象印のコーヒーメーカーを機能ごとに解説:まほうびんサーバーと煮詰まり軽減保温の違い

コーヒーメーカー

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象印のコーヒーメーカーのうち、保温の仕組みが分かる4機種(EC-RT40・EC-KV50・EC-YS100・EC-SA40)は、保温の方式で大きく2つに分かれます。ヒーターを使わない「まほうびん構造」と、マイコン制御で保温時の温度上昇を抑える「煮詰まり軽減保温」です。この記事は象印の看板機能を1つずつ「何をする機能か」から説明する回です。当サイトは2026年9月18日に象印公式サイトの製品ページ・FAQ・保証ページを読み直しました。

先に3行で

  • 象印の全自動2機種(EC-RT40・EC-SA40)は、豆の挽きから抽出まで自動ですが、豆と水は自分で量って入れる手順です。保温は、RT40がヒーターを使わない「まほうびん構造」、SA40がマイコン制御の「煮詰まり軽減保温」(保温自動OFF(2時間)つき・保温なしも選べる)という2つの考え方に分かれています
  • 象印公式には、抽出温度そのものの数値やマイコン予熱・保温の温度の記載は見つけられませんでした。「マイコン予熱」「ダブル加熱」「約20秒の蒸らし」という工程の説明はありますが、温度を数字で示したページは当サイトでは確認できていません
  • EC-RT40・EC-SA40の取扱説明書では、保証期間は「お買い上げ日より1年間」です。補修用性能部品の保有期間はコーヒーメーカー5年(象印公式サイト)。この2つは別の話で、混同しないよう分けて書いています

このシリーズ(コーヒーメーカー・全7回)の目次

コーヒーメーカーシリーズ全7回の目次を、本文の題名と同じ文言で番号順に並べた図。②が本記事
このシリーズ(コーヒーメーカー・全7回)の目次(本文の目次と同じ・2026年9月18日確認)

コーヒーメーカーの記事は7本で1組です。これは2本目です。

1本目との切り分け:「2本立て」の中身を開けます

入口記事は、メーカーごとの個性を1社ずつ一言で紹介する表の中で、象印を「まほうびん(EC-RT40)と電気制御(EC-SA40)の2本立てで保温方式をそろえている」と説明しています。この記事では、まほうびん構造とは何をしている仕組みなのか、電気の「煮詰まり軽減保温」とは何をしている仕組みなのかを、公式の説明と測定条件から掘り下げます。

まず1枚:象印の看板機能と、何をする機能か

象印の看板機能8つと付いている機種(EC-RT40・EC-SA40・EC-KV50・EC-YS100)を並べた表
象印の看板機能と、付いている機種(本文の表と同じ・象印公式・2026年9月18日確認)
公式の呼び名 何をする機能か(公式の説明より) 付いている機種
全自動(ミル一体型) 豆を挽いた直後にそのまま抽出まで進む。ただし豆と水は自分で量って入れる EC-RT40・EC-SA40
マイコン予熱&ダブル加熱 水が通るパイプをマイコン制御で予熱し、さらにヒーターで2回加熱して高温抽出にする EC-RT40・EC-SA40(近い高温抽出の機能がEC-MA60・EC-YS100・EC-KV50にもある。呼び名・説明は機種で違う)
マイコンじっくり蒸らし抽出 ドリッパーの抽出口を閉め、マイコン制御で約20秒間蒸らす EC-RT40・EC-SA40(近い蒸らしの機能がEC-MA60・EC-YS100にもある。呼び名・説明は機種で違う)
4種類の味わい調節 挽き目(2段階)と濃さ(2段階)を組み合わせて選ぶ EC-RT40・EC-SA40
まほうびん構造のステンレスサーバー ヒーターを使わずに保温し、煮詰まりを防ぐ EC-RT40・EC-KV50・EC-YS100
選べるマイコン制御の煮詰まり軽減保温 保温時の温度上昇をマイコン制御で抑える。保温なしモードも選べる EC-SA40
抽出先が選べる サーバーだけでなく、ステンレスマグやコーヒーカップに直接抽出できる EC-RT40(近い機能がEC-KV50にもある。対応サイズの条件は違う)
ミルクリーン構造&クエン酸洗浄コース ミルケース内部の粉を抽出時のお湯で流し、ミルケースは取り外して丸洗いできる。パイプは別売りのクエン酸で洗浄する EC-RT40・EC-SA40(近いクエン酸洗浄の機能がEC-YS100の「クエン酸洗浄モード」にもある。呼び名は違う)

※当サイトはこれらのコーヒーメーカーを1台も購入しておらず、淹れてもいません。味・香りの評価は行わず、公式の説明と測定条件だけを扱います。

前提:象印のコーヒーメーカーは、いま7機種+洗浄剤です

象印コーヒーメーカー7機種を4杯540mL・5杯675mL・6杯810mL・10杯1350mLの容量帯で分けた図。洗浄剤EC-ZA01は容量帯に含めていない
7機種+洗浄剤1点を容量帯で分けると(象印公式・2026年9月18日確認)

2026年9月18日時点で、象印公式サイトのコーヒーメーカーのカテゴリに出ているのは7機種と、パイプ洗浄用の洗浄剤1点です。7機種の価格はすべて「オープン価格」で、公式サイトに金額の記載はありません(別売りの洗浄剤EC-ZA01は希望小売価格341円・税込です)。記事の中の商品カードに出る価格は販売店の表示で、日々変わります。

型番 公式の分類 発売(公式表示) 容量(公式) サーバー/保温 消費電力 寸法(幅×奥行×高さ・約cm)/質量
EC-RT40 全自動タイプ(ミル一体型) 2024年08月 540mL(コーヒーカップ4杯) ステンレス製(まほうびん構造) 定格740W(メーカー部650W・ミル部90W) 24×25×37.5/4.3kg
EC-SA40 全自動タイプ(ミル一体型) 2024年08月 540mL(表はRT40と同じ列。公式が別掲していません) ガラス製+マイコン「煮詰まり軽減保温」 定格740W(同上) 24×25×32/3.7kg
EC-CD40 カップ4杯タイプ(ミルつき) 2024年08月 540mL(1杯約120mL) 保温の記載は見つけられず 650W(メーカー部)/100W(ミル部) 30.5×15×24.5/2.1kg
EC-TG40 カップ4杯タイプ(ミルなし・ドリップ方式) 2025年10月 540mL(1杯約120mL) 保温の記載は見つけられず 650W 20.5×15.5×23/1.1kg
EC-KV50 カップ5杯タイプ 2024年08月 675mL まほうびん構造のステンレスサーバー 650W 24×16.5×31.5/2.4kg
EC-MA60 カップ6杯タイプ 2024年08月 810mL ジャグ(保温の記載は見つけられず) 650W 23×15.5×28/1.7kg
EC-YS100 カップ10杯タイプ 2024年08月 1350mL(コーヒーカップ10杯・3杯から作れます) プッシュボタン式まほうびんタイプのステンレスサーバー 800W 27×20×37.5/4.1kg
EC-ZA01 パイプ洗浄用洗浄剤 2024年08月 ― ― ― ―

寸法は容量帯ごとに違い、7機種に共通する「1つのサイズ」はありません。EC-CD40は「ミルつき」ですが、公式の分類は「全自動タイプ」ではなく「カップ4杯タイプ」です。挽いた粉がそのまま抽出まで進む機種かどうかは、当サイトが確認した範囲では公式ページに明記がなく、この記事では「全自動」とは書きません。EC-CD40・EC-TG40・EC-MA60は、当サイトが開いた公式ページに保温の仕組みの記載が見つけられませんでした(注記参照)。

型番の読み方(当サイトが確認できた範囲)

公式に型番の意味をまとめて説明したページは見つけられませんでした。書けるのは、当サイトが7機種を並べて気づいた一致と、色の枝番です。

  • 「EC-」はコーヒーメーカー全機種共通です
  • 末尾の数字は、RT40・SA40・CD40・TG40が「40」で4杯、KV50が「50」で5杯、MA60が「60」で6杯、YS100が「100」で10杯と、杯数×10に一致します(公式の説明は見つけられず、偶然の一致の可能性も残ります)
  • 色の枝番は、各製品ページの「カラー」表記から確認できます。-BA(ブラック)、-RA(レッド・EC-KV50)、-TD(ダークブラウン・EC-CD40)、-TZ(グレイッシュブラウン・EC-MA60)、-XB(ステンレスブラック・EC-YS100)です
  • 型番2文字目のアルファベット(RT・SA・CD・TG・KV・MA・YS)が何を表すかは不明です

機能① 全自動(豆の挽きからドリップまで):豆と水は自分で量ります

全自動の3工程(豆を計量スプーンで測りミルケースへ・水タンクに給水・濃さを調整してスタート)を示す流れ図
全自動の3工程:豆と水は自分で量って入れます(象印公式・2026年9月18日確認)

EC-RT40・EC-SA40に付いています。見出しは画像の代替文字(alt)で「『全自動』なので豆の挽きからドリップまで全ておまかせ」。本文は次のとおりです。

本製品は「ミル一体型」で豆を挽いた後すぐに抽出を行うので(後略)

公式が示す手順は「コーヒー豆を計量スプーンで測り、ミルケースに入れます。※事前にフィルターをセットしておきます。」「水タンクを取り外して、目安に合わせて給水します。」「お好みの濃さを調整して、スタートボタンを押すだけ。※粉からも抽出可能です。」の3工程です。

豆と水は、公式の手順どおり自分で計量スプーン・目盛りで量って入れます。「全自動」という呼び名は、豆を挽いてから抽出までの流れを指しており、計量そのものを自動化する機能ではありません。ほかのメーカーには豆・水の計量が不要とうたう全自動コーヒーメーカーもありますが、象印の2機種はその方式ではありません。

機能② マイコン予熱&ダブル加熱:高温抽出の工程です

パイプの予熱(マイコン制御)→1回目の加熱(ヒーター)→2回目の加熱(ヒーター)という工程の流れ図。抽出温度の数値は入れていない
マイコン予熱&ダブル加熱の工程(象印公式・2026年9月18日確認)

EC-RT40・EC-SA40に付いています。見出し(alt)は「象印が培った『マイコン予熱』と『ダブル加熱』の技術により、高温抽出を実現。さらに、約20秒間じっくり蒸らすことで、より本格的な味わいを実現しました。」、小見出し(alt)は「マイコン予熱&ダブル加熱高温抽出※」です。本文は次のとおりです。

水が通るパイプをマイコン制御によって予熱し、さらに水をヒーターで2回加熱することにより高温抽出を可能にしました。

小見出しに「※」が付いていますが、対応する注記を当サイトは画面のテキストで見つけられませんでした(画像の中に書かれている可能性があります)。抽出温度そのものの数値も、当サイトが確認した範囲では記載がありません。「高温」がおよそ何度かは、この記事では書きません。

近い機能は、呼び名を変えてほかの機種にもあります。EC-MA60は「水をヒーターで2回加熱し、熱湯と蒸気でコーヒー豆全体を蒸らしてから抽出します。」、EC-YS100は「ヒーターをマイコンでON/OFFさせることにより、あらかじめお湯が通り道の管を往復して温めてから、コーヒー豆をしっかり熱いお湯で蒸らし、抽出します。」と説明しています。ただし「マイコン予熱&ダブル加熱高温抽出」という名前そのものは、RT40・SA40のページだけのものです。

機能③ マイコンじっくり蒸らし抽出:約20秒です

EC-RT40・EC-SA40に付いています。見出し(alt)は「マイコンじっくり蒸らし抽出」。本文は次のとおりです。

コーヒー成分をしっかり抽出できるよう、ドリッパーの抽出口を閉め、マイコン制御で約20秒間しっかり蒸らします。

写真の注記は原文のまま「※写真はイメージです。実際の製品で抽出したものとは異なります。」です。蒸らし時間の「約20秒」は公式が示す数字ですが、蒸らし中の湯温は記載されていません。近い蒸らしの機能はEC-YS100「味を引き出す『マイコン予熱』&『マイコン蒸らし』抽出」・EC-MA60「蒸らしてから抽出」にもありますが、呼び名・説明はRT40・SA40と別です。

機能④ 4種類の味わい調節:挽き分け2段階×濃さ2段階です

挽き分け(中細挽き・粗挽き)と濃さ(ストロング(濃い)・レギュラー(普通))の2段階×2段階=4種類の組み合わせを示すマトリクス図
挽き分け2段階×濃さ2段階=4種類の組み合わせ(象印公式・2026年9月18日確認)

EC-RT40・EC-SA40に付いています。見出し(alt)は「4種類の味わい調節」。挽き分けは「ミル出口のフィルターをつけ替えることで、『中細挽き』『粗挽き』の2段階に挽き目を調節できます。」、濃さは「キーを選択するだけで、『ストロング(濃い)』『レギュラー(普通)』の2段階に濃さを調節できます。」と説明されています。2×2=4通りの組み合わせから選べる、という意味の「4種類」です。

味の評価表には注記が3つ付いています。「※マイルドブレンドの場合。使用するコーヒー豆によって結果が異なる場合がございます。」「※小川珈琲株式会社所属SCAA/CQI認定Qグレーダーによる評価」「※すべて5段階評価。」です。この味の評価は第三者(小川珈琲)による評価で、当サイトが淹れて確かめたものではありません。

ほかの機種の濃さ調節は仕組みが違います。EC-KV50は「3段階濃度調節」(マイルド/レギュラー/ストロング・レバー式)、EC-MA60は「2段階濃度調節」です。いずれもRT40・SA40の「4種類の味わい調節」とは段階の数え方が違うため、同じ機能として扱いません。

機能⑤ 保温は2派:まほうびんと、電気の煮詰まり軽減保温です

まほうびん構造(EC-RT40・EC-KV50・EC-YS100・電気を使わない)と電気の煮詰まり軽減保温(EC-SA40・マイコン制御)を左右に並べた比較図
保温の2つの考え方:まほうびんと、電気の煮詰まり軽減保温(象印公式・2026年9月18日確認)

この記事でいちばん詳しく見る機能です。象印は、同じ「煮詰まりを防ぐ」という目的に、電気を使わない方式と、電気を使う方式の2つの答えを用意しています。

EC-RT40・EC-KV50・EC-YS100:まほうびん構造(電気を使わない)

EC-RT40の本文は次のとおりです。

ヒーターを使わず保温。煮詰まることがなく、淹れたてのおいしさが長く続きます。電気を使わないので、省エネにもなります。しかも、お手入れのしやすい約6.5cmの広口です。

サーバーの仕様は「ステンレス製(まほうびん構造)」です。EC-KV50は「ヒーターを使わずに保温するので、煮詰まらずコーヒー本来の美味しさが長く楽しめます。」「約6.5cmの広口」、EC-YS100は「プッシュボタン式 まほうびんタイプのステンレスサーバー」「丈夫で結露しにくいステンレスサーバーなので、アイスコーヒーもラクラク」と説明しています。広口の寸法(約6.5cm)はRT40・KV50で共通の表記です。YS100のページには同じ数字の記載を当サイトは見つけられませんでした。

EC-SA40:電気で温度を制御する「煮詰まり軽減保温」

見出し(alt)は「選べるマイコン制御の『煮詰まり軽減保温』」。本文は次のとおりです。

(保温自動OFF(2時間)機能つき)or「保温なし」 マイコン制御で保温時の温度上昇を抑制し、煮詰まりを軽減します。また、すぐに飲み切るときやアイスコーヒーにも便利な「保温なし」モードも選択できます。

保温を開始してからの温度・何時間で何度まで下がるかという具体的な数値は、当サイトが確認した範囲では記載がありません。確実に分かるのは「保温自動OFFまで2時間」という長さと、保温なしモードを選べることです。「何時間でも熱いまま」とは書きません。

型番 方式 公式の説明(原文のまま)
EC-RT40 まほうびん(電気を使わない) 「ヒーターを使わず保温。煮詰まることがなく、淹れたてのおいしさが長く続きます。」
EC-KV50 まほうびん(電気を使わない) 「ヒーターを使わずに保温するので、煮詰まらずコーヒー本来の美味しさが長く楽しめます。」
EC-YS100 まほうびん(電気を使わない) 「プッシュボタン式 まほうびんタイプのステンレスサーバー」
EC-SA40 電気(マイコン制御) 「マイコン制御で保温時の温度上昇を抑制し、煮詰まりを軽減します。」

まほうびん構造は象印だけのものではありません。タイガー ACT-E040は「ステンレス製まほうびんサーバー」「ヒーターで加熱せずに保温できるので、煮詰まりを防ぎ」と説明し、メリタ AFT1022-1Bも「保温に優れた真空二重構造のステンレスポット」を使っています。電気で温度を制御する煮詰まり軽減保温も、パナソニック NC-A58が「保温開始から30分後に設定温度を下げ、2時間後には保温が切れます」と説明しています。どちらが優れているかは、当サイトは判定しません(向き・不向きはFAQで解説します)。

機能⑥ 抽出先が選べる:全自動2機種ではEC-RT40だけの機能です

比較節の見出し(alt)は「シーンや人数に合わせて抽出先が選べる」。「ステンレスマグに出来立てを淹れて」「コーヒーカップに1杯から直接抽出」と説明されています。対応サイズの条件は原文のまま「※1 ステンレスマグは、ふたをはずしたときの高さが約16.8cm以下、底部外径φ7cm以下、口径φ3cm以上のサイズに対応。」「※2 コーヒーカップやマグカップは高さ12cm以下のサイズに対応。」です。

公式のFAQは「ステンレスマグやコーヒーカップなどの容器に合わせて抽出を自動ストップする機能はないため、容器の容量以上を抽出した場合は容器からあふれます。」と説明しています。容器の大きさに応じて自動で止まる機能ではありません。

同じ考え方の機能はEC-KV50にもありますが、対応サイズの数字は違います。KV50はレバー切替で直接抽出でき、条件は「高さが約16.7cm以下、底部外径7.5cm以下、口径4cm以上」です。RT40の条件(高さ約16.8cm以下・底部外径φ7cm以下・口径φ3cm以上)とは数字が異なるため、同じ容器がどちらの機種にも対応するとは限りません。

機能⑦ お手入れ:ミルクリーン構造とクエン酸洗浄コース

ミルクリーン構造(ミルケース内部の粉を抽出時のお湯で流し丸洗い、運転音90dB以下・正面30cm・当社基準)とクエン酸洗浄コース(別売クエン酸EC-ZA01が必要)を並べた図
お手入れ:ミルクリーン構造とクエン酸洗浄コース(象印公式・2026年9月18日確認)

EC-RT40・EC-SA40に付いています。本文は次のとおりです。

ミルクリーン構造&ミルケース丸洗い ミルケース内部についたコーヒー粉を抽出時のお湯で流すことで日々のお手入れをラクにします。また、ミルケースは取り外して丸洗いできる構造です。

本体内部のパイプは「クエン酸洗浄コース ※ で内部のパイプも清潔に」と説明されており、注記は原文のまま「※コーヒーメーカークリーナー『パイプ洗浄用クエン酸EC-ZA01』が別途必要です」です。クエン酸洗浄コースを使うには、EC-ZA01(別売り)を用意する必要があります。

この「ミルケース内部の粉を抽出時のお湯で流す」仕組みが、パナソニック NC-A58の「ミルを蒸らしの前に自動で洗浄」と同じ仕組みかどうかは、象印・パナソニックいずれの公式ページにも説明がありません。当サイトはこの2つを同じ機能として扱わず、それぞれの公式の説明のまま書いています。

ミルの運転音はFAQに原文のまま「本体正面から30cm離れたところで、90dB以下(ミルつきコーヒーメーカー当社基準)です。」とあります。抽出終了の報知音は「あります。(『ピー』音×5回)」です。近いクエン酸洗浄の機能はEC-YS100の「クエン酸の洗浄力をしっかり引き出す『クエン酸洗浄モード』」にもありますが、呼び名はRT40・SA40と別です。

上位機と下位機の機能差(全自動2機種の中)

EC-RT40とEC-SA40の機能差(直接抽出・保温なしモード・付属品・高さ・質量)を並べた比較表
EC-RT40とEC-SA40の機能差(象印公式・2026年9月18日確認)

象印の全自動タイプは現行2機種だけなので、上位機・下位機という呼び方よりも「機能差」として整理します。

  • EC-SA40だけが持つ機能:「保温なし」モードと保温自動OFF(2時間)の切り替え(詳しくは機能⑤)
  • EC-RT40だけが持つ機能:直接抽出(機能⑥)に加え、付属品の「カップ受皿、カップ用トレー」(仕様表による)
  • 本体の高さは、SA40(32cm)がRT40(37.5cm)より約5.5cm低く、質量もSA40(3.7kg)がRT40(4.3kg)より0.6kg軽いという差があります(当サイトが仕様表の2つの数字を並べたものです)

保証:部品保有期間は5年、EC-RT40・EC-SA40の取説では保証期間1年

補修用性能部品の保有期間について、象印公式は原文のまま説明しています。

補修用性能部品とは、製品が故障したときに、その製品の機能を維持するために必要な部品のことで、製品ごとに最低保有期間が定められています。保有期間の始期は、その製品の製造を打ち切ったときです。

コーヒーメーカーの保有期間は5年です。保証については、象印公式が次のように説明しています。

取扱説明書・本体表示などの注意書きに従った使用状態で保証期間内に故障した場合は、保証書をご提示いただくことで、無料修理となります。(中略)※保証期間中でも有料となる場合がございます。詳しくは保証書の内容をご確認ください。

EC-RT40・EC-SA40の取扱説明書では、保証期間は「お買い上げ日より1年間」、保証書欄にも「本体1年」と明記されています。他5機種(EC-CD40・EC-TG40・EC-KV50・EC-MA60・EC-YS100)の取扱説明書は当サイトでは未確認です。

保証期間そのもので他社と比べると、象印(EC-RT40・EC-SA40)は1年、ツインバードはCM-D457の商品名に「【公式店限定5年保証】」と入れており、公式店で買った場合は5年保証です。「5年」という数字は、象印では保証期間ではなく補修用性能部品の保有期間の長さです。部品の保有期間(故障後に部品が手に入る期間)と、購入時の保証期間(無料修理が受けられる期間)は別の話で、この記事では2つを混同しないよう分けて書いています。

象印が向いていない人

次に当てはまる人は、象印を第1候補にしなくてよいと当サイトは考えます。

  • 豆と水を自分で量りたくない人。象印の全自動2機種は、計量スプーンや目盛りで自分で量って入れる手順です。豆・水の計量が不要な全自動コーヒーメーカーを探している人には向きません
  • ミル付きで一度に5杯以上淹れたい人。ミル付きの全自動2機種(RT40・SA40)は540mL・4杯が容量です。一度に多く淹れたい人はEC-YS100(10杯・ミルなし)のような大容量機を検討してください
  • 全自動でエスプレッソやラテを飲みたい人。象印の現行7機種はドリップ方式で、エスプレッソ系の抽出方式はありません

結論編との接続:なぜEC-RT40-BAをミル付き全自動の第2に挙げたか

結論編「コーヒーメーカーは方式ごとにどれがいい? ミル付き全自動の第1はパナソニック NC-A58、ドリップ式の第1はカリタ ET-102【8機種】」(公開ずみ)は、ミル付き全自動の段で、当サイトが商品カードを用意できた6型番を比べ、EC-RT40-BAを第2に、「電気を使わずに保温したい人」向けとして挙げています。第2に挙げた理由は次の3点です。

  • 容量は僅差です。第1のパナソニック NC-A58が4カップ・545mL、EC-RT40-BAが540mLで、差はわずか5mLです。結論編は「実際に飲む量ではほぼ同じ」と説明しています
  • パナソニックNC-A58(545mL)と象印EC-RT40-BA(540mL)の容量を横棒で比べ、差が5mLであることを示す図
    結論編の容量差:545mLと540mLで、差は5mL(象印公式・パナソニック公式・2026年9月21日確認)
  • 分かれ目は保温方式です。NC-A58は電気で温める保温、EC-RT40-BAはヒーターを使わないまほうびん構造です。結論編は「保温に電気を使いたくないなら象印を選んでかまいません」と書いています
  • ミルの手入れは差にしていません。結論編は、NC-A58公式が「豆挽きから抽出、ミルの洗浄まで全自動」とし、その中身を「ミルを蒸らしの前に自動で洗浄」と説明している一方、象印は「ミルケース内部の粉を抽出時のお湯で流す」仕組みだとした上で、「どちらがよく汚れを落とすかを比べられる数字は両社とも出していないため、差にはしていません」としています

用意できている商品カードは、EC-RT40-BA・EC-SA40・EC-KV50・EC-YS100の4台です。EC-MA60・EC-CD40・EC-TG40の3台は、当サイトに商品カードを用意できていません。

商品カードについて(正直に書きます)

用意できている商品カードはEC-RT40-BA・EC-SA40・EC-KV50・EC-YS100の4台です。EC-MA60・EC-CD40・EC-TG40の3台は、当サイトに商品カードを用意できていません。カードの価格は販売店の表示値です(2026年9月18日時点)。

7機種の数値一覧

型番 分類 発売 容量 保温 消費電力 質量
EC-RT40 全自動(ミル一体型) 2024年08月 540mL(4杯) まほうびん(電気を使わない) 740W 4.3kg
EC-SA40 全自動(ミル一体型) 2024年08月 540mL(表記はRT40と同じ列) 電気(煮詰まり軽減保温) 740W 3.7kg
EC-CD40 カップ4杯(ミルつき) 2024年08月 540mL 記載を見つけられず 650W/100W 2.1kg
EC-TG40 カップ4杯(ミルなし) 2025年10月 540mL 記載を見つけられず 650W 1.1kg
EC-KV50 カップ5杯 2024年08月 675mL まほうびん(電気を使わない) 650W 2.4kg
EC-MA60 カップ6杯 2024年08月 810mL 記載を見つけられず 650W 1.7kg
EC-YS100 カップ10杯 2024年08月 1350mL まほうびん(電気を使わない) 800W 4.1kg

よくある質問

Q. 象印の全自動コーヒーメーカーは、豆と水を自動で量ってくれますか?
A. いいえ。EC-RT40・EC-SA40とも、豆は計量スプーンで、水は目盛りで自分で量って入れる手順です。豆・水の計量が不要な自動計量タイプではありません。

Q. まほうびん(EC-RT40)と電気の煮詰まり軽減保温(EC-SA40)、どちらがおすすめですか?
A. 当サイトはどちらが優れているかを判定していません。電気を使わず保温したい人・淹れてから時間をおいて飲む人はまほうびんのEC-RT40、保温なしモードや2時間の自動OFFを使い分けたい人は電気制御のEC-SA40という向き・不向きの違いです。

Q. ミルの自動洗浄機能はありますか?
A. EC-RT40・EC-SA40には「ミルクリーン構造」があり、ミルケース内部の粉を抽出時のお湯で流します。ただし、これがパナソニック NC-A58の「ミルを蒸らしの前に自動で洗浄」と同じ仕組みかどうかは、当サイトが確認した範囲では公式に説明がなく、同一の機能として扱っていません。

Q. 保証は何年ですか?
A. EC-RT40・EC-SA40の取扱説明書では、保証期間は「お買い上げ日より1年間」です。補修用性能部品の保有期間はコーヒーメーカー5年です(他5機種の取扱説明書は未確認)。

Q. 型番の末尾の数字(40・50・60・100)には意味がありますか?
A. 当サイトが7機種を並べたところ、杯数×10に一致していました。ただし公式の説明は見つけられておらず、偶然の一致という可能性もあります。

まとめ

  • 象印の全自動2機種(EC-RT40・EC-SA40)は、豆の挽きから抽出までは自動ですが、豆と水は自分で量って入れる手順です
  • 保温は、EC-RT40のまほうびん構造(電気を使わない)と、EC-SA40のマイコン制御「煮詰まり軽減保温」(保温自動OFF2時間・保温なしモード選択可)の2つに分かれています。どちらが優れているかは判定していません
  • ミルクリーン構造は、ミルケース内部の粉を抽出時のお湯で流す仕組みです。パナソニックの自動洗浄と同じ仕組みかどうかは公式に説明がありません
  • 補修用性能部品の保有期間は5年、EC-RT40・EC-SA40の取扱説明書の保証期間は1年です

今日やることは1つだけ。「保温に電気を使いたいか、使いたくないか」を決めてください。象印の中では、これがまほうびんのEC-RT40・EC-KV50・EC-YS100と、電気制御のEC-SA40を分ける境目です。

注記:数字の条件

  • 型番末尾の数字と杯数の一致(40→4杯・50→5杯・60→6杯・100→10杯)は、当サイトが7機種を並べて見つけた一致で、象印の公式説明ではありません
  • マイコン予熱・ダブル加熱・蒸らしの温度は、当サイトが確認した範囲では公式に数値の記載がありません。「約20秒」は蒸らし時間の数字で、湯温の数字ではありません
  • EC-SA40の保温は「自動OFFまで2時間」という長さの数字のみが公式に明記されており、保温中の具体的な温度は記載がありません
  • 「記載を見つけられず」「確認できませんでした」は、当サイトが開いたページに記載を見つけられなかったという意味で、その機能・数値が存在しないという意味ではありません。当サイトはこれらのコーヒーメーカーを購入・使用しておらず、味・香りの評価は行っていません

出典(すべて2026年9月18日に当サイトが確認)

引用は原文どおりです。

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