ロボット掃除機の選び方|アイロボット・ロボロック・エコバックス・Eufy・SwitchBot 5社13機種を比較する

ロボット掃除機は5社13機種を比較するという記事の要点と、エコバックス・ロボロック他という副題、家電えらびのサイト名を記載したアイキャッチ画像 ロボット掃除機

ロボット掃除機の公式サイトを開くと、メーカーごとに違う名前の機能が並びます。「AutoWash」「RockDock」「OmniCyclone」――呼び方が違うだけで、やっていることが似ている機能も少なくありません。呼び名の違いに惑わされたまま比べると、どれも同じに見えたり、逆にまったく違う製品に見えたりします。

このページは、そうした呼び名の違いに惑わされず、「基地(ステーション)にどこまで任せるか」という1つの軸で5社13機種を並べ直したものです。数値はすべて各メーカーの公式ページから、2026年8月28日時点で確認しています。

※本記事にはアフィリエイト広告(楽天・Amazon)を含みます。

この記事の根拠:今回比較したのは、公式サイトで一次情報を確認できた5社13機種です。掲載した数値(価格・吸引力・稼働時間・ステーションの機能・本体寸法)は、各メーカーの公式ページまたは公式ストアに記載された表記をそのまま書き写したもので、独自に測定した数値ではありません。公式ページに記載がなかった項目は「確認できず」と明記し、実際には存在するかもしれない仕様を「無い」と断定していません。SwitchBotの一部の数値(吸引力・ゴミ捨て日数)は公式製品ページではなく、公式Yahoo!店やニュース記事などの二次情報での確認です(詳細は本文とページ末尾の注記に記載)。確認日はすべて2026年8月28日です。

先に断っておくと、ロボット掃除機は表内でも2.5万円台から20万円近くまで価格差が大きい家電です。値段が高いほど良いとは限らず、家の状態によっては「まだ買わなくていい」という判断も正直な選択肢です。まずはそこから確認できる順番にしています。

  1. まず答え:5社まるごと1枚表
  2. 先に確認したいこと――「買わなくていい人」もいます
    1. 向かない家の条件
    2. 2.5万円ので十分な人
  3. 選び方の講義(3分だけ)
    1. 「どこまで任せるか」の3段階
    2. 2つの質問
    3. 吸引力の「Pa」は横並びにできない
    4. 価格が2.5万円台から20万円近くまで開く理由
  4. 5社を1社ずつ紹介
    1. iRobot(アイロボット)――Paを書かない、価格は隠さない
    2. Roborock(ロボロック)――ステーションの豪華さが際立つ
    3. ECOVACS(エコバックス)――紙パック不要のステーションも持つ
    4. Anker(Eufy)――2.5万円台の入門機から全自動まで
    5. SwitchBot(スイッチボット)――「世界最小級」、ただし公式情報は薄い
    6. 国内メーカーについて
  5. 項目別に比べる:ステーションの「呼び名」対訳
    1. ゴミを自動で吸い上げる基地
    2. モップを基地で洗って乾かす機能
  6. 維持費のはなし
  7. 用途別おすすめ(3択)
    1. 第1に、入門で吸引のみでいい人には
    2. 第2に、全自動を試したい人には
    3. 第3に、ステーションの機能を含めて全部任せたい人には
  8. よくある質問
    1. Q. ルンバの吸引力は何Paですか?
    2. Q. ゴミ捨てはどのくらいの頻度で済みますか?
    3. Q. 留守中に動かしても大丈夫ですか?
    4. Q. 段差はどのくらい越えられますか?
    5. Q. 国産のロボット掃除機はありますか?
  9. 買う前の注意:家の準備
  10. まとめ――今日やることは1つだけ
  11. 注記:数字の細かい条件
  12. 出典(確認日つき)

まず答え:5社まるごと1枚表

今回、公式ページで一次情報を確認できたのは5社13機種です(iRobot 4機種・Roborock 2機種・ECOVACS 3機種・Anker(Eufy) 3機種・SwitchBot 1機種、2026年8月28日確認)。表に出てくる機種はいずれも今回調べた範囲の代表機種であり、各メーカーの全ラインアップではありません。

メーカー この表にある段階の幅 価格帯(表内) 水拭き ゴミ捨ての目安 こんな人向け
iRobot 吸引のみ〜全自動 49,800円〜199,800円 ○(一部機種) AutoEmpty(頻度は確認できず) 価格を公式に明記している安心感を重視する人(Roborockは価格非公開)
Roborock 全自動のみ(表内) 公式サイトに記載なし 最大65日 ステーションの機能を最優先し、価格は店頭やECサイトで別途確認できる人
ECOVACS 水拭き+ゴミ収集〜全自動 29,800円〜139,800円 45日(N30)/約48日(X11)・T50は確認できず 入門から上位まで同じメーカーの中で選びたい人
Anker(Eufy) 吸引のみ〜全自動 24,990円〜149,900円 ○(全自動機のみ) 約2ヶ月(入門機の場合) 表内でもっとも安い入門機から検討したい人
SwitchBot 水拭き+ゴミ収集(表内1機種) 59,800円 ◎(方式の詳細は確認できず) 90日(二次的な確認情報) 本体の小ささを重視し、公式の情報量が他社より少ない前提を理解できる人

◎:標準で対応 ○:一部機種のみ対応

迷ったらこの3行

  • 水拭きが要らないなら、吸引のみ+ゴミ収集(表内では2.5万円台〜)で十分です。
  • 水拭きは欲しいがモップの手入れは自分でできるなら、水拭き+ゴミ収集(表内では3万円弱〜6万円)。
  • モップの洗浄・乾燥まで基地に任せたいなら、全自動(表内では5万円弱〜20万円)。
水拭きが要るか、モップの手入れができるかの2つの質問で、吸引のみ・水拭き+ゴミ収集・全自動の3段階のどこを見ればよいかが決まるフローチャート
各社公式サイトの記載をもとに当サイトが作成した図解(2026年8月28日確認)

このページは全体の見取り図です。段差の実測条件やステーションの呼び名の対訳など、さらに細かい条件は後半の「注記:数字の細かい条件」にまとめています。まずはこの結論表と3段階で選べます。

先に確認したいこと――「買わなくていい人」もいます

向かない家の条件

ロボット掃除機は、床に物が置いてあると素通りできずに止まってしまいます。価格の高さは、この弱点を消してくれません。次のいずれかに当てはまる家では、まず床の状態を変えるほうが先です。

  • 床に物が常時置いてある(脱いだ服・充電ケーブル・子どものおもちゃなど)
  • 部屋をまたぐときに大きな段差がある
  • 部屋が狭く、家具の間隔がロボット本体の幅より狭い

こうした家では、価格の高い全自動機を選んでも稼働のたびに人が床を片づけてフォローすることになり、「基地に任せる」というロボット掃除機いちばんの利点が活きません。まず床の状態を変えるほうが、結果的に近道になります。

2.5万円ので十分な人

次のような家では、公式価格のある11機種の中でもっとも価格が低いAnker(Eufy) Auto-Empty C10(24,990円・セール表示。通常29,990円、2026年8月28日確認)のような「吸引のみ+ゴミ収集」機種で足りる可能性があります。

  • 1Kなどのひとり暮らしで、部屋数が少ない
  • 床がフローリング中心で、カーペットや畳が少ない
  • 水拭きは今のところ不要だと感じている

逆に言えば、水拭きが最初から欲しい人がこの機種を選ぶと後で買い替えたくなります。次の章の「2つの質問」で先に決めておくと無駄がありません。

選び方の講義(3分だけ)

「どこまで任せるか」の3段階

今回の13機種は、ステーションに任せる仕事の量で3段階に分かれます。

  • 吸引のみ+ゴミ収集(表内3機種):iRobot Roomba Mini + AutoEmpty(49,800円)、iRobot Roomba Max 715 Vac + AutoEmpty(99,800円)、Anker(Eufy) Auto-Empty C10(24,990円)
  • 水拭き+ゴミ収集(表内3機種):iRobot Roomba 105 Combo + AutoEmpty(59,200円)、ECOVACS DEEBOT N30 PLUS(29,800円)、SwitchBot K11+ Pro(59,800円)
  • 全自動(モップの洗浄・乾燥まで基地がやる。表内7機種):iRobot Roomba Max 775 Combo + AutoWash(199,800円)、Roborock Saros 20(価格記載なし)、Roborock Qrevo Curv 2 Flow(価格記載なし)、ECOVACS DEEBOT X11 OmniCyclone(139,800円)、ECOVACS DEEBOT T50 OMNI(49,800円)、Anker Omni C28(99,990円)、Anker Omni E25(149,900円)

ここで正直に書いておくと、段階が上がるほど必ず価格も上がるわけではありません。全自動のECOVACS DEEBOT T50 OMNIは49,800円で、吸引のみのiRobot Roomba Max 715 Vac + AutoEmpty(99,800円)より安く売られています。段階は「何を基地に任せるか」の分類であって、価格の順位とは一致しません。

2つの質問

次の2つに答えるだけで、3段階のどこを見ればよいかが決まります。

  1. Q1. 水拭きは要りますか? 要らないなら「吸引のみ+ゴミ収集」で検討を始められます。
  2. Q2. モップを自分で洗って乾かす手間をかけられますか? かけられるなら「水拭き+ゴミ収集」、かけたくないなら「全自動」を見ます。

Q2で「手入れをしたくない」と答えた人は全自動を選ぶことになりますが、全自動機はステーションの置き場所により広い設置面積が必要になり、給水・排水タンクの水を定期的に入れ替える手間が新しく加わります。「モップの手入れが減る」代わりに「別の手間が増える」という交換関係になっている点は覚えておいてください。

吸引力の「Pa」は横並びにできない

比較表を作る前に、いちばん誤解が多い数字について説明します。iRobotは公式サイトに吸引力(Pa)の数値を一切記載していません。一覧ページを確認した範囲では、吸引力は数値ではなく構造の説明(ブラシの本数など)で語る方針だと見られます。

他社は数値を出していますが、測定条件が揃っていません。Roborock Saros 20の36,000Paという数値には、公式ページに「Roborock社が実施した社内試験に基づいています。実際の結果は使用環境によって異なる場合があります。」という注記が付いています。一方、同じRoborockのQrevo Curv 2 Flow(20,000Pa)には「IEC 62885-2:2021/5.11規格に従い、フルバッテリーでMax+モードを使用した内部試験に基づく」という注記が付いており、Saros 20とは条件が異なります。今回、脚注の文言まで確認できた機種の中で、公的な規格(IEC 62885-2)に触れているのはこのQrevo Curv 2 Flowだけでした(他社の脚注は文言そのものが確認できていません)。

つまり、36,000Paと20,000Paと19,500Paを単純に並べて「数字が大きいほうが強い」とは言えません。Paの数字は各社の測定条件が異なるため、そのまま強弱の比較には使えないと考えてください。

各社の吸引力Pa数値と測定条件の注記の違いを示す一覧図。iRobotはPaの記載なし、Roborockの2機種は注記の条件が異なり、ECOVACSとAnkerは脚注の文言が未確認、SwitchBotは二次情報であることを示す
各社公式サイトの記載をもとに当サイトが作成した図解(2026年8月28日確認)

価格が2.5万円台から20万円近くまで開く理由

今回、公式価格を確認できた11機種(Roborockの2機種は公式サイトに価格の記載がなく、この計算には含まれていません)の価格を比べると、もっとも安いAnker(Eufy) Auto-Empty C10の24,990円から、もっとも高いiRobot Roomba Max 775 Combo + AutoWashの199,800円まで、約8倍の開きがあります(C10のセール前の通常価格29,990円で計算すると約6.7倍です)。この差の大部分は、ステーションの仕事量の違いです。ゴミを吸い上げるだけの基地と、ゴミ収集に加えてモップの温水洗浄・温風乾燥・給排水まで自動でこなす基地とでは、部品もセンサーも増えます。段が上がるほど価格帯が上に伸びる傾向はありますが、前の段落で説明したとおり例外もあります。

今回の一次情報を機能で見ると、価格が上がるステーションほど「温水を作る仕組み」「モップを乾かす温風の仕組み」「洗浄液や水を自動で足す仕組み」が重なって搭載されています。例えばAnker Omni C28は給水までステーションが自動で行い、ECOVACS DEEBOT X11 OmniCycloneは洗浄液の自動投入まで備えます。これらは吸引のみの機種にはない部品なので、価格差の理由として説明がつきます。

吸引のみ・水拭き+ゴミ収集・全自動の3段階と、それぞれの価格帯を示す図。全自動のECOVACS DEEBOT T50 OMNIが吸引のみの一部機種より安いという価格帯の重なりの例を示す
各社公式サイトの記載をもとに当サイトが作成した図解(2026年8月28日確認)

5社を1社ずつ紹介

メーカーで比べる考え方は、他の家電を選ぶときとも共通しています。エアコンのメーカー比較洗濯機のメーカー比較でも、各社が力を入れている場所の違いから選ぶ方法を解説しています。ロボット掃除機も同じで、5社それぞれに「これだけは公式に強く打ち出している」という看板機能があります。1社ずつ、その看板機能から見ていきます。

iRobot(アイロボット)――Paを書かない、価格は隠さない

iRobotは吸引力の数値を書かない代わりに、全機種の定価を公式サイトに明記しています(出典URLは末尾の出典一覧のとおり、2026年8月28日確認)。今回の表に入れたのは次の4機種です。

  • Roomba Mini + AutoEmpty(吸引のみ+ゴミ収集):49,800円
  • Roomba Max 715 Vac + AutoEmpty(吸引のみ+ゴミ収集・上位):99,800円
  • Roomba 105 Combo + AutoEmpty(水拭き+ゴミ収集):59,200円
  • Roomba Max 775 Combo + AutoWash(全自動):199,800円

同じ一覧ページには、このほかにもRoomba Mini Slim + SlimCharge(39,800円・ゴミ収集機能のない薄型充電ドックのみ)、Roomba Plus 405 Combo(98,800円)、Roomba Plus 515 Combo(129,800円、いずれもAutoWash付きの全自動)が現行機種として並んでいます(2026年8月28日確認)。

「AutoEmpty」がゴミの自動収集、「AutoWash」がモップの自動洗浄です。ゴミ捨ての頻度や稼働時間、本体寸法は一覧ページには記載がなく、今回は確認できませんでした。

名称の「Combo」は吸引と水拭きの両方に対応する機種、「Vac」は吸引のみの機種を指すとみられます(公式の一覧ページの表記から今回確認した範囲での見立てです)。

Roborock(ロボロック)――ステーションの豪華さが際立つ

Roborockは表内では全自動の2機種のみで、いずれも公式サイトに価格の記載がありません(店頭やECサイトでの確認が必要です)。

  • Saros 20:36,000Pa(社内試験・前述の注記つき)。ステーション「New RockDock®」は最大100℃の温水モップ洗浄、自動ゴミ収集は最大65日、55℃温風乾燥、ドック自体の100℃セルフクリーニングまで備えます。本体は353×350×79.8mmで、「AdaptiLift™3.0」により最大8.8cmの段差を越えられるとしていますが、これは二重の敷居(4.5cmと4.3cm)が12cmを超え14cm以下の間隔で並ぶという条件つきの数値です。
  • Qrevo Curv 2 Flow:20,000Pa(IEC規格を引く内部試験・前述の注記つき)。「SpiraFlow」というリアルタイム自浄式のモップを採用し、モップ洗浄は最大75℃、自動ゴミ収集は最大65日、55℃温風乾燥です。本体は353×353×119mm。

どちらも稼働時間は公式ページに記載がなく、確認できませんでした。

Saros 20とQrevo Curv 2 Flowは同じRoborockでも、モップを清潔に保つ考え方が異なります。Saros 20は洗浄と乾燥をまとめてステーションで行う一方、Qrevo Curv 2 Flowは「SpiraFlow」で稼働中にもモップを洗い流す仕組みを備えており、稼働中と帰投後の両方でモップを清潔に保つ設計とみられます。

ECOVACS(エコバックス)――紙パック不要のステーションも持つ

ECOVACSは入門から上位まで表内に3機種があります。

  • DEEBOT X11 OmniCyclone(全自動・139,800円):最大19,500Pa。モップは「OZMO ROLLER 2.0」で、加圧3,800Pa・200rpmの回転に加えて75℃の熱水洗浄、洗浄液の自動投入まで行います。ステーションの「OmniCyclone」は紙パックを使わないサイクロン式で、1.6Lのダストビンに約48日ゴミ捨てが不要です。「PowerBoost」により3分の充電で6%回復します。稼働時間は200分(400m²・バッテリー6,400mAh)。
  • DEEBOT T50 OMNI(全自動・49,800円):15,000Pa。「OZMO Turbo 2.0」のデュアル回転モップはカーペットを検知すると最大9mmリフトアップします。ステーションは自動ゴミ収集に加えて70℃の温水モップ洗浄、45℃の温風乾燥まで行います。稼働時間は静音モードで最大225分(約200m²)、本体の厚みは81mmと薄型です。
  • DEEBOT N30 PLUS(水拭き+ゴミ収集・29,800円):10,000Pa。水タンクは300ml。自動ゴミ収集は紙パック式で最大45日分です。稼働時間は静音モードで最大350分(280m²)。

3機種を並べると、価格が上がるほどステーションの仕事量とPaの数値がともに増える傾向が、ECOVACS社内では比較的そろっています。ただし前述のとおりPaの測定条件はメーカーをまたいでは比較できないため、この傾向はECOVACS内だけの参考にとどめてください。

Anker(Eufy)――2.5万円台の入門機から全自動まで

  • Auto-Empty C10(T2292)(吸引のみ+ゴミ収集・24,990円。セール表示、通常29,990円):4,000Pa。紙パック式で約2ヶ月ゴミ捨てが不要(使用環境により変動するという注記つき)。稼働時間は最大120分、本体の厚みは72mmで、本体寸法を確認できた8機種(iRobotの4機種とSwitchBotは寸法を確認できていません)の中でもっとも薄い数値です。
  • Omni C28(T211A)(全自動・99,990円):15,000Pa。ローラー型モップは加圧約1.0kg、カーペットでは10.8mmリフトアップします。ゴミ収集・モップ洗浄・約50℃の温風乾燥・給水までを自動でこなします。稼働時間は約250分(充電約210分)。
  • Omni E25(T2353)(全自動・149,900円):20,000Pa。加圧式ローラーモップは加圧約1.5kgで、洗剤の自動投入機能があります。乾燥温度は今回確認できませんでした。稼働時間は約210分。

3機種を比べると、価格が上がるほど加圧の強さ(約1.0kg→約1.5kg)や洗剤の自動投入など、モップまわりの機能が増えていく設計です。吸引力(Pa)も4,000→15,000→20,000と上がっていますが、これもAnker社内の測定条件の話であり、他社の数値とは比較できません。

SwitchBot(スイッチボット)――「世界最小級」、ただし公式情報は薄い

SwitchBotは表内に1機種だけです。正直に書くと、この機種は他社に比べて公式ページから確認できた情報が少なくなっています。

K11+ Pro(W3004100・水拭き+ゴミ収集)は、公式発表の価格が59,800円です。吸引力は「Max 12,000Pa」という数値がありますが、これは公式製品ページの脚注ではなく、公式のYahoo!店とニュース記事で確認した数値です。自動ゴミ収集の「ゴミ捨て90日不要」という表記も、公式製品ページではなく2026年8月13日の調査で得た二次的な確認情報で、根拠となる脚注は確認できていません。水拭きの方式、稼働時間、本体寸法はいずれも公式製品ページがうまく開けず(JavaScriptで描画される仕様のため)確認できませんでした。「世界最小級」は公式のキャッチコピーです。

SwitchBotについては、公式の詳細ページを確認できた範囲でしか書けないという事実ごと、正直にお伝えします。本体の小ささを最優先する人にとっては候補になり得ますが、他社のように公式ページで細かい仕様を読み比べたい人には、現時点では情報が足りないと感じるかもしれません。購入を検討する際は、公式のYahoo!店など複数の販売ページを見比べることをおすすめします。

国内メーカーについて

パナソニックの公式の掃除機ラインアップには、2026年8月28日時点で家庭用ロボット掃除機を確認できませんでした。ただし「撤退した」という公式発表は確認できていないため、断定はしません。シャープのCOCOROBOはクラウドサービスが2022年9月30日に終了しており、現行販売は確認できませんでした。今回確認したのはパナソニックとシャープの2社だけで、アイリスオーヤマ・山善などの国内メーカーは今回調べていません。国内大手の選択肢は、今回確認した2社の範囲では見当たらないというのが正確なところです。

項目別に比べる:ステーションの「呼び名」対訳

ゴミを自動で吸い上げる基地

iRobot Roborock ECOVACS Anker(Eufy) SwitchBot
AutoEmpty New RockDock®(最大65日) OmniCycloneステーション(紙パック不要・約48日)/N30 PLUSは紙パック式45日 自動ゴミ収集システム(C10は約2ヶ月) 自動ゴミ収集(90日・二次確認情報)

モップを基地で洗って乾かす機能

iRobot Roborock ECOVACS Anker(Eufy) SwitchBot
AutoWash 最大100℃洗浄+55℃乾燥(Saros 20)/75℃+55℃(Qrevo Curv 2 Flow) 75℃熱水洗浄(X11)/70℃温水+45℃乾燥(T50) モップ自動洗浄+約50℃温風乾燥(C28) 確認できず

温水洗浄の温度は100℃・75℃・70℃の3段階です(Anker(Eufy)は洗浄そのものの温度を公式ページで確認できませんでした。約50℃はAnker Omni C28の温風乾燥の温度で、洗浄温度ではありません)。温度が高いほど良いと言い切れる根拠は今回確認できておらず、各社の設計思想の違いとして見るのが妥当です。

ECOVACS約48日(紙パック不要)・Roborock最大65日・Anker Eufy約2ヶ月(紙パック式)というゴミ捨て不要日数と、二次情報のSwitchBot90日を灰色破線で区別して示す図
各社公式サイトの記載をもとに当サイトが作成した図解(2026年8月28日確認)

今回の範囲で1社だけが持つ特徴もありました。ECOVACSの「OmniCyclone」はステーション側も紙パックを使いません。今回、段差乗り越えの具体的な数値を公式に示していたのはRoborockの「AdaptiLift™」だけでした(他の12機種は段差の数値そのものを確認できていません)。iRobotは、価格を公式サイトに載せていないRoborockと違い、全機種の定価を公式サイトに明記しています。

維持費のはなし

純正の消耗品価格を確認できたのはECOVACSとAnker(Eufy)の一部です。

メーカー 消耗品 公式価格(税込)
ECOVACS 抗菌フィルター 2,750円
ECOVACS サイドブラシ 2,200円
ECOVACS ローラーモップ 3,300円
ECOVACS 専用洗浄剤(1L) 4,000円
Anker(Eufy) 交換用フィルター(Omni C28対応・2個入り) 1,990円

交換の目安(何ヶ月ごとに替えるか)はどのメーカーも確認できませんでした。iRobotの消耗品価格は公式ストアのページがうまく開けず、確認できませんでした。Roborock・SwitchBotの消耗品は今回調べていません。

洗浄剤を使う機種では、フィルターやブラシに加えて専用の洗浄剤代がかかります。ECOVACSの専用洗浄剤は1Lで4,000円なので、水拭きをしない「吸引のみ」の機種より維持費が上乗せされると考えておいてください。交換の目安が確認できなかったため年間の維持費までは計算できませんが、購入時は本体価格に加えて、消耗品を定期的に買い足す前提で予算を考えておくと安心です。掃除機本体の年間電気代は今回の一次情報には含まれていません。電気代の考え方そのものは冷蔵庫の年間電気代の読み方でも解説しているので参考にしてください。

用途別おすすめ(3択)

第1に、入門で吸引のみでいい人には

Anker(Eufy) Auto-Empty C10(24,990円・セール表示)。公式価格のある11機種の中でもっとも価格が低く、1Kでフローリング中心の家に向いています。水拭きは付いていないので、後から水拭きが欲しくなりそうな人は次の選択肢を検討してください。

第2に、全自動を試したい人には

ECOVACS DEEBOT T50 OMNI(49,800円)。今回確認できた全自動7機種のうち、公式サイトに価格の記載がある5機種の中ではもっとも価格が低く、本体の厚みが81mmと薄いため家具の下に入りやすいのも利点です。

第3に、ステーションの機能を含めて全部任せたい人には

ECOVACS DEEBOT X11 OmniCyclone(139,800円)。ステーションが紙パック不要のサイクロン式である、今回調べた範囲では唯一の機種です。Roborock Saros 20やQrevo Curv 2 Flowも機能面では有力な候補ですが、公式サイトに価格の記載がないため、店頭やECサイトで価格を確認してから比べてください。

ここで挙げた条件に合わない人は、前半の「買わなくていい人」の条件に一度戻って確認してください。床のスペースが空けられない、置き場所が確保できないという場合は、コードレスのスティック掃除機のように置きっぱなしにせず手軽に掃除できる選択肢のほうが合うこともあります。

よくある質問

Q. ルンバの吸引力は何Paですか?

iRobotの公式ページには吸引力の数値(Pa)が記載されていません。一覧ページで確認した範囲では、4機種すべてで同様でした。数値を出さない代わりに、ブラシの構造など機能面の説明で訴求する方針だと見られますが、これは公式に明言されているわけではなく、今回の確認結果からの見立てです。この記事では吸引力を強さの比較には使わず、機能や仕組みの違いで比べる方針にしています。

Q. ゴミ捨てはどのくらいの頻度で済みますか?

基地の性能によって異なります。今回確認できた範囲では、ECOVACSのOmniCycloneステーションが約48日、RoborockのNew RockDock®が最大65日、Anker(Eufy) Auto-Empty C10が約2ヶ月です。SwitchBotの「90日」は公式製品ページではなく二次的な確認情報のため、参考程度に見てください。iRobotは頻度の記載が確認できませんでした。ゴミ捨ての頻度は本体のダストボックス容量とステーション側のダストビン容量の両方に左右されるため、同じメーカーの中でも機種によって差が出ます。

Q. 留守中に動かしても大丈夫ですか?

個別の安全機能の数値までは今回の確認範囲に含まれていません。段差やコードの扱いなど基本的な走行性能はメーカーごとに公式ページで確認できますが、この記事では横並びの数値としては扱っていません。留守中に使う場合は、外出前に床の片づけを済ませておくことが、今回確認できた範囲でも共通して有効な準備です。

Q. 段差はどのくらい越えられますか?

今回、具体的な数値が確認できたのはRoborock Saros 20だけです。「AdaptiLift™3.0」により最大8.8cmとされていますが、これは二重の敷居(4.5cmと4.3cm)が12cmを超え14cm以下の間隔で並ぶという条件つきの数値です。単独の段差が8.8cmまで越えられるという意味ではありません。他の12機種は段差乗り越えの具体的な数値を確認できませんでした。段差が心配な家では、購入前にメジャーで実測し、公式のサポート窓口に自宅の条件を伝えて確認する方法もあります。

Q. 国産のロボット掃除機はありますか?

パナソニックの公式の掃除機ラインアップには、2026年8月28日時点で家庭用ロボット掃除機を確認できませんでした。シャープのCOCOROBOはクラウドサービスが2022年9月30日に終了しており、現行販売は確認できませんでした。いずれも「撤退」という公式発表は確認できていないため、断定はしていません。今回確認したのはパナソニックとシャープの2社だけで、アイリスオーヤマ・山善などは今回調べていません。国内メーカーの動向は今後変わる可能性があるため、検討時期が近い場合は各社の公式サイトを直接確認することをおすすめします。

買う前の注意:家の準備

  • 床の片づけ:充電ケーブル・脱いだ服・おもちゃなどを、動かす前に片づける習慣にする。
  • コード類:床を這うコードは絡まりの原因になりやすいので、家具の裏に固定しておく。
  • 段差の実測:「8.8cm」のような数値は条件つきです。自宅の段差を実際にメジャーで測り、二重の敷居かどうか、間隔がどれくらいかまで確認してから機種を選ぶこと。
  • ステーションの置き場所:高さと幅の両方を確認する。例えばRoborock Saros 20は幅353mm×奥行350mm×高さ79.8mm、Qrevo Curv 2 Flowは幅353mm×奥行353mm×高さ119mmです。棚の下に置く予定なら高さを先に測ってください。
  • 賃貸・集合住宅の確認:ステーションの給水・排水にともなう水音や、床への設置による原状回復の条件は物件によって異なります。給水・排水タンクのある全自動機種は、水漏れ対策として置き場所の下に耐水シートを敷くなど、備え付け前の一手間があると安心です。

まとめ――今日やることは1つだけ

ここまで読んで、まだどの機種にするか決まっていなくても大丈夫です。今日やることは1つだけに絞ってください。

  • 床に物が多い自覚がある人は、まず「1週間、床に物を置かない生活ができるか」を試してください。
  • 床はもう片づいている人は、ステーションの置き場所を実際にメジャーで測ってください。

どちらか1つができれば、あとは「2つの質問」に戻って段階を選ぶだけです。水拭きが要るか、モップの手入れを自分でできるか――この2つの答えが決まれば、今回並べた5社13機種のどこを見ればよいかは、価格の高さに関係なく絞り込めます。

注記:数字の細かい条件

  • Paの測定条件:Roborock Saros 20の脚注は「Roborock社が実施した社内試験に基づいています。実際の結果は使用環境によって異なる場合があります。」。Roborock Qrevo Curv 2 Flowの脚注は「IEC 62885-2:2021/5.11規格に従い、フルバッテリーでMax+モードを使用した内部試験に基づく」。同じメーカーでも機種によって条件が異なります。
  • 稼働時間のモード差:ECOVACS DEEBOT T50 OMNIの225分、DEEBOT N30 PLUSの350分はいずれも静音モードでの数値です。モードを変えると数値は変わる可能性があります。
  • 価格の確認日:本記事の価格はすべて2026年8月28日時点の公式表示です。Anker(Eufy) Auto-Empty C10の24,990円はセール表示(通常29,990円)、SwitchBot K11+ Proの59,800円は公式発表価格(ニュースでの確認)です。セールや発表内容は変わることがあるため、購入前に必ず公式ページで再確認してください。
  • 段差の条件:Roborock Saros 20の「最大8.8cm」は、二重の敷居(4.5cmと4.3cm)が12cmを超え14cm以下の間隔で並ぶ場合の数値です。単独の段差の高さではありません。
  • SwitchBotの数値について:K11+ Proの吸引力(Max 12,000Pa)とゴミ捨て日数(90日)は、公式製品ページの脚注ではなく、公式のYahoo!店やニュース記事など二次的な情報源での確認です。公式製品ページ自体はJavaScriptで描画される仕様のため、本記事の確認方法では内容を読み取れませんでした。

出典(確認日つき)

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