冷凍庫がまとめ買いした食材でパンパンで、これ以上入らない——そんなときの選択肢の一つが、2台目の冷凍庫(セカンド冷凍庫)です。ただし探し始めると「前開き」「上開き」「スリム」「霜取り不要」という言葉が次々に出てきて、どれを選べばいいのか分からなくなります。
この記事は、まだ機種を決めていない人のための「最初の1枚」です。細かいスペック比較はあと回しにして、まず3つの質問で自分がどのタイプに向いているかを絞り込みましょう。
本記事はアフィリエイト広告(楽天・Amazon)を含みます。 紹介する機種の数値は、AQUA・ハイアール・三菱電機・パナソニック・シャープの公式ページで2026年8月27日にすべて確認したものです。公式で確認できなかった項目は「不明」とそのまま書き、推測では埋めていません。
この記事を読むと、次の3つが分かります。
- 前開き・上開き・スリムのどれが自分の置き場所と用途に合うか
- 「105L」と書かれた冷凍庫に、実際には105L入らない理由
- 「上開き=霜取りが大変」という通説が、現行機種でどこまで本当か
まず答え:3つの質問で決まります

質問1:どこに置く?
すき間に置くしかない場所なら、幅36〜40cmの「スリム」タイプが候補になります。床にある程度の面積を確保できるなら、前開き・上開きのどちらも選べます。
質問2:何を凍らせる?
お弁当用の食材や小分けにした食品をこまめに出し入れするなら、引き出し式の「前開き」という選択肢があります。まとめ買いした肉や氷、かさばる冷凍食品を積み上げて保管するなら、「上開き(チェスト)」のほうが収納量を目減りさせずに使えます(理由はこのあとの「選び方の講義」で説明します)。
質問3:霜取りをやりたくない?
手動での霜取り作業をしたくない場合は、「ファン式」または「自動霜取り」と明記されている機種を選びます。今回確認した10機種は、冷却方式が公式に明記されていた9機種すべてがファン式・自動霜取りでした(残る1機種は公式に冷却方式の記載自体がなく不明です。詳しくは「選び方の講義」で説明します)。
ここまでの3つの質問をふまえて、5社の違いを1枚の表にまとめました。
| AQUA | ハイアール | 三菱電機 | パナソニック | シャープ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 開き方の選択肢 | ◎ 前開き・上開き両方 | ◎ 前開き・上開き両方 | △ 前開きのみ(確認範囲) | △ 前開きのみ(1機種) | △ 前開きのみ(確認範囲) |
| 冷却方式(確認できた範囲) | ファン式 | ファン式・自動霜取 | ファン式自動霜取 | ファン冷却式・霜取り自動 | 1機種はファン式、1機種は記載なし |
| 冷凍・冷蔵の切替 | ○ 2モードセレクト | ◎ 前開き5段階・上開き3温度帯 | △ 記載を確認できず | △ 記載なし(冷凍専用) | ◎ 9段階(1機種のみ) |
| 幅の入口(最小モデル) | ◎ 36cm〜 | ○ 50cm前後 | ○ 48cm | ○ 48cm | △ 49.5〜55cm |
| こんな人向け | すき間・スリム重視の人 | 前開きと上開きを比べたい人 | 静音・天板の使い勝手重視の人 | 冷凍専用で使い分けたい人 | 温度調整の幅・除菌も欲しい人 |
迷ったらこの3行。
- とにかく置き場所を選ばずに置きたい → AQUA(幅36cmから)
- 前開きか上開きか、両方を比べてから決めたい → ハイアール(両タイプをラインアップ)
- 温度調整を細かく分けたい・除菌機能も欲しい → シャープ(9段階+プラズマクラスター)
この記事の根拠
この記事の数値は、AQUA・ハイアール・三菱電機・パナソニック・シャープの各公式ページから、2026年8月27日にすべて確認したものです。公式で確認できなかった項目は「不明」「取得できず」とそのまま書き、推測では埋めていません。
- 容量は「定格内容積」と「食品収納スペース」の2本立てで書いています。前開きと上開きで目減り率がまったく違うことが、今回の確認で分かったためです(このあとの「選び方の講義」で詳しく説明)。
- 年間消費電力量にJIS規格(JIS C 9801-3:2015)の記載を確認できたのは、シャープの2機種とパナソニックのみでした。電気代の横並び比較(後述の「電気代の比較」)は、この3機種の範囲にとどめています。
- アイリスオーヤマは公式ページが2026年8月27日時点でもHTTP 403で取得できず、この記事には含められませんでした。東芝・日立・マクスゼンは今回の調査範囲に含めていません(「無い」のではなく「まだ調べていない」という意味です)。
- 三菱電機の一部機種は、公式仕様が画像表記になっており、食品収納スペースや切替モードなどの項目をテキストで取得できませんでした。該当箇所は「不明」と明記しています。
- この記事の数値は、2026年8月27日に各社公式ページと突き合わせて確認したものです。公式ページの記載だけでは判断しきれなかった項目は、記事末尾の注記にまとめています。
選び方の講義(3分だけ)
前開きと上開き、何が違う?
前開きとは、冷蔵庫のように正面のドア(または引き出し)を開けて出し入れするタイプです。今回確認した範囲では、ハイアール JF-UF14Bが「引き出し式クリアバスケット」(5段の棚に4つの引き出し式バスケット)という構造を公式に説明しています(他社の庫内構造の詳細は今回確認できていません)。上開き(チェスト型)とは、天面のふたを開けて出し入れするタイプです。天面のふたを開ける構造のため、下の方に入れたものを取り出すときはかがむ動作が必要になります。

まとめると:前開きは整理しやすく、上開きはまとめて詰め込みやすい構造です。どちらが向くかは「何を、どう出し入れしたいか」で決まります。
「霜取り不要」の正体——直冷式とファン式
冷凍庫の冷やし方には、大きく分けて「直冷式」と「ファン式」があります。直冷式は冷却器が庫内に直接触れて冷やす方式で、一般に庫内に霜がつきやすく、定期的な手動の霜取り作業が必要とされます。ファン式は庫内の空気をファンで循環させて冷やし、霜取りも自動で行う方式です。

「上開き(チェスト型)は霜取りが大変」というイメージを持つ人は多いと思います。ただし今回、公式ページで冷却方式を確認できた上開きの2機種——ハイアール JF-CF13A と AQUA AQF-F17CR——は、どちらも公式に「ファン式・自動霜取」と明記されていました。これは今回確認できた範囲の話であり、「現行の上開き冷凍庫に直冷式は一切ない」という意味ではありません。全メーカー・全機種を調べたわけではないためです。実際、シャープ FJ-HS17X(前開き)は公式仕様ページに冷却方式そのものの記載がなく、方式は不明のままです。
まとめると:「上開き=霜取りが大変」という通説は、少なくとも今回確認できた現行の上開き2機種には当てはまりません。ただし全社・全機種を調べ切ったわけではないため、購入前には個別に公式ページで冷却方式を確認してください。
「105L」に105Lは入らない——容量表記の読み方
冷凍庫のカタログに書かれている「105L」「135L」といった数字は「定格内容積」と呼ばれ、庫内の空間全体の体積です。実際に食品を入れられる量は「食品収納スペース」と呼ばれ、引き出しバスケットや棚の厚みの分だけ、定格内容積より少なくなります。
今回確認できた8機種で、定格内容積と食品収納スペースを比べると、次のような差がありました。

| 型番 | タイプ | 定格内容積 | 食品収納スペース | 目減り率 |
|---|---|---|---|---|
| AQUA AQF-SFA11A | 前開き(スリム) | 105L | 75L | ▲29% |
| AQUA AQF-SFA14A | 前開き(スリム) | 140L | 101L | ▲28% |
| ハイアール JF-UF14B | 前開き | 135L | 約86L | ▲36% |
| パナソニック NR-FZ120D | 前開き | 121L | 87L | ▲28% |
| シャープ FJ-HM7K | 前開き | 72L | 51L | ▲29% |
| シャープ FJ-HS17X | 前開き | 167L | 129L | ▲23% |
| ハイアール JF-CF13A | 上開き | 132L | 126L | ▲5% |
| AQUA AQF-F17CR | 上開き | 165L | 158L | ▲4% |
前開きは引き出しバスケットの構造上、2〜4割ほど目減りするのに対し、上開きはほとんど目減りしません。「105L」と表示されている前開き機種を選ぶと、実際に入る量は75Lほどになる、ということです。逆に上開きは、表示されている数字にかなり近い量を実際に収納できます。
まとめると:定格内容積だけを見て容量を比べると、前開きと上開きで実際の収納力の差を見誤ります。表示より「実際に何L入るか」で比べるなら、食品収納スペースの数字を確認してください。
置き場所は「本体の奥行+約10cm」で測る
冷凍庫は、放熱のために本体寸法より少し広いスペースを空けて設置する必要があります。今回確認できた範囲では、必要な奥行の増分は機種によって48mm〜100mmとばらつきがありました。
| 型番 | 本体奥行 | 設置に必要な奥行 | 差分 |
|---|---|---|---|
| パナソニック NR-FZ120D | 586mm | 686mm | +100mm |
| ハイアール JF-UF14B(前開き) | 598mm | 648mm | +50mm |
| ハイアール JF-CF13A(上開き) | 568mm | 668mm | +100mm |
| AQUA AQF-F17CR(上開き) | 568mm | 668mm | +100mm |
| シャープ FJ-HM7K | 598mm | 646mm(最小必要設置スペース) | +48mm |
| シャープ FJ-HS17X | 575mm | 625mm(最小必要設置スペース) | +50mm |
AQUAの前開き2機種は少し事情が違います。AQF-SFA11Aは「据付必要奥行635mm」と本体奥行が同じ値で公表されており、別途「20mm程度余裕をとってください」という注記があります。AQF-SFA14Aは公式の「据付必要奥行」が本体奥行と同じ597mmという結果になり、他の機種の傾向(+48〜100mm)と異なるため、この記事では数値をそのまま断定せず、購入前に公式ページで最終確認することをおすすめします。またシャープの2機種は、奥行だけでなく幅にも設置に必要な余裕(約40mm)が示されており、「最小必要設置スペース」として奥行と幅の両方を確認する必要があります。

置き場所の測り方をもっと詳しく知りたい方は、「冷蔵庫の搬入経路の測り方」も参考にしてください(測る場所の考え方は冷凍庫でも同じです)。
まとめると:本体寸法だけでなく、設置に必要な奥行(+機種によっては幅)を必ず確認してから置き場所を決めてください。増分は機種によって48〜100mmとばらつきがあります。
5社を1社ずつ紹介
AQUA——幅36cmの「超スリム」と2モードセレクト
AQUAは、幅36cm(今回確認した5社10機種の中で最小)のスリムモデルから、165Lの上開きチェストまでを1社でそろえています。置き場所を優先して選びたい人にとって、まず候補に入るメーカーです。
AQF-SFA11A(前開き・スリム)
- 幅360×奥行635×高さ1,455mm
- 定格内容積105L/食品収納スペース75L
- 冷却方式:ファン式
- 切替:冷凍・冷蔵2モードセレクト(1℃単位で温度調整可能)
- 年間消費電力量:236kWh/年(JIS規格の記載は公式に見当たりません)
- 質量:34kg
AQF-SFA14A(前開き・スリム)
- 幅400×奥行597×高さ1,547mm
- 定格内容積140L/食品収納スペース101L
- 冷却方式:ファン式(自動霜取り機能)
- 切替:冷凍・冷蔵2モードセレクト
- 年間消費電力量:275kWh/年(「冷凍使用時」の注記あり。JIS規格の記載は公式に見当たりません)
- 質量:36kg
AQF-F17CR(上開き・チェスト)
- 幅820×奥行568×高さ895mm
- 定格内容積165L/食品収納スペース158L
- 冷却方式:ファン式
- 切替:冷凍/冷蔵の2温度切替
- 年間消費電力量:275kWh/年(「冷凍使用時」の注記あり。JIS規格の記載は公式に見当たりません)
- 質量:35kg
良い点:幅36cmから選べ、置き場所の自由度が高いこと。冷凍・冷蔵の2モードを切り替えられ、用途が変わっても使い続けられること。
気になる点:3機種とも年間消費電力量にJIS規格の表記が公式に見当たらず、他社と横並びで電気代を比較できないこと。AQF-SFA14Aは据付必要奥行の数値がやや疑わしく、購入前の公式確認が必要なこと。
まとめると:とにかく置き場所の省スペースを最優先したい人に向いています。
ハイアール——前開きも上開きも選べる
ハイアールは、前開き・上開きの両方を現行ラインアップに持つメーカーの1社です(両方を持つのは今回の確認範囲ではAQUAとハイアールの2社です)。まず「前開きか上開きか」で迷っている人が、同じメーカー内で両方を比較検討できます。
JF-UF14B(前開き)
- 幅502×奥行598×高さ1,175mm/設置必要奥行648mm
- 定格内容積135L/食品収納スペース約86L
- 冷却方式:ファン式・自動霜取
- 切替:温度5段階(-14/-16/-18/-21℃・急冷凍モード)+冷蔵への切替可
- 年間消費電力量:291kWh/年(省エネ基準達成率153%〈2021年度目標〉。電力のJIS規格の表記は公式で確認できていません)
- 運転音:約25dB(JIS C9607の騒音試験規定)
- 質量:37.5kg
JF-CF13A(上開き)
- 幅692×奥行568×高さ865mm/設置必要奥行668mm
- 定格内容積132L/食品収納スペース126L(目減り▲5%)
- 冷却方式:ファン式・自動霜取
- 切替:冷凍(-16〜-24℃)/冷蔵(3〜5℃)/チルド(0〜2℃)の3温度帯(前面タッチパネル)+急冷凍
- 年間消費電力量:255kWh/年(省エネ基準達成率172%〈2021年度目標〉。電力のJIS規格の表記は公式で確認できていません)
- 運転音:約25dB(JIS C9607の騒音試験規定)
- 質量:31.5kg
良い点:前開き・上開きの両方から選べること。JF-CF13Aは冷凍・冷蔵・チルドの3温度帯を切り替えられ、上開きでありながらファン式・自動霜取であること(「上開き=直冷式」の通説がここでは当てはまりません)。
気になる点:2機種とも年間消費電力量そのものにJIS規格の表記が確認できず、省エネ基準達成率のみの表示にとどまること。
まとめると:前開きと上開きを実際に比べてから決めたい人に向いています。
三菱電機——静音約23dBと耐熱トップテーブル
三菱電機は、静音性と天板の使い勝手を打ち出しているメーカーです。ただし公式仕様の一部が画像表記になっており、今回テキストで取得できなかった項目が複数あります。
MF-U14K(前開き)
- 幅480×奥行586×高さ1,291mm(すきまの数値は不明。「10mm程度余裕をとってください」の注記のみ確認)
- 定格内容積144L/食品収納スペース:不明(公式仕様が画像表記のため取得できず)
- 冷却方式:ファン式自動霜取
- 切替:不明(公式ページでテキストとして取得できず)
- 年間消費電力量:449kWh/年・省エネ基準達成率105%(測定に使ったJIS規格の記載は公式ページで確認できていません)
- 静音約23dB(公式表記。測定基準の記載は公式で確認できていません)
- 質量:不明
三菱電機の公式ページでは、天板について「耐熱(約100℃)トップテーブル」と表記されています(電子レンジや炊飯器を天面に置ける、耐荷重30kgまでとの説明。出典:三菱電機 MF-U14K仕様ページ・確認日2026-08-27)。この耐熱天板は、シャープ(「耐熱100℃のトップテーブル」)やハイアール(「耐熱性能天板」・30kg・電子レンジ可)にも近い機能があります。呼び名は社によって異なりますが、天面を電子レンジや炊飯器の置き場所として使えるという点は共通しています。
なお、三菱電機の同シリーズにはMF-U12Kもありますが、公式仕様ページの数値がテキストで取得できなかったため(容量を含め詳細は不明)、この記事では紹介していません。
良い点:耐熱約100℃・30kgまで対応するトップテーブルを備え、天面を電子レンジなどの置き場所として使えること。
気になる点:食品収納スペース・切替モード・質量など、複数の項目が公式ページから取得できず「不明」であること。運転音約23dBは公式表記ですが、測定基準の記載が公式ページで確認できていないため、他社(ハイアール・JIS C9607明記・約25dB)と数値だけで優劣を比べていません。
まとめると:静音性と天板の使い勝手を重視する人に向いていますが、公式で確認できていない項目が多いため、購入前に必ず公式ページで最新仕様を確認してください。
パナソニック——ホームフリーザー1本勝負(NR-FZ120D)
パナソニックの家庭用セカンド冷凍庫(ホームフリーザー)は、現行ラインアップがNR-FZ120Dの実質1機種です。これは選択肢が少ないという意味ではなく、パナソニックのラインアップ上の事実です。
NR-FZ120D(前開き)
- 幅480×奥行586×高さ1,126mm/据付必要奥行686mm(本体+100mm)
- 定格内容積121L/食品収納スペース87L(目減り▲28%)
- 冷却方式:ファン冷却式・霜取り自動
- 急凍機能を搭載(公式仕様ページで確認)。冷蔵への切替の記載はありません
- 年間消費電力量:365kWh/年(JIS C 9801-3:2015 明記・達成率112%)
- 質量:33kg
良い点:年間消費電力量にJIS規格(JIS C 9801-3:2015)の明記があり、電気代の実額を安心して計算できること(後述の「電気代の比較」参照)。急凍機能を備えていること。
気になる点:冷蔵への切替機能の記載がなく、冷凍専用として使う前提になること。
まとめると:冷凍専用としてはっきり使い分けたい人に向いています。
シャープ——微凍もできる9段階とプラズマクラスター
シャープは、冷凍・微凍・冷蔵を9段階で切り替えられる機能を持ち、プラズマクラスターは今回確認した範囲では他社に見当たらない機能です。
FJ-HM7K(前開き・つけかえどっちもドアタイプ)
- 幅495×奥行598×高さ770mm/最小必要設置スペース535×646×870mm・壁際は壁から20mm以上
- 定格内容積72L/食品収納スペース51L(目減り▲29%)
- 冷却方式:ファン式(公式に「霜取り不要のファン式冷凍庫」と明記)
- 切替:9段階温度調節(冷凍-21/-18/-15℃・微凍-7/-5/-3℃・冷蔵0/3/6℃)+プラズマクラスター
- 年間消費電力量:277kWh/年(「冷凍モード時」の注記あり・JIS C 9801-3:2015 明記・達成率100%)
- 質量:27kg
FJ-HS17X(前開き・片開きタイプ)
- 幅550×奥行575×高さ1,435mm/最小必要設置スペース590×625×1,535mm・壁から20mm以上
- 定格内容積167L/食品収納スペース129L(目減り▲23%)
- 冷却方式:公式仕様ページに記載なし(不明)
- 切替:記載なし
- 年間消費電力量:320kWh/年(JIS C 9801-3:2015 明記・達成率85%)
- 質量:47kg
良い点:FJ-HM7Kは冷凍・微凍・冷蔵を9段階で切り替えられ、冷蔵モード時にはプラズマクラスターで浮遊菌・付着菌を除菌するとメーカーが説明していること。2機種ともJIS規格の年間消費電力量が明記されていること。
気になる点:FJ-HS17Xは冷却方式が公式に記載されておらず、ファン式か直冷式かが不明であること。
まとめると:温度調整の幅と除菌機能も欲しい人に向いています。
載せていないメーカーについて
東芝・日立・マクスゼンのセカンド冷凍庫は、今回の調査範囲に含めていません。「良くない」という判断ではなく、まだ詳しく調べられていないという意味です。アイリスオーヤマについては、公式サイトが本日(2026-08-27)もHTTP 403エラーで機械的に取得できず、確認範囲に含められませんでした。今後、公式ページの内容を確認できた時点で追記を検討します。
項目別に比べる
「冷蔵にもなる冷凍庫」の呼び名がバラバラ問題
冷凍だけでなく冷蔵にも切り替えられる機種は多いのですが、その呼び方や刻み方は社によってバラバラです。同じ「切り替えられる冷凍庫」でも、これだけ表記が違います。
| メーカー | 公式の呼び名 | 刻み方 |
|---|---|---|
| AQUA | 「冷凍・冷蔵2モードセレクト」 | 2モード+1℃単位の温度調整 |
| ハイアール(前開き JF-UF14B) | 冷蔵/冷凍切替+温度5段階 | -14〜-21℃の4段+急冷凍 |
| ハイアール(上開き JF-CF13A) | 冷凍/冷蔵/チルドの3温度帯 | -16〜-24℃/3〜5℃/0〜2℃ |
| シャープ(FJ-HM7K) | 「9段階温度調節」=冷凍・微凍・冷蔵×各3段階 | -21/-18/-15・-7/-5/-3・0/3/6℃ |
| パナソニック | 切替の記載なし(冷凍専用・-18℃以下) | — |
| 三菱電機 | 取得できず(公式仕様が画像表記) | — |
カタログの見た目の情報量だけで比べると、シャープの「9段階」が最も多機能に見えますが、これは1機種(FJ-HM7K)のみの表記です。何をどう切り替えたいかを先に決めてから、この表で対応する機種を探すのが確実です。
設置条件で比べる(据付必要奥行・耐熱天板)
設置に必要な奥行の一覧は「選び方の講義」の表のとおりです。ここでは、天面の使い方に関わる「耐熱天板」についてまとめます。三菱電機は「耐熱(約100℃)トップテーブル」、シャープは「耐熱100℃のトップテーブル」、ハイアールは「耐熱性能天板」(30kg・電子レンジ可)と、それぞれ公式に説明しています。呼び名は違っても、天面を電子レンジや炊飯器の置き場所として使えるという説明は共通しています。AQUA・パナソニックについては、今回、天板の耐熱性能に関する記載を公式ページで確認できませんでした。天面に物を置く予定がある場合は、購入前に各社の公式ページで耐熱性能を直接確認してください。
電気代の比較(年間・円だけ)
年間の電気代は、「年間消費電力量(kWh)×31円/kWh(電力料金目安単価)」で計算し、百円単位に丸めています。ただし、この計算に含められるのは、JIS規格(JIS C 9801-3:2015)による測定であることを公式に確認できた機種だけです。今回、それが確認できたのはパナソニック NR-FZ120D、シャープ FJ-HM7K、シャープ FJ-HS17Xの3機種でした。

| 型番 | 年間消費電力量 | 年間電気代の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| パナソニック NR-FZ120D | 365kWh/年 | 約11,300円 | JIS C 9801-3:2015 明記 |
| シャープ FJ-HM7K | 277kWh/年 | 約8,600円 | 「冷凍モード時」の注記あり・JIS C 9801-3:2015 明記 |
| シャープ FJ-HS17X | 320kWh/年 | 約9,900円 | JIS C 9801-3:2015 明記 |
AQUA3機種(AQF-SFA11A・AQF-SFA14A・AQF-F17CR)、ハイアール2機種(JF-UF14B・JF-CF13A)、三菱電機MF-U14Kは、いずれも年間消費電力量そのものは公式に記載がありますが、JIS規格による測定であることの記載は今回確認できませんでした。測定条件がそろっていないため、これら6機種を含めた「一番省エネ」という比較はしていません。AQUAの2機種は「冷凍使用時」の注記つきで、冷蔵モードに切り替えると値が変わる可能性があります。
電気代の計算方法や、料金プランごとの読み方をさらに詳しく知りたい方は、「冷蔵庫の年間電気代の読み方」も参考にしてください(kWh→円の換算の考え方は冷凍庫でも共通です)。
用途別おすすめ(3択)
ここまでの内容を踏まえて、条件がはっきり分かれる3択にまとめました。全機種を並べるのではなく、まず3つに絞ってから、気になった機種の詳しいスペックを「5社を1社ずつ紹介」で確認する、という順番をおすすめします。
| こんな人に | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく置き場所を選ばず置きたい | AQUA AQF-SFA11A | 幅36cmと、今回確認した中で最も省スペースな前開き機種 |
| まとめ買いした大物を目減りさせずに保管したい | ハイアール JF-CF13A | 上開きで食品収納スペースの目減りが▲5%と、確認できた8機種の中で最小級 |
| 温度調整を細かく分けたい・除菌機能も欲しい | シャープ FJ-HM7K | 9段階の温度調整とプラズマクラスターを搭載 |
この3択に当てはまらない人へ(逃がし先)
- 冷蔵庫の冷凍室そのものが足りず、買い足しではなく買い替えを検討したい方 → 「冷凍室で選ぶ冷蔵庫」へ
- 500L以上の大型冷蔵庫への買い替えも検討したい方 → 「500Lクラスの冷蔵庫、結局どの会社がいい?」へ
よくある質問
Q. 冷凍庫は「霜取り不要」なら本当にお手入れ不要ですか?
A. 「ファン式・自動霜取」は、通常発生する霜を自動で取り除く仕組みのことで、庫内の清掃そのものが不要という意味ではありません。今回確認した9機種はファン式・自動霜取と公式に明記されていましたが、日常のお手入れ方法は各社の取扱説明書を確認してください。
Q. 上開き(チェスト型)は霜取りが大変と聞きましたが本当ですか?
A. 今回、公式ページで冷却方式を確認できた上開きの2機種(ハイアール JF-CF13A・AQUA AQF-F17CR)は、どちらもファン式・自動霜取でした。ただし全メーカー・全機種を調べたわけではないため、「現行の上開きに直冷式は一切ない」とは言い切れません。購入前に個別の公式ページで確認してください。
Q. 「105L」と書かれていても実際に105L入りませんか?
A. はい。「105L」はカタログ上の定格内容積で、実際に食品を入れられる「食品収納スペース」は引き出しバスケットなどの厚みの分だけ少なくなります。前開きは2〜4割、上開きは1割未満の目減りが今回確認した範囲で分かっています(前述の「選び方の講義」参照)。
Q. 東芝や日立、アイリスオーヤマのセカンド冷凍庫は載っていないのですか?
A. 東芝・日立・マクスゼンは今回の調査範囲に含めていません。アイリスオーヤマは公式サイトが機械的な取得を拒む状態(HTTP 403)が続いており、2026年8月27日時点でも確認できませんでした。いずれも「良くない」という判断ではなく、確認できていないという意味です。
Q. 電気代はどのくらいですか?
A. JIS規格による測定であることを公式に確認できたのは、パナソニック NR-FZ120D(約11,300円/年)、シャープ FJ-HM7K(約8,600円/年)、シャープ FJ-HS17X(約9,900円/年)の3機種です。他の機種は測定条件が確認できていないため、この3機種と横並びでは比較していません(前述の「電気代の比較」参照)。
買う前の注意:搬入・霜取り・古い冷凍庫の処分
注文前に確認する3点
- □ 置き場所の幅・奥行(本体寸法だけでなく、設置に必要な奥行・幅も確認)
- □ 搬入経路(玄関・廊下・階段の幅と、設置場所までの動線)
- □ ドアや天面のふたを開けたときに必要なスペース
搬入経路の具体的な測り方は、「冷蔵庫の搬入経路の測り方」で詳しく解説しています。測る場所の考え方は、冷凍庫でも共通です。
ファン式・自動霜取の機種であっても、庫内の清掃頻度や具体的なお手入れ方法は、今回の確認範囲には含まれていません。購入後は必ず取扱説明書の記載に従ってください。古い冷凍庫の処分方法は、購入店またはお住まいの自治体の案内に従ってください。
まとめ——今日やることは1つだけ
まず、置き場所の幅と奥行を測ってください。この記事で紹介した3つの質問(置き場所・凍らせるもの・霜取り)に、実測した数字を当てはめるだけで、候補となるタイプがかなり絞れます。
最後に、この記事の要点を箇条書きでまとめます。1つずつ単独で読んでも意味が通るように書いています。
- セカンド冷凍庫は「前開き」「上開き」「スリム」の3タイプに分かれ、置き場所・凍らせるもの・霜取りの3つの質問で候補を絞れる。
- 「105L」などの定格内容積は、実際に入る量(食品収納スペース)より2〜4割ほど多く表示されている(前開きの場合)。上開きは目減りが1割未満と少ない。
- 「上開き=直冷式で霜取りが大変」という通説は、今回確認できた現行の上開き2機種には当てはまらない。ただし全社・全機種を調べたわけではない。
- 設置には本体奥行より48〜100mm深いスペースが必要で、機種によっては幅にも余裕が必要になる。
- 年間消費電力量にJIS規格の記載を確認できたのは3機種のみで、電気代の横並び比較はこの範囲にとどめている。
3つの質問と実測した数字がそろえば、あとは「5社を1社ずつ紹介」の各社紹介から候補を選ぶだけです。まずはメジャーを片手に、置き場所を測るところから始めてください。
注記:数字の細かい条件
- 三菱電機MF-U14Kの食品収納スペース・切替モード・質量は、公式仕様が画像表記になっているためテキストで取得できず、「不明」としています。MF-U12Kは主要項目が取得できなかったため、この記事では詳細を紹介していません。
- AQUA AQF-SFA14Aの据付必要奥行は、公式の取得結果が本体奥行と同じ597mmとなっており、他機種の傾向(+48〜100mm)と異なるため、この記事では数値をそのまま断定していません。購入前に公式ページで最終確認してください。
- 電気代の横並び比較(「電気代の比較」の章)は、JIS C 9801-3:2015の記載を公式に確認できた3機種(パナソニック NR-FZ120D、シャープ FJ-HM7K、FJ-HS17X)に限定しています。AQUAの2機種は「冷凍使用時」の注記があり、冷蔵モードでの値は不明です。
- シャープFJ-HS17Xの冷却方式は、公式仕様ページに記載自体がなく「不明」としています。
- アイリスオーヤマは2026年8月27日時点で公式サイトがHTTP 403エラーとなり取得できませんでした。東芝・日立・マクスゼンは今回の調査範囲に含めていません(「無い」のではなく「まだ調べていない」という意味です)。
- 三菱電機の運転音「約23dB」は公式表記ですが、測定基準(JIS C 9607等)がどれにあたるかを公式ページで確認できていないため、ハイアール(JIS C9607明記・約25dB)と数値だけで優劣を比較していません。
- 生産終了品(ハイアール JF-NU102D・JF-NUF138D、AQUA AQF-GS13M)は、この記事では紹介していません。
出典(確認日つき)
- AQUA AQF-SFA11A 製品ページ・確認日2026-08-27
- AQUA AQF-SFA14A 製品ページ・確認日2026-08-27
- AQUA AQF-F17CR 製品ページ・確認日2026-08-27
- AQUA 特集LP(冷凍・冷蔵2モードセレクト)・確認日2026-08-27
- ハイアール JF-UF14B 製品ページ・確認日2026-08-27
- ハイアール JF-CF13A 製品ページ・確認日2026-08-27
- 三菱電機 MF-U14K 製品ページ・確認日2026-08-27
- パナソニック NR-FZ120D 仕様ページ・確認日2026-08-27
- シャープ FJ-HM7K 仕様ページ・確認日2026-08-27
- シャープ FJ-HM7K 機能ページ・確認日2026-08-27
- シャープ FJ-HS17X 仕様ページ・確認日2026-08-27


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