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電気シェーバーは本体価格を比べても、使い続けたときの本当のコストは分かりません。刃が消耗品で、いつか替刃を買うことになるからです。この記事は、2026年9月25日に各社の公式サイトを開き直し、1年あたりの替刃代を公式の数字だけで計算できるかを調べました。パナソニックとマクセルイズミの2社は計算でき、ブラウンとフィリップスは値段が公式サイトに出ていないため計算できませんでした。この違い自体を、この記事の柱にします。
先に3行で
- 替刃の値段を公式サイトで確認できるのは、当サイトが確認した範囲ではパナソニックとマクセルイズミの2社だけです。1年あたりの替刃代を計算すると、パナソニックは約6,200〜7,300円、マクセルイズミ(往復式)は約1,800〜2,000円になります(当サイトの計算・交換目安どおりに替えた場合)
- ブラウンは18か月、フィリップスは約2年という交換目安を公式に出していますが、替刃の値段はどちらの公式サイトにも表示されていません
- 洗浄機を毎日使う人は、洗浄液の代金も見ておく必要があります。パナソニックの専用洗浄剤は、公式の使用日数から計算すると年間で約4,460円になります
このシリーズ(電気シェーバー・全7回)の目次。当サイトが用意した順に読める構成で、これは5本目です。
- 電気シェーバーは「方式」でメーカーがほぼ決まる|往復式・回転式の違いと4社の選び方(公開ずみ)
- パナソニックの電気シェーバーの機能(公開ずみ)
- フィリップスの電気シェーバーの機能(公開ずみ)
- ブラウンの電気シェーバーの機能(公開ずみ)
- 電気シェーバーの替刃と洗浄液|交換の目安と維持費(この記事)
- 電気シェーバーは方式ごとにどこがいい? 往復式はパナソニックとブラウンが同点、回転式はフィリップスが第1【6機種】(公開ずみ)
- 電気シェーバーの新製品(2026年秋)|前の型と公式仕様で比べる(公開ずみ)
※当サイトはこの記事で扱う機種・替刃を1台も購入・使用しておらず、公式に表示されている交換目安・価格の項目だけを扱います。
まず1枚:4社の交換目安と、値段を確認できるかどうか
| 会社 | 交換目安(公式) | 値段は公式サイトに出ているか |
|---|---|---|
| パナソニック | 一体型セット刃:約1.5年/外刃:約1年・内刃:約2年/回転刃:約1年 | 出ている(オンラインストア価格) |
| ブラウン | 網刃・内刃を約18か月ごと | 出ていない(希望小売価格は「オープン価格」) |
| フィリップス | 機種により約2年 | 出ていない(「取扱い販売店」のみ表示) |
| マクセルイズミ | 機種により1年・3年・5年 | 出ている(公式ショップの通常価格) |
パナソニックの公式FAQは、交換目安をこう説明しています。
●一体型セット刃 使い始めから約1.5年ごとの交換がおすすめです。
●外刃・内刃 外刃は使い始めから約1年、内刃は約2年ごとの交換がおすすめです。
●回転刃 回転刃は使い始めから約1年ごとの交換がおすすめです。
ブラウンの替刃一覧ページのよくある質問は、次のとおりです。
一般に、十分な手入れを行ない、平均的な頻度で使用した場合、ブラウンでは、18ヶ月ごとに網刃・内刃を交換することをお勧めしています。
フィリップスは替刃SH91/51の商品ページに「性能を理想的な状態で維持するため、刃は約 2 年ごとに交換してください」、替刃SH92/51の商品ページに「性能を理想的な状態で維持し、肌を傷つけるのを防ぐため、刃は約2年ごとに交換してください」とあります。マクセルイズミは製品ページの仕様の注記で、IZF-E863が「※刃の交換目安:5年」、IZF-V972・IZF-V931が「※刃の交換目安:3年」、IZR-N1461・IZR-N1261(回転式)が「※刃の交換目安:1年」です(いずれも「詳しくは取扱説明書をご覧ください。」が続きます)。ブラウンは替刃一覧ページで「シェーバーのご使用方法やヒゲのタイプによって摩耗の度合いは異なりますが」と書いており、交換目安は使い方で前後する目安です。この記事の計算も、目安どおりに替えた場合の数字です。
1年あたりの替刃代の計算方法
この記事の計算式は次のとおりです。
1年あたりの替刃代 = 公式に表示された替刃の値段 ÷ 公式の交換目安(年)
値段は、パナソニックが「Panasonic Store Plus」のオンラインストア価格、マクセルイズミが公式ショップ「maxell-online.com」の通常価格です。どちらも希望小売価格(メーカー希望小売価格)とは別の種類の価格です(ES9310・ES9092・ES9068は希望小売価格と同じ金額)。たとえばパナソニックのES9610・ES-9S51は希望小売価格が「オープン価格」と表示されている一方、オンラインストア価格ははっきりした金額が出ています。この記事の1年あたりの金額は、公式の交換目安どおりに替えたと仮定した当サイトの計算で、公式が発表している年間費用ではありません。
パナソニックとマクセルイズミの1年あたりの替刃代
| 機種 | 替刃(型番) | 値段 | 交換目安 | 1年あたり(当サイトの計算) |
|---|---|---|---|---|
| ES-L690U | ES9610(一体型セット刃) | 10,890円(オンラインストア価格) | 約1.5年 | 約7,260円 |
| ES-L572U | ES-9S51 | 9,306円(オンラインストア価格) | 約1.5年 | 約6,204円 |
| ES-L382W | 外刃ES9092+内刃ES9068 | 5,170円+2,970円(オンラインストア価格) | 外刃約1年・内刃約2年 | 約6,655円(5,170÷1+2,970÷2) |
| IZF-E863 | SS-E863 | 9,800円(公式ショップ通常価格) | 5年 | 約1,960円 |
| IZF-V972・IZF-V931 | SS-V939(製品ページの表記は「外刃・内刃セット」) | 5,500円(公式ショップ通常価格) | 3年 | 約1,833円 |
| IZR-N1461(回転式) | SR-N14 | 9,350円(公式ショップ通常価格・確認した時点で売り切れ) | 1年 | 約9,350円 |
| IZR-N1261(回転式) | SR-N12 | 9,350円(公式ショップ通常価格) | 1年 | 約9,350円 |
ES-9S51は、商品ページの名前が「ラムダッシュPRO5枚刃替刃」ですが、パナソニック公式FAQの替刃検索でES-L572Uを選ぶと「<一体型セット刃>」として表示されます。同じページには「※一体型セット刃は、外刃と内刃が一体になっています。そのため、外刃や内刃のみでは販売していません。」とあり、交換目安は一体型セット刃の約1.5年です。ES-L382Wは外刃と内刃が別売りのほか、外刃・内刃をセットにしたES9310(7,700円)もあります。これを外刃の交換目安(1年)に合わせて毎年買い替えると仮定すると、1年あたりは約7,700円になります。
ブラウンとフィリップスは、交換目安は公式に出ていますが、値段の表示がありません。ブラウンの替刃互換表PDFには各替刃に「希望小売価格 オープン価格」とあり、公式サイトの購入ボタンは販売店へのリンクです。フィリップスの替刃ページも「取扱い販売店」の案内だけで、価格の表示はありません。この記事の計算方法では、この2社の1年あたりの替刃代を出すことができません。
洗浄機を使うなら、洗浄液の代金も見ておく
替刃と別に、洗浄機を使う人は洗浄液の消耗品代もかかります。パナソニックの専用洗浄剤ES-4L03は公式サイトで1,100円(税込・3個入り)、公式FAQに「洗浄液は、1回の交換で、約30日間(1日1回使用の場合)ヒゲクズを洗浄できます。」とあり、3個で約90日、1年(365日)に換算すると約4,460円になります(当サイトの計算)。これは上の表のES-L690Uの替刃代(約7,260円)の6割ほどにあたる金額です。フィリップスの洗浄用カートリッジCC16/51は「6個入りで最長約18か月衛生的なシェービング」という使用日数の表記がありますが値段は公式に出ておらず、マクセルイズミの洗浄剤SCL-083は公式ショップに1,348円(3パック)とありますが1パックの使用日数が見当たらず、どちらも年間費用は計算できません。ブラウンの洗浄液CCR3は、当サイトが確認した範囲では値段・使用日数のどちらも公式ページに見当たりませんでした。
洗浄機を使っても、手入れがすべて済むわけではありません。パナソニックのFAQは「洗浄器では本体首部・シャープトリマー・刃のすき間などが洗えないため、月1回は、水洗い掃除かブラシ掃除をおすすめします。」としています。洗浄機を使わずに水洗いする場合は、洗浄液の代金はかかりませんが、同じFAQに「※水洗い掃除のたびに、注油が必要です。」とあります。
交換しないとどうなるか
刃を交換しないまま使い続けるとどうなるかについて、各社は次のように説明しています。ブラウンのお手入れページです。
網刃と内刃はハサミの両刃のような働きをしており、長期間の使用により摩耗して、肌を傷つけてしまうことがあります。
パナソニックの「替刃のすすめ」ページです。
肌に優しく高機能なシェーバーを使っていても、刃が古くなっていたら効果は半減。スムーズにシェービングができず、肌が傷ついてしまうことも。
フィリップスの替刃SH92/51の商品ページです。
性能を理想的な状態で維持し、肌を傷つけるのを防ぐため、刃は約2年ごとに交換してください
パナソニックの公式FAQ「シェーバーの刃が破れた・穴が開いたが保証はあるか」には「シェーバーの刃は消耗品であるため、保証対象外です。」ともあります。パナソニックの「替刃のすすめ」ページが紹介しているアンケート(購入から1年以上使用の20〜60代男性515名対象・インターネット調査)では「全体の半数以上が刃を交換したことがなく」という結果が出ており、交換を先延ばしにする人が実際に多いことがうかがえます。
型番の探し方と「販売終了」の注意
パナソニックは公式FAQの替刃検索ページに「本体品番から、適合する替刃をご紹介します。」とあります。ブラウンは「替え刃・パーツ検索」ページから互換表PDFを確認でき、そこには「肌を傷つけるのを防ぐため定期的に交換しましょう。」「互換品や並行輸入品ではなく正規品をお買い求めください。」とあります。フィリップスは替刃の商品ページごとに「対応製品」の一覧が載っています。
フィリップスの替刃SH71/51のページは、当サイトが確認した時点で「販売終了」「Philipsはこの製品の製造を終了しました。」と表示されていました。同じページによると、SH71/51は7000シリーズ(S7xxx)と角型の5000シリーズ(S5xxx)に対応する替刃です。代わりに使える替刃の型番は、当サイトは公式ページで見つけられませんでした。これらの機種をお使いの人は、替刃を買う前に、フィリップスの公式サポートで代わりの替刃があるかを確かめてください。
電気シェーバーの維持費が気にならない人・この記事の計算が向かない人
- 替刃の値段そのものを比較材料にしたくない人:本体の機能や剃り心地を優先するなら、この記事の計算は参考程度で構いません
- ブラウン・フィリップスの年間コストを公式の数字で知りたい人:この2社は替刃の値段が公式サイトに出ていないため、この記事の計算方法では出すことができません
- T字カミソリと電気シェーバーのどちらが安いか知りたい人:当サイトはT字カミソリの替刃代を調べておらず、比較していません
- 洗浄機を使わない人:この記事の洗浄液の計算(パナソニックで年間約4,460円)は当てはまりません。その代わり、パナソニックのFAQによると、水洗い掃除のたびに注油が必要です
よくある質問
Q. 替刃の年間コストを比較できるのはどのメーカーですか?
A. 当サイトが確認した範囲では、公式サイトに替刃の値段が出ているのはパナソニックとマクセルイズミの2社だけです。ブラウンとフィリップスは交換目安(ブラウン18か月、フィリップスは当サイトが確認した替刃で約2年)が公式にありますが、値段の表示はありません。
Q. 交換目安の年数が長いメーカーのほうがお得ですか?
A. 一概には言えません。交換目安は摩耗の目安として説明されているだけで、切れ味の持続を他社と比較した公式の記載は確認できませんでした。
Q. 洗浄液の代金も維持費に入れるべきですか?
A. 洗浄機を毎日使うなら、入れて考えるのがおすすめです。パナソニックの専用洗浄剤は年間で約4,460円(当サイトの計算)で、ES-L690Uの替刃代(1年あたり約7,260円)の6割ほど、ES-L572Uの替刃代(約6,204円)の7割ほどにあたります。
Q. 販売終了になった替刃はどうすればいいですか?
A. フィリップスのSH71/51(7000シリーズ・角型5000シリーズ用)は、公式ページに「Philipsはこの製品の製造を終了しました。」とありました。代わりに使える替刃の型番は、当サイトは公式ページで見つけられませんでした。替刃を買う前に、フィリップスの公式サポートで確かめてください。
Q. 互換品(純正以外)の替刃を使ってもいいですか?
A. ブラウンは互換表で「互換品や並行輸入品ではなく正規品をお買い求めください。」と案内しています。
まとめ
公式サイトに替刃の値段が出ているのは、当サイトが確認した範囲ではパナソニックとマクセルイズミの2社だけでした。1年あたりの替刃代(当サイトの計算)は、パナソニックが約6,200〜7,300円、マクセルイズミ(往復式)が約1,800〜2,000円です。ブラウン(18か月)とフィリップス(約2年)は交換目安こそ公式に出ていますが、値段の表示がなく年間コストは出せませんでした。洗浄機を毎日使う人は、パナソニックの専用洗浄剤で年間約4,460円という消耗品代も見ておく必要があります。今日やることは1つだけです。お使いの機種の型番を、パナソニックなら替刃検索ページ、ブラウンなら互換表PDF、フィリップスなら替刃ページの対応製品一覧で確認し、対応する替刃があるかを見てみてください。
注記:数字の条件
1年あたりの替刃代は、公式の値段を公式の交換目安(年)で割った当サイトの計算で、公式が発表している年間費用ではありません。ES-L382Wの替刃をES9310に置き換えた場合の約7,700円は、外刃の交換目安(約1年)に合わせて毎年買い替えると仮定した当サイトの計算です。洗浄液の年間費用(パナソニック約4,460円)も、公式の「1個で約30日」を365日に換算した当サイトの計算です。「確認できませんでした」「見つけられませんでした」は、当サイトが記載を見つけられなかったという意味で、存在しないという意味ではありません。
出典(すべて2026年9月25日に当サイトが確認)
- パナソニック公式FAQ:交換時期/替刃検索/刃が破れた/洗浄液の交換時期/洗浄器と水洗い
- パナソニック「替刃のすすめ」・替刃商品ページ:ES9610/ES-9S51/ES9310/ES9092/ES9068/ES-4L03
- ブラウン替刃一覧/替え刃・パーツ検索/替刃互換表PDF
- フィリップス替刃ページ:SH91/51/SH92/51/SH71/51/CC16/51
- マクセルイズミ製品ページ:IZF-E863/IZF-V972/IZF-V931、公式ショップ:SS-E863/SS-V939/SR-N14/SR-N12/SCL-083
このシリーズの1〜4本目・6本目は、冒頭の目次のリンク先です。
公式ページの説明文・注記は、各ページの表記をそのまま書き写しています。


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