純正の紙パックは高い、通販には安い互換品も売っている——そこで迷ったときに当サイトが先に伝えたいのは、日本電機工業会(JEMA)という業界団体が「純正以外の紙パックを使用した場合、モーターの発煙・発火が発生するおそれがあります」「紙パックに関係する掃除機の性能・品質等の不良(故障)は保証できません」と公式サイトに明記しているという事実です。「互換品は自己責任」という当サイトの意見ではなく、業界団体自身がそう書いています。当サイトは互換紙パックも純正紙パックも試しておらず、実際に使った感想は書きません。確認日はすべて2026年9月24日です。
※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。記事内の数値・引用はJEMA(日本電機工業会)および各メーカー公式サイトの表記を書き写したもので、当サイトが実機で測定・使用したものではありません。
このシリーズ(掃除機・全7本)の目次
掃除機シリーズ(全7本)/この記事は5本目です
- 1本目:掃除機の選び方と9社の強み
- 2本目:ダイソンの機能を1つずつ解説
- 3本目:パナソニックの機能を1つずつ解説
- 4本目:日立のコードレス掃除機の機能解説
- 5本目:掃除機の紙パックは純正でないといけないのか(この記事です)
- 6本目:掃除機は結局どれ? 結論編
- 7本目:掃除機の新製品2026年秋
先に結論:業界団体は「発煙・発火が発生するおそれ」「保証できない」と書いています
JEMA(日本電機工業会)は「純正紙パックのおすすめ」というページで、紙パックについて次のように説明しています。
各社の掃除機に合わせた機種固有の形状をしており、掃除機の性能を維持するための大切な機能部品です。機種に合った「紙パック」のご使用をおすすめします。
そのうえで、純正以外を使った場合について次のように書いています。
「純正」紙パック以外を使用すると・・・ 掃除機の吸引力に耐えられない場合があり、モーターの発煙・発火が発生するおそれがあります。また、掃除機の吸込みが悪くなったり、台紙の形が合わない場合は、ゴミが漏れる原因にもなります。紙パックに関係する掃除機の性能・品質等の不良(故障)は保証できません。必ず各社指定の「純正」紙パックをご使用ください。
見出しにも「紙パックが原因で掃除機のモーターが故障する場合もあります」とあり、「安全に関するご注意」として重ねて次のように書かれています。
掃除機の紙パックは本体性能を維持するための大切な機能部品です。純正以外の紙パックを使用した場合、モーターの発煙・発火が発生するおそれがあります。掃除機には、純正紙パックをご使用ください
当サイトが確認した範囲では、パナソニック・日立・東芝・三菱電機の4社も、自社の公式サイトにJEMAとほぼ同じ趣旨の注意文を掲載しています(パナソニックのみ「保証できません」の一文は無く、ほぼ同じ趣旨。後述)。シャープについては、当サイトが今日確認した範囲(別売品一覧・FAQ・交換手順ページ)では同種の注意文を見つけられませんでした。「見つけられなかった」であって「無い」という意味ではありません。
この記事の根拠
当サイトはこの記事を、JEMA(日本電機工業会)「純正紙パックのおすすめ」「掃除機の上手な選び方」「省エネ・節電のための上手な使い方」の3ページと、パナソニック・日立・東芝・三菱電機・シャープ各社の公式ページ(別売品一覧・仕様ページ・注意喚起PDF)で確認しました。確認日はすべて2026年9月24日です。当サイトは純正紙パックも互換紙パックも購入・使用しておらず、吸引力や使い心地の比較は行いません。価格についても、本記事では扱いません(価格の比較は別記事の担当です)。
交換の目安は「約1ヶ月に1回」だが、機種と紙パックの大きさによる
JEMAの「純正紙パックのおすすめ」ページには、交換の目安についてのQ&Aがあります。
掃除機の吸込みが弱くなってきたら、紙パックにごみがたまっている可能性があります。機種・紙パックの大きさにもよりますが、毎日お掃除した場合、約1ヶ月に1回が紙パック交換の目安です。
「機種・紙パックの大きさにもよりますが」という前置きが付いている点が重要です。「約1ヶ月に1回」は一律の数字ではなく、機種によって変わることをJEMA自身が明記しています。同じくJEMAの「掃除機の上手な選び方」ページでは、紙パック式について次のように説明されています。
紙パックを捨てるだけでゴミを捨てることができる。(フィルター等のお手入れも不要)
1~2ヶ月程度のゴミを紙パックに溜めることが可能。
この「1~2ヶ月程度」は、紙パック式という方式そのものの説明としての数字で、「約1ヶ月に1回」という交換の目安とは書かれている文脈が異なります。どちらも同じJEMAのサイト内の記述であり、当サイトはどちらか一方を採用して他方を無視するようなことはしません。
実例:シャープEC-KR70Aは「約3か月に1回」
「機種によって変わる」ことの実例として、シャープのスティック掃除機EC-KR70Aの製品ページには、紙パックの交換について次の記載があります。
紙パックの交換は、約3か月に1回
この数字には条件が付いています。シャープの注記は次のとおりです。
当社調べ。一般社団法人 日本電気工業会自主基準に定められた基準ごみを、1日あたりの吸引量を1gとして、強モードで紙パックにごみがない状態から満杯になるまでの吸引量を測定。ごみの種類や運転モードによっては満杯になる日数は異なります。
「約1か月」と「約3か月」は矛盾しているわけではありません。JEMAが前置きした「機種・紙パックの大きさにもよりますが」のとおり、機種によって交換の目安が変わることの実例です。シャープが測った条件(当社調べ・基準ごみ1g/日・強モード)は、JEMAの目安(毎日お掃除した場合)とは条件が違うため、単純に比べられません。当サイトはこの2つの数字に優劣をつけたり、どちらが正しいかを判定したりしません。
形が各社・各機種で違う理由
JEMAは、紙パックの形が様々である理由についても説明しています。
紙パックの大きさや形状は、各掃除機の仕様に合わせて作られています。紙パックは掃除機の機能を維持する部品ですので、お使いのメーカー指定の紙パックを使用することをおすすめします。
紙パックが満杯のまま使い続けるとどうなるかについては、省エネ・節電のページに次の記載があります。
紙パックにゴミがいっぱいになったままでお掃除すると、吸込力が弱くなり、お掃除に時間がかかります。早めに紙パックの交換やフィルターを掃除しましょう。

「純正品を装う非純正品」に注意——三菱電機の公式な注意喚起
三菱電機は「三菱電機純正の掃除機用紙パックを装う非純正品にご注意ください」という注意喚起を公式サイトに掲載しています。何が起きているかについて、三菱電機は次のように説明しています。
インターネット上のショッピングサイトを中心に、三菱電機の社名を無断で使用し、“三菱電機 掃除機用 紙パック” “三菱電機(紙パック型名*)対応 紙パック ”などと商品タイトルに表示し、更に三菱電機の製品カタログ及び掲載写真を無断で使用するなどをして、三菱電機純正の掃除機用紙パックを装った非純正品が流通していることを確認しております。(* 三菱電機純正品と同じ型名のMP-9A、MP-3A など)
「三菱電機純正品と同じ型名」の非純正品が出回っていると、三菱電機自身が公式に書いています。つまり型番で検索しても、型番が同じ別の商品が表示されることがあるということです。影響については次のように説明しています。
三菱電機が保証する性能・品質を満たしていない可能性があります。実際に、三菱電機純正の掃除機用紙パックと誤認して購入されたお客様から使用時のゴミ漏れの報告がございました。このような非純正品の使用に起因する不具合については、保証期間内であっても有償修理となります。
この「ゴミ漏れの報告」は、三菱電機に寄せられた報告であり、当サイトが確認した事実ではありません。当サイトは互換品・非純正品を試しておらず、特定の互換品ブランドについての評価は書きません。
見分け方(三菱電機公式の説明)
純正品と非純正品の見分け方について、三菱電機は次のように説明しています。
三菱電機純正品には、包装袋に「三菱電機純正」と三菱電機のロゴが記載されています。また、紙パック自体にも三菱電機のロゴが印字されています。
商品名に「対応」「互換」と書かれている場合は非純正品である可能性があるため、購入前に包装のメーカー名とロゴを確認することが、三菱電機公式の説明から読み取れる実用的な注意点です。

各社の注意文と、純正紙パックの型番
当サイトが2026年9月24日に確認した範囲で、パナソニック・日立・東芝・三菱電機は、JEMAとほぼ同じ趣旨の注意文を自社の公式サイトに掲載しています。以下は各社の公式サイトの表記をそのまま引用したものです。
| 社 | 注意文(公式サイトの表記をそのまま引用) |
|---|---|
| パナソニック | 「純正以外の紙パックを使用したときは、本体内にゴミがもれ、発煙・発火の恐れがあります。」 |
| 日立 | 「クリーナー(掃除機)のパックフィルターは機能部品です。純正以外の紙パックを使用した場合、モーターの発煙・発火が発生するおそれがあります。純正以外の紙パックを使用した場合、紙パックに関係するクリーナーの性能・品質は保証できません。」 |
| 三菱電機 | 「掃除機の紙パックは機能部品です。三菱電機の掃除機には必ず三菱電機製の純正紙パックをご使用ください。純正以外の紙パックを使用した場合、モーターが発煙・発火するおそれがあります。純正以外の紙パックを使用した場合、紙パックに関する掃除機の性能・品質は保証できません。」 |
| 東芝 | 「クリーナーの紙パックは機能部品です。東芝製純正以外の紙パックを使用した場合、モーターが発煙・発火するおそれがあります。東芝製純正以外の紙パックを使用した場合の紙パックに関係するクリーナーの性能・品質の不良は保証できません。」 |
| シャープ | 当サイトが今日確認した範囲(別売品一覧・FAQ・交換手順ページ)では、同種の注意文を見つけられませんでした。 |
JEMA(業界団体)に加えて、当サイトが確認した4社(パナソニック・日立・東芝・三菱電機)がほぼ同じ趣旨の注意文を公式サイトに掲載しています。業界団体とメーカー自身がそう説明しているという事実であり、当サイトの主張ではありません。
純正紙パックの主な型番(公式で確認できたもの)
パナソニックの純正紙パックには、キャニスター向けの「AMC-HC12」(MC-JP870K・MC-JP520Gなどの付属品として公式が明記)と、「AMC-U2」(クリーンドック〔コードレススティックのドック部分が紙パック式のタイプ〕のMC-NX810KM・MC-NX500K、および紙パック式スティック掃除機MC-PB61Jの付属品として公式が明記)があります。
日立のスティック掃除機(PKV-型)の純正紙パックは「GP-S120FS」です。PKV-BK50Pの付属品としても公式が明記しています。
東芝の純正紙パック「VPF-7」は、公式に「下記機種以外の紙パック式クリーナー全機種対象」と説明されている型番です。専用の紙パックが決まっている機種(VPF-12・VPF-11・VPF-31・VPF-21などの対象機種。同じページに一覧があります)以外は、VPF-7が対象になります。
シャープの純正紙パック「EC-17PN」は、公式に「シャープ製ヨコ型タイプ掃除機(紙袋式)全機種」対応と説明されています。この記事の実例にしたスティック掃除機EC-KR70Aの別売の純正紙パックは、シャープの製品ページ(2026年10月3日確認)では「EC-530PN(5枚入り)」です。EC-KR70Aのページに、EC-17PNは出てきません。
三菱電機の純正紙パック(MP-9A・MP-3Aなど)は、この記事では型番だけの紹介にとどめます。前述のとおり、三菱電機自身が三菱電機純正品と同じ型名の非純正品の流通を公式に注意喚起しており、型番だけで検索すると非純正品が表示されることがあります。購入時は、三菱電機公式が説明する「包装袋の『三菱電機純正』の表記とロゴ」「紙パック自体のロゴ」を確認してください。
この記事が向いていない人
次に当てはまる人は、この記事の対象ではありません。
- サイクロン式の掃除機を使っている人。紙パックを使わないため、この記事の内容は関係ありません。ただしJEMAは「フィルターにゴミが詰まると吸引力が低下することがある。吸引力の低下を防ぐためにフィルターやダストケースの適度なお手入れが必要」とも説明しており、サイクロン式にはサイクロン式のお手入れが必要です
- コードレススティックのドックが「紙パックレス式」の機種を使っている人。ドックがあっても紙パック式とは限りません。公式仕様で「紙パックレス式」と明記されている機種(例:日立PV-BG1000R)では、この記事の紙パックの話は当てはまりません。自分の機種のドックが紙パック式かどうかは、購入店の仕様表かメーカー公式ページで確認してください

よくある質問
Q. 互換紙パックを使って壊れたら、メーカー保証は受けられますか?
A. JEMAは「紙パックに関係する掃除機の性能・品質等の不良(故障)は保証できません」と明記しています。当サイトが確認した日立・三菱電機・東芝の各社も同様に「性能・品質は保証できません」という趣旨の注意文を公式に掲載しています。
Q. 純正の紙パックはどこで買えますか?
A. JEMAの回答は「お近くの各メーカーの販売店や量販店・スーパーで購入できます。お手元の掃除機に適応する純正紙パックをご確認の上、ご販売店でご購入ください。」というものです。当サイトは特定の販売元を推薦しません。
Q. 紙パックは何回も使い回せますか?
A. 当サイトはこの点について確認していません。取扱説明書の記載に従ってください。
Q. 「約1ヶ月に1回」と「1~2ヶ月程度」は矛盾していませんか?
A. 矛盾していません。「約1ヶ月に1回」は毎日掃除した場合の交換の目安で、JEMA自身が「機種・紙パックの大きさにもよります」と前置きしています。「1~2ヶ月程度」は紙パック式という方式が溜められるゴミの量の説明です。どちらもJEMAの同じサイト内にある記述です。
Q. 三菱電機の紙パックの型番で検索すれば純正品にたどり着けますか?
A. 三菱電機は三菱電機純正品と同じ型名の非純正品が流通していることを公式に注意喚起しています。型番検索だけでなく、包装袋の「三菱電機純正」の表記とロゴ、紙パック自体のロゴを確認する必要があります。
まとめ
- JEMA(日本電機工業会)は「純正以外の紙パックを使用した場合、モーターの発煙・発火が発生するおそれがあります」「紙パックに関係する掃除機の性能・品質等の不良(故障)は保証できません」と公式に明記しています。当サイトが確認した範囲で、パナソニック・日立・東芝・三菱電機の4社もほぼ同じ趣旨の注意文を自社公式サイトに掲載しています
- 交換の目安「約1ヶ月に1回」は、JEMA自身が「機種・紙パックの大きさにもよります」と前置きしている数字です。シャープEC-KR70Aの「約3か月に1回」は、条件つきながら機種で変わる実例です
- 三菱電機は三菱電機純正品と同じ型名の非純正品の流通を公式に注意喚起しています。型番検索だけに頼らず、包装のメーカー名とロゴを確認することが実用的な対策です
- サイクロン式の人、ドックが紙パックレス式の機種の人には、この記事の内容は当てはまりません。
今日やることは、自分の掃除機の取扱説明書またはメーカー公式ページで対応する純正紙パックの型番を確認し、購入時は包装のメーカー名とロゴを確認することです。
掃除機の選び方全体は掃除機の選び方と9社の強み、パナソニックのクリーンドックの仕組みについてはパナソニックの機能を1つずつ解説もあわせてご覧ください。
注記:数字の条件
- 「約1ヶ月に1回」(紙パック交換の目安)は、JEMAが「機種・紙パックの大きさにもよりますが」と前置きしたうえで、毎日掃除した場合の目安として示している数字です
- 「1~2ヶ月程度」(紙パックに溜められる量)は、紙パック式という集じん方式の特徴としてJEMAが説明している数字で、交換の目安の数字とは別の文脈です
- 「約3か月に1回」(シャープEC-KR70A)は、シャープの注記のとおり「当社調べ。一般社団法人 日本電気工業会自主基準に定められた基準ごみを、1日あたりの吸引量を1gとして、強モードで紙パックにごみがない状態から満杯になるまでの吸引量を測定」した条件つきの数字です
- 「確認できず」「見つけられませんでした」は、当サイトが公式ページで記載を見つけられなかったという意味で、その注意文や仕様が存在しないという意味ではありません。当サイトは純正紙パック・互換紙パックのいずれも購入・使用しておらず、吸引力や耐久性の評価は行っていません。価格の比較もしていません。
出典(2026年9月24日に当サイトが確認)
- 日本電機工業会(JEMA)「純正紙パックのおすすめ」
- 日本電機工業会(JEMA)「掃除機の上手な選び方」
- 日本電機工業会(JEMA)「省エネ・節電のための上手な使い方」
- 三菱電機「三菱電機純正の掃除機用紙パックを装う非純正品にご注意ください」(三菱電機掃除機トップより)
- 三菱電機「別売部品」(純正紙パック型番)
- パナソニック「紙パック一覧」
- 日立「純正紙パックについて」・「別売品・消耗品」・「PV-BG1000R」(紙パックレス式の表記確認)・「PKV-BK50P」仕様ページ(付属品確認)
- 東芝「別売品:紙パック」
- シャープ「別売品一覧」・「EC-KR70A 紙パック」・FAQ(qid=130264)(確認した範囲)
- パナソニック「MC-JP870K」・「MC-JP520G」・「MC-NX810KM」・「MC-NX500K」・「MC-PB61J」各仕様ページ(付属品確認)
引用は原文どおりです。パナソニックのクリーンドック(紙パック式)の仕組みについては、このシリーズの3本目「パナソニックの機能を1つずつ解説」と同じ材料によります。


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