応しますが、100インチ時の距離は投写比のみの公表です。

据置型6機種を通して見ると、投写距離が公式に数値で示されているのは、据置型6機種の中ではEH-TW7100とJMGO N1S 4Kの2機種にとどまり、BenQ・XGIMI・Anker Cosmos Laser 4K・JMGO N3 4Kは投写比のみの公表でした。設置場所の広さに制約がある場合は、まず距離が数値で確認できる機種から検討すると、事前の見積もりがしやすくなります。

モバイル型——持ち運べる。ただし電源に注意

モバイル型は本体サイズが小さく、旅行先や別の部屋への持ち出しを想定したタイプです。ただし前述の「「ポータブル」とバッテリー内蔵は別の話」の章で触れたとおり、「モバイル」という名称であってもバッテリーの有無は機種ごとに異なります。

メーカー 型番 明るさ(公式表記のまま) 解像度 バッテリー内蔵 価格(公式・2026-08-27時点)
XGIMI MoGo 3 Pro 450 ISO Lumens 1920×1080 本体は非内蔵(65W以上のモバイルバッテリー/外部電源またはバッテリー付きスタンドが別途必要) 記載なし(取得できず)
Anker(Nebula) Capsule 3 Laser 300 ANSIルーメン(米国国家規格協会規格) 1920×1080 内蔵○(再生約2.5時間・※エコモード・Wi-Fi利用時) 119,900円(2026-09-09確認・割引表示なし。2026-08-27時点は「29%OFF」表示で84,900円だったが失効)
BenQ GS50 500 ANSIルーメン 1080p(1920×1080) 内蔵○(リチウムイオン。再生時間は記載なし) 記載なし(オープン価格)
エプソン EF-72(Lifestudio・コンパクト) 1,000lm(最大) 4K相当(公式注記:4Kエンハンスメントテクノロジー方式。EH-TW7100と同じ方式、2026-09-09確認) 記載なし 記載なし(オープン価格)

モバイル型は4機種とも明るさの単位が異なり(XGIMIはISO、Anker/BenQはANSI、エプソンはlm)、この列でも数値の横並び比較はできません。バッテリーの有無は前述の「「ポータブル」とバッテリー内蔵は別の話」の章の表のとおり分かれます。

XGIMI MoGo 3 Proは「ポータブル」と紹介されますが、本体にバッテリーは内蔵していません(公式:65W以上のモバイルバッテリーまたは外部電源〈別売〉へ接続、またはバッテリー付きスタンド〈別売〉が必要)。良い点は、ISA 2.0による自動台形補正・オートフォーカス・障害物自動回避に対応すること。気になる点は、給電手段を別に用意する必要があることと、公式ページで価格を確認できなかったことです。

Anker Capsule 3 Laserは、この記事で確認したモバイル型の中でバッテリー内蔵が公式に明記されている機種です。良い点は、電源が無い場所でも約2.5時間(※エコモード・Wi-Fi利用時の公式注記あり)使えること。気になる点は、100インチ時の距離が公表されておらず、公式が示すのは「約2.1m距離があれば約80インチ」までであることです。

BenQ GS50もバッテリーを内蔵しますが、再生時間の記載は確認できませんでした。エプソンEF-72は公式分類が「コンパクト」であり「モバイル(バッテリー駆動)」ではないため、バッテリーの記載がない点に注意してください。持ち運べる小型機と、電源のいらないバッテリー機は別の条件として確認する必要があります。

モバイル型4機種のうち、XGIMI MoGo 3 Pro・Anker Capsule 3 Laser・BenQ GS50の3機種はフルHD(1920×1080)クラスの解像度です。エプソンEF-72は公式に「4K(注1)」と表記があり、注記の中身は「4K信号を入力し、4Kエンハンスメントテクノロジーによる4K相当の高画質で表示」(据置型のエプソンEH-TW7100と同じ方式、2026-09-09確認)でした。パネルそのものの解像度ではなく4K相当の表示方式である点は、EH-TW7100と共通しています。

照明一体型——引掛シーリングに取り付ける2機種

照明一体型は、天井の照明器具の取付口(引掛シーリング)にそのまま設置できるタイプです。床にプロジェクター本体を置くスペースが不要になる代わりに、後述する台形補正の縮小という条件があります。

型番 明るさ(公式表記のまま) 解像度 台形補正 電源 価格(公式・2026-08-27時点)
Aladdin X2 Plus プロジェクター900 ANSIルーメン ※同一製品の照明部分は「最大3800lm」と、1台で2種類のルーメン表記が同居 1080p(DLP 0.33型DMD) 水平40度・垂直40度。公式逐語「画面サイズ100インチの場合でも、約38インチまで縮小することができます」 引掛シーリング給電 記載なし(仕様ページに価格なし)
Aladdin X3 Laser 4K 1600 ANSIルーメン(RGB3色レーザー) 3840×2160 水平±40度・垂直±40度 引掛シーリング給電 249,800円(税込・送料込)

照明一体型はAladdin Xのみが確認できたタイプです(この記事で調べた7社の範囲)。天井の引掛シーリング(照明器具の取付口)に付けて投写するため、床置きのスペースが不要です。X2 Plusは1台の製品に「プロジェクター部分」と「照明部分」という2つのルーメン表記が同居している点に注意してください。台形補正の代償は後述の「台形補正で画面は小さくなる」の章で詳しく扱います。

Aladdin X2 Plusは、公式が「4畳のお部屋でも60インチ。設置距離は約1.2m」(適用畳数〜8畳)と案内している機種です。良い点は、床にスペースを取らないこと。気になる点は、台形補正を使うと画面が約38%まで縮小すること(公式逐語)と、100インチ時の距離・価格が公式ページで確認できないことです。

Aladdin X3 Laser 4Kは1600 ANSIルーメン(RGB3色レーザー)で3840×2160に対応し、価格は249,800円(税込・送料込)です。投写距離比較の一覧が公式ページで図表になっており、100インチ時の具体的な距離は数値として取得できませんでしたが、投写比は0.7:1と公式に記載があります。

照明一体型を検討する場合は、天井の取付口が引掛シーリング規格かどうかを先に確認してください。Aladdin公式の逐語は「引掛シーリングがあれば、天井の追加工事は不要」というもので、この記事では住宅設備側の確認方法までは扱っていません。

超短焦点——壁際に置く3機種

超短焦点は、壁からごくわずかな距離に本体を置くだけで大画面を映せるタイプです。据置型のように部屋の奥まで距離を取れない場合の選択肢になります。

メーカー 型番 明るさ(公式表記のまま) 解像度 100インチに必要な距離 バッテリー内蔵 価格(公式・2026-08-27時点)
LG HU715QW 「2,500lm」と「2,500 ANSIルーメン」を同一ページ内に併記 3840×2160 壁から22cm(17cmで90インチ/32cmで120インチも公式値あり) 記載なし(AC100V電源) 記載なし(オープン価格)
LG PU615U(CineBeam S) 500lm(2026-09-09再確認でもANSI併記は確認できず、lm表記のみ) 3840×2160 壁から39cm(公式:「40〜100インチ〈8〜39cm〉」) 非内蔵(公式明記) 記載なし(オープン価格)
Aladdin Marca 1000 ANSI フルHD 壁から24cm(投写比0.21:1) 記載なし 119,840円(税込・送料込)

超短焦点は3機種とも「100インチに必要な距離」が公式に明記されている、この記事の中でもっとも距離の情報がそろったタイプです。壁のすぐそばに置けるため、部屋の中央にスペースを空けたい場合に選びやすくなります。なお、Aladdin Xにはさらに壁から18cmで100インチとする上位機「Marca Max」もありますが、個別ページを未実査のため今回の機種表には含めていません。

LG HU715QWは、壁から22cmで100インチという公式値を持つ超短焦点機です。良い点は、90インチ・100インチ・120インチの3段階で距離が公式に示されていること。気になる点は、明るさが同一ページ内で「2,500lm」と「2,500ANSIルーメン」の両方の表記があり、どちらの基準か使い分けが公式ページ上で読み取りにくいことです。

Aladdin Marcaは壁から24cmで100インチ、価格は119,840円(税込・送料込)です。良い点は、価格と距離の両方が公式に確定していること。気になる点は、バッテリーの記載がないため電源の確保が前提になることです。

LG PU615Uは壁から39cmで100インチ、バッテリーは非内蔵と公式に明記されています。明るさは「500lm」の表記のみを確認しており、HU715QWのようなANSI併記は、2026-09-09の再確認でも見当たりませんでした。

超短焦点は、据置型のように奥行きを取れない部屋や、テレビ台の上・棚の上に置いて壁に映したい場合に選びやすいタイプです。ただし壁の色・素材によって映り方の条件が変わるため、公式ページに壁面の推奨条件の記載があるかどうかも、設置前に確認しておくとよいでしょう。

項目別に比べる

明るさ:単位対応表の要約

前述の「「ルーメン」は会社によって単位が違う」の章の表のとおり、この記事で確認した7社は、ANSIルーメン(BenQ・Anker・Aladdin X・LG)/ISOルーメン(XGIMI・JMGO現行機)/lm・JIS X 6911:2021様式(エプソン)の3系統に分かれ、CVIAルーメンはJMGOの終売機のみで現行機には確認できませんでした。XGIMIは公式にISO 21118という規格番号を明記していますが、JMGOは規格番号の記載が確認できず、エプソンのlm表記とXGIMIのISO 21118表記が同一の版・条件かどうかも未確認です(2026-09-09確認)。単位ごとの詳しい規格や測定条件は、この入口記事では扱わず、別記事で単位だけを深掘りする予定です。ここでは「同じ数字の大きさに見えても、単位が違えば比べられない」という原則だけを持ち帰ってください。

また、LG HU715QWのように、1つの機種が複数の単位表記を同一ページ内に持つ場合もあります(「2,500lm」と「2,500 ANSIルーメン」の併記。2026-09-09の再確認でも同じ表記でした)。同じメーカーだからといって単位の付け方が統一されているとは限らないため、機種ごとに数値の直後の単位を確認する必要があります。

100インチに必要な距離:公式値の逆引き

型番 100インチに必要な距離(公式値) 出典URL
LG HU715QW 壁から22cm lg.com/jp/projectors/hu715qw
Aladdin Marca 壁から24cm aladdinx.jp/pages/aladdin-marca
LG PU615U 壁から39cm lg.com/jp/projectors/pu615u
JMGO N1S 4K 約260cm jmgo.jp/products/jmgo-n1s-4k
エプソン EF-72 267cm epson.jp/products/homeprojector/ef72/spec.htm
エプソン EH-TW7100 295〜477cm epson.jp/products/homeprojector/ehtw7100/spec.htm

数値のとり方は機種によって「壁からの距離」(超短焦点)と「レンズから画面までの投写距離」(据置・ジンバル型)で呼び方が異なりますが、いずれも公式が「100インチに必要な距離」として示している値をそのまま使っています。BenQ・XGIMI HORIZON 20・Anker Cosmos Laser 4Kは投写比のみの公表で、この一覧には含めていません。

この表を見ると、超短焦点の3機種が22〜39cmと近い範囲に収まる一方、据置型・モバイル型は260〜477cmと大きく離れていることが分かります。設置できるスペースの奥行きが1m未満しかない場合は超短焦点、2.6m以上の奥行きを確保できる場合は据置型・ジンバル型、という区分けが、この記事で確認できた公式値の範囲では実用的な目安になります。

価格帯の比較

価格はセール表示の変動が大きく(XGIMIは「21%割引」、Ankerは「29%OFF」の表示が常態)、エプソン・BenQ・LGはオープン価格のため公式ページに定価の記載がありません。この記事の執筆時点で確認できた公式価格のみを次の表にまとめました。オープン価格の機種は、購入時にECサイトで実売価格を確認してください。

価格帯 該当機種(公式価格が確認できたもののみ)
10万円台〜15万円未満 Aladdin Marca(119,840円・超短焦点)・Anker Capsule 3 Laser(119,900円・モバイル型。2026-09-09確認。2026-08-27時点はセール表示で84,900円だったが失効)
15万円台〜30万円未満 JMGO N1S 4K(164,780円)・JMGO N3 4K(226,380円)・XGIMI HORIZON 20(229,900円)・Aladdin X3 Laser 4K(249,800円)・Anker Cosmos Laser 4K(249,900円)

エプソンEH-TW7100・BenQ X3000i/GS50・XGIMI MoGo 3 Pro・Aladdin X2 Plus・LG HU715QW/PU615U・エプソンEF-72の8機種は、公式ページに価格の記載がなく、この表には含めていません。このうちエプソン・BenQ・LGの機種は、販売店が価格を決める「オープン価格」とみられますが、公式ページ上にその文言は2026-09-09の再確認で見当たらず、明記していますが、XGIMI MoGo 3 ProとAladdin X2 Plusは公式ページで価格そのものを確認できなかっただけで、オープン価格と明記されているわけではありません。価格が非公開だから安い・高いという意味ではありません。これらの機種を検討する場合は、購入直前に複数のECサイトで実売価格を比較することをおすすめします。

用途別おすすめ(3択)

ここまでの公式値をもとに、条件別に3つの候補をまとめます。「いちばんおすすめの1台」を決めるのではなく、ご自身の設置条件に近いものから比較を始めるための起点として使ってください。

こんな人に 候補 理由(公式値のみ)
据置型で明るさの数値を比較して選びたい エプソン EH-TW7100 / XGIMI HORIZON 20 投写距離の情報を重視するならEH-TW7100(295〜477cmの公式値あり)、価格の確定情報を重視するならHORIZON 20(229,900円)を比較の起点にできます
工事不要で、床にスペースを取りたくない Aladdin X2 Plus 引掛シーリングに取り付ける照明一体型で、公式は「4畳の部屋でも60インチ」と案内しています
壁際に置いて100インチ級を映したい LG HU715QW 壁から22cmで100インチという公式値があり、90〜120インチの3段階が公表されています

この3択に当てはまらない場合は、冒頭の「まず答え:3つの質問で4タイプに分かれる」の分かれ道図と4タイプ表に戻って、ご自身の設置場所から選び直してください。据置型の中でもう少し選択肢を広げたい場合は前述の「据置型——投写距離が必要な6機種」の章、モバイル型で持ち出し用途を重視する場合は前述の「モバイル型——持ち運べる。ただし電源に注意」の章も合わせて確認することをおすすめします。

よくある質問

Q. 6畳の部屋で100インチに映せますか?
A. 部屋の広さそのものより、プロジェクターを置ける場所から画面までの実際の距離で決まります。前述の「100インチに必要な距離:公式値の逆引き」の逆引き表にある機種であれば、公式が示す距離(22cm〜約4.8m)と実際の部屋の寸法を照らし合わせて確認できます。投写比のみが公表されている機種は、この記事では距離を計算していません。

Q. 昼間の明るい部屋でも見えますか?
A. Aladdin X公式ブログは、明るさの目安として「昼間はANSI2000程度、夜の遮光した部屋はANSI100〜300程度」を挙げています(Aladdin X公式ブログ・確認日2026年8月27日)。ただしこれはANSIルーメンでの目安であり、ISOルーメンやlm表記の機種にそのまま当てはめることはできません。

Q. テレビの代わりになりますか?
A. この記事で確認した15機種の仕様ページには、テレビチューナーを内蔵している旨の記載は確認できませんでした。地上波を映すには、別途チューナーやレコーダーを接続する必要がある機種が多いと考えられます。

Q. 天井に映すことはできますか?
A. JMGO N1S 4Kはジンバル一体型で、垂直水平±45度の角度調整と自動台形補正に対応しています(公式)。Aladdin X2 Plus・X3 Laser 4Kは、引掛シーリングに取り付けて天井から投写する設計です。どちらも角度を変えられますが、実際のゆがみや色の出方は天井や壁の色・素材によって変わります。

Q. 設置に工事は必要ですか?
A. Aladdin X2 Plus・X3 Laser 4Kは、既存の照明器具用の引掛シーリングがあれば、電気工事なしで取り付けられます。それ以外の機種は通常の電源コンセントで使用します(XGIMI MoGo 3 Proのように、別売のバッテリーや電源が必要な機種もあります)。

Q. 価格が「オープン価格」の機種は、どう選べばいいですか?
A. この記事で確認した15機種のうち、8機種は公式ページに価格の記載がありませんでした。オープン価格の機種は、メーカーが小売価格を定めず販売店が決める方式のため、公式ページだけでは金額を比較できません。まずは投写距離・明るさの単位・バッテリーの有無といった、公式ページで確認できるスペックで候補を絞り込み、最後に複数のECサイトで実売価格を確認する順番をおすすめします。

Q. 「4K」と書かれていても解像度が違うことはありますか?
A. あります。この記事で確認した範囲では、公式ページが解像度を「3840×2160」と表記する機種(BenQ X3000i・XGIMI HORIZON 20・JMGO N1S 4K/N3 4K・Aladdin X3 Laser 4K・LG HU715QW/PU615U)と、「4Kエンハンスメントテクノロジー」による4K相当の表示だと公式が注記する機種(エプソンEH-TW7100・エプソンEF-72)が混在していました。公式ページがパネルそのものの物理解像度まで公表しているとは限らず(例外としてAladdin X3 Laser 4Kは0.39型DMDと明記)、「3840×2160」という表記の内側にどんな測定・表示方式があるかは機種ごとに確認が必要です。「4K」という表記だけで同じ仕組みだと決めつけず、注記や解像度欄の詳細まで確認することをおすすめします。

買う前の注意

台形補正で画面は小さくなる

台形補正をかけると画面が縮小することを示す図解。Aladdin X2 Plusは公式仕様ページで、100インチの画面が台形補正により約38インチ(約38%)まで縮小すると明記している
Aladdin X公式仕様ページより(2026年8月27日確認)

斜めから投写しても画面をまっすぐに補正できる「台形補正」は便利な機能ですが、代償があります。Aladdin X2 Plusの公式仕様ページには、次の逐語があります。

「画面サイズ100インチの場合でも、約38インチまで縮小することができます。(台形補正機能で、インチサイズは約38%まで縮小可能です)」(Aladdin X2 Plus仕様ページ・確認日2026年8月27日)

つまり、斜めに置いて補正をかけると、100インチのつもりが実際には38インチ程度まで縮んでしまう場合があるということです。この記事で確認した他の機種(エプソン・BenQ・XGIMI・Anker・JMGO・LG)は、台形補正の対応角度は公表していても、画面がどれだけ縮小するかの数値は公式ページで確認できませんでした。数値が無いことは「縮まない」という意味ではなく、確認できなかったというだけです。台形補正はできるだけ使わず、正面から投写できる位置を先に探すことをおすすめします。

特に「斜め置きOK」「自動台形補正」という機能名は、あたかも設置の自由度が高いことをうたっているように見えますが、公式が縮小率を明記しているのはこの記事で確認した範囲ではAladdin X2 Plusのみでした。他社が「縮小しない」と公言しているわけではない点に注意してください。

設置と電源

設置前に確認しておきたい点を、公式情報の範囲でまとめます。

  • 投写距離:前述の「100インチに必要な距離:公式値の逆引き」の表にある6機種は、公式値と実際の設置場所の寸法を照らし合わせられます。投写比のみの機種は、販売店やメーカーの相談窓口で確認してください。目測ではなく、実際にメジャーで測った数値で照合することをおすすめします。
  • 電源の種類:Aladdin X系は引掛シーリング給電、XGIMI MoGo 3 Proは65W以上のモバイルバッテリーまたは外部電源(別売)が必要です。それ以外の多くの機種は通常の電源コンセントで使用しますが、コンセントの位置と本体設置場所の距離(延長コードの要否)も、この記事では扱っていないため事前に確認してください。
  • 台形補正の使用は最小限に:前項のとおり、補正をかけると画面が縮小する場合があります。可能な限り、プロジェクターの中心を画面の中心に正対させる位置に設置することをおすすめします。

本体の寸法・質量は、公式ページでの数値の並び順がメーカーによって異なります。LG・エプソンは「幅×奥行×高さ(W×D×H)」、BenQは「幅×高さ×奥行(W×H×D)」の順で公表しているため、そのまま数値だけを比べると意味を取り違えます。この記事で確認できた3機種を、公式の並び順を崩さず列に分けて示します(2026-09-09確認)。

型番 公式の並び順 奥行 高さ 質量
LG HU715QW W×D×H 533mm 315mm 156.6mm 約11.1kg
エプソン EH-TW7100 W×D×H 410mm 310mm 157mm 約6.9kg
BenQ X3000i W×H×D 272mm 259mm 197mm 6.4kg

超短焦点のLG HU715QWは壁からの距離だけでなく、本体を置く台の奥行き(315mm)も確保できるかを確認してください。据置型のエプソンEH-TW7100は本体奥行き310mmに加えて、背面の配線スペースも必要です。

消費電力は、公式ページに記載がある機種の例として次のとおりです(2026-09-09確認):Aladdin X2 Plus 定格160W、Aladdin Marca 180W以下、LG HU715QW 最大350W(このほかエプソンEH-TW7100 406W、BenQ X3000i 330W、JMGO N1S 4K 100W以下・N3 4K 150W以下、Aladdin X3 Laser 4K 定格141W、LG PU615U 最大73Wも公式に記載あり)。円換算やランニングコストの計算は、単位を深掘りする別記事側で扱う予定です。

台形補正の対応角度も、公式ページで確認できた範囲を1つの表にまとめます(2026-09-09確認)。

型番 台形補正の対応角度(公式値)
BenQ X3000i 縦±30度・横±30度
BenQ GS50 縦±40度・横±40度
JMGO N1S 4K/N3 4K 垂直水平±45度
Aladdin X2 Plus 水平40度・垂直40度
Aladdin X3 Laser 4K 水平±40度・垂直±40度
LG HU715QW 15ポイントエッジ調整

数値の大きさだけで「補正の自由度が高い」と判断せず、Aladdin X2 Plusのように補正をかけると画面が縮小する機種があることも合わせて確認してください。他の機種は対応角度こそ公表していますが、画面がどれだけ縮小するかの数値は公式ページで確認できませんでした。

動作音は、LG HU715QW・PU615Uの2機種を除く13機種で公式ページに数値の記載を確認できました(2026-09-09確認):エプソンEH-TW7100 24dB(最小)、BenQ X3000i 32dBA/28dBA(標準/エコ)、BenQ GS50 29dBA/27dBA(標準/エコ)、XGIMI HORIZON 20 ≤28dB(1m)、XGIMI MoGo 3 Pro ≤32dB(1m)、Anker Capsule 3 Laser 約28dB、Anker Cosmos Laser 4K 約30dB、JMGO N1S 4K/N3 4K 26dB以下、Aladdin X2 Plus 35〜37dB程度、Aladdin X3 Laser 4K 32dB程度(1m)、Aladdin Marca 32dB未満(1m)。エプソンEF-72は仕様ページに騒音レベルの記載がありますが、複数の数値が並記されているため本記事では数値を載せていません。LGの2機種は公式ページに動作音の数値の記載を確認できませんでした。測定条件(モード・距離)はメーカーごとに異なる可能性があるため、数値だけで大小を比較せず、購入前に各社の仕様ページで測定条件を確認してください。

まとめ——今日やることは1つだけ

冒頭で触れた「据置」「モバイル」「レーザー」「ANSIルーメン」という言葉の多さは、比べる基準が複数あることの表れでした。この記事で確認した7社15機種の範囲で分かったのは、プロジェクター選びは「タイプを決める」「明るさの単位を確認する」「距離を確認する」の3つに集約できるということです。数字の大きさや価格の安さだけで選ぶのではなく、この3つを先に確認すれば、公式情報の範囲で納得のいく比較ができます。

  • 明るさの数値は、ANSI・ISO・lm(JIS X 6911:2021様式)のどれで書かれているかを先に確認し、異なる単位どうしを比べない
  • 「6畳で100インチ」ができるかは、部屋の広さより本体を置ける場所から画面までの実際の距離で決まる
  • 台形補正は便利だが、Aladdin公式が示すとおり画面が縮小する場合がある
  • 「ポータブル」でもバッテリー内蔵とは限らない。給電方法を型番ごとに確認する

今日やることは1つだけです。プロジェクターを置ける場所から、画面にしたい壁までの距離をメジャーで測ってください。その数値を持って、前述の「100インチに必要な距離:公式値の逆引き」の逆引き表や「4タイプを1つずつ紹介」の各機種の欄と照らし合わせれば、候補を絞り込めます。

距離を測ったあとの流れは、次の3ステップです。①測った距離に近い公式値を持つ機種を、「100インチに必要な距離:公式値の逆引き」の表から選び出す。②その機種のタイプ(据置・モバイル・照明一体型・超短焦点)が、天井への取り付けや持ち出しなど、ご自身の使い方に合っているかを「4タイプを1つずつ紹介」の章で確認する。③明るさの数値は単位(ANSI・ISO・lm)をそろえたうえで比較し、価格はオープン価格の機種であれば購入直前にECサイトで確認する。この3ステップを踏めば、「数字が大きいから」「安いから」という基準に頼らずに候補を絞り込めます。

公式の寸法から先に測る、という考え方はプロジェクター以外の家電にも共通します。合わせて読む記事:電子レンジの設置に必要なすき間を公式サイトから数えた記事

注記:数字の細かい条件

・明るさの測定条件:エプソンはJIS X 6911:2021様式・ISO/IEC 21118:2020測定に基づく「lm」表記。BenQ・Anker・Aladdin X・LGは「ANSIルーメン」表記。XGIMIは公式に「白色光出力はISO 21118に基づき測定」と規格番号を明記(2026-09-09確認)。JMGO現行機は「ISOルーメン」表記のみで、規格番号の記載は確認できませんでした。エプソンのlm表記とXGIMIのISO 21118表記が同じ規格番号を挙げているものの、版・測定条件が同一かどうかは、この記事では確認できていません。

・価格はすべて2026年8月27日にメーカー公式サイトで確認した時点の表示(セール表示を含む)です。Anker Capsule 3 Laserの「29%OFF」表示は2026-09-09時点で失効しており、通常価格119,900円のみの表示に変わっていました。オープン価格の機種、公式ページに価格の記載がなかった機種は、購入時にECサイトで最新の実売価格を確認してください。

・LG PU615Uの明るさ表記は、2026-09-09に再確認しても「500lm」のみでHU715QWのようなANSI併記は確認できませんでした。エプソンEF-72の「4K(注1)」の注記の中身は、4Kエンハンスメントテクノロジー方式(据置型のエプソンEH-TW7100と同じ)であることを2026-09-09に確認しました。

・Aladdin Marcaには、壁から18cmで100インチに対応する上位機「Marca Max」もありますが、個別ページを未実査のため今回の機種表には含めていません。

・保証期間・アフターサービスの条件は、JMGO2機種で「2年保証」の記載を確認できましたが、他の機種については公式仕様ページの範囲では確認できていません。保証条件は購入前に各社の製品ページ・保証規定を個別に確認してください。

・この記事の価格・仕様は2026年8月27日時点のものです。プロジェクターは新製品の発売やモデルチェンジの頻度が比較的高い分野のため、購入直前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

出典(確認日:2026年8月27日)

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