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精米機の容量表示は、社によって「合」「g(グラム)」「L(リットル)」がばらばらに使われています。象印マホービン・タイガー魔法瓶・アイリスオーヤマの現行機(BR-WB10・RSF-A100・RCI-C5-C)を並べても、単位をそろえずに数字だけを比べると、どれが多く精米できるのか分かりにくくなります。実は、象印の取扱説明書には1合〜10合をgに換算した表が載っており、タイガーは玄米200mLを1合として数える計量カップを使っています。単位の読み方が分かれば、あとは連続運転の条件・電気代の試算・精米後の保存期間という「合数以外の比べ方」で3社を比べられます(確認日はすべて2026年9月22日)。
なお、ご飯を炊く工程(炊飯器の選び方)は「炊飯器のメーカーはどこがいい? 8社の違いを94シリーズの実数で比較」で扱っています。当社は象印・タイガー・アイリスオーヤマの精米機、いずれの実機も持っていません。以下はすべて各社の公式サイト・取扱説明書と、農林水産省・全国家庭電気製品公正取引協議会の公表資料にもとづきます。
精米機シリーズの目次(全7本)
精米機シリーズ(全7本)/この記事は5本目です
- 精米機の選び方と各社の強み
- 象印の「圧力式」精米機の機能
- タイガーの精米器の機能
- アイリスオーヤマの「銘柄純白づき」の機能
- この記事:単位の読み方・連続運転・電気代・保存
- この合数ならこの会社(結論編)
- 精米機の新着情報
この記事の材料と数字の出どころ
この記事で使う数字は、象印・タイガー・アイリスオーヤマ3社の公式サイトと取扱説明書、農林水産省の公表資料、全国家庭電気製品公正取引協議会の公表資料だけです(確認日:2026年9月22日)。電気代は当社が公式の消費電力と精米時間から計算した試算であり、実際に測定した数値ではありません。当社はこの3機種を含め、精米機の実機を1台も持っていません。
容量の単位が「合・g・L」でばらばら
3社の容量表示を単位ごとに並べると、次のようになります。
| 象印 BR-WB10 |
タイガー RSF-A100 |
アイリスオーヤマ RCI-C5-C |
|
|---|---|---|---|
| 公式の容量表記 | 「1合〜1升(10合)」 玄米170〜1700g・白米150〜1500g |
精米能力(玄米)(約)「165-825g」 付属の計量カップで1〜5カップ |
「0.18L(1合)〜0.9L(5合)」 |
| 「合」の表記の有無 | 容量そのものを「合」と「g」の両方で表記 | 製品ページの仕様欄はg表記のみ(本文に「合」はなし)。取扱説明書では「合」を単位として使う | 「合」と「L」を公式が併記 |
象印は取扱説明書に、1合〜10合を玄米・白米それぞれgに換算した表を載せています。玄米は1合170g・2合340g・3合510g・4合680g・5合850g、6合1020g・7合1190g・8合1360g・9合1530g・10合1700g、白米は1合150g・2合300g・3合450g・4合600g・5合750g、6合900g・7合1050g・8合1200g・9合1350g・10合1500gで、取扱説明書の「180mL(150g)の計量カップでの目安」の表では、白米は1合=すりきり1杯(150g)、玄米は1合=すりきり1杯+1/4カップ(170g・1〜3合の場合。4〜7合は+1/2カップ、8〜10合は+3/4カップ)と、量り方が白米と玄米で分かれています。10合(1升)が玄米1700g・白米1500gに当たることは、製品ページの容量「1合〜1升(10合)」と、取扱説明書の「玄米(170〜1700g)・白米(150〜1500g)」の両方から確認できます。
タイガーは製品ページの仕様欄では「精米能力(玄米)(約)」「165-825g」とグラムだけを表記し、製品ページの仕様欄には「合」の表記がありません。ところが取扱説明書を開くと、「合」はれっきとした単位として使われています。「最大合数(5合)を超えて精米しない。」「米量(合数)キー」とあり、付属の計量カップ(すり切り一杯200mL)で玄米をすり切り1杯=1合として量ります。「玄米200mLを白米に精米すると約1割が米ぬかになり、精米後の白米が約180mL(1合)になります。」とも書かれています。象印も180mLの計量カップで玄米の1合(すりきり1杯+1/4カップ・170g)を量りますが、タイガーは200mLの計量カップで玄米をすりきり1杯=1合と数える点が違います。アイリスオーヤマは「0.18L(1合)〜0.9L(5合)」と、公式自身がLと合の換算をそろえて示しています。
この記事で比べた3機種のうち、象印とタイガーは取扱説明書に体積(mL)と重さ(g)を結ぶ換算をそれぞれ載せています。象印は180mLの計量カップで、白米は1合=すりきり1杯(150g)、玄米は1合=すりきり1杯+1/4カップ(170g)と数えます。タイガーは200mLの計量カップで玄米をすりきり1杯=1合と数え、精米後の白米は約180mL(1合)になるとしています。どちらも玄米の1合を180mLのすりきり1杯より多めに量る点は共通していて、違うのはカップの大きさと量り方(象印はすりきり+1/4カップ、タイガーは200mLのカップですりきり1杯)です。アイリスオーヤマについては、Lとgを結ぶ公式の換算は見つけられませんでした(「0.18L(1合)〜0.9L(5合)」という表記のみで、gへの換算は製品ページ・取扱説明書のいずれにも見当たりません)。容量を比べるときは、まず同じ単位(合・g・Lのどれか)にそろっている数字どうしを比べ、「1合」が何(白米か玄米か)とどのカップを指しているかも確認することをおすすめします。
1升機と5合機では、重さと奥行がこれだけ違う

公式の寸法・質量を並べると、1升(10合)まで精米できる象印BR-WB10は約11kg、5合までのタイガーRSF-A100とアイリスオーヤマRCI-C5-Cはそれぞれ約3.6kg・3.6kgです。この記事で比べた3機種の中では、象印BR-WB10がいちばん重く、11kg÷3.6kg=約3倍という計算になります。
奥行も象印43.5cmに対し、タイガー30.1cm・アイリスオーヤマ30.8cm(公式は幅210×奥行308×高さ226mm)です。象印はタイガーより13.4cm、アイリスオーヤマより12.7cm奥行が長くなります。置き場所を決めるときは、容量の合数だけでなく、この奥行と質量も確認してください。
連続運転の条件は機種ごとに違う
精米機には、続けて使ってよい時間の上限が取扱説明書に決められています。この記事で比べた3機種(象印・タイガー・アイリスオーヤマ)の条件は次のとおりです。
- 象印BR-WB10:定格時間15分。取扱説明書は「連続で使用する場合は合わせて30分までにしてください。」と注意しています。
- タイガーRSF-A100:定格時間10分。取扱説明書は「連続運転は10 分以内にし、くり返し使うときは1 時間以上、間隔をあける。」としています。
- アイリスオーヤマRCI-C5-C:定格運転時間10分。取扱説明書は「10分以上連続して運転しないでください。」としています。
3機種とも「続けて使いすぎない」という向きは共通していますが、上限の時間と、次に使うまで空ける時間の書き方は同じではありません。まとめて何回分も精米する予定がある場合は、購入前にこの間隔を確認してください。
電気代を計算してみる(当社試算)

精米1回あたりの電気代は、次の式で計算できます(当社の試算です)。
消費電力(W) ÷ 1000 × 使用時間(h) × 31円/kWh
単価の31円/kWhは、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が「よくある質問 Q&A」で「なお、現在の目安単価は、令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込)です。」と説明している数字です。
各社の定格消費電力と公式の精米時間の目安をこの式に当てはめると、1回あたりの電気代は次のようになります(当社計算・公称値)。電気代の単価や計算の考え方そのものは、家電全般の電気代をまとめた記事(準備中)でも扱う予定です。
- 象印BR-WB10(50Hz・255W・約11分・1700gの玄米を精米する場合):約1.4円
- 象印BR-WB10(60Hz・285W・約10分・同条件):約1.5円
- タイガーRSF-A100(300W・165秒・「白米」コース・5合のとき):約0.4円
- アイリスオーヤマRCI-C5-C(250W・5分30秒・白米(標準)の精米時間の目安の上限。何合のときかは公式に書かれていません):約0.7円
週に3回、1年間(52週)使うと想定すると、年間では象印(50Hz)約226円、タイガー約66円、アイリスオーヤマ約111円になります。想定した回数は当社が仮に置いたもので、これも含めて実際に測定した数値ではなく、公称値からの試算です。使う頻度や1回あたりの精米量によって、実際の電気代は変わります。
精米したお米はどれくらい保存できるか

農林水産省は「精米して時間がたつほど味が落ちるので、1か月くらいが目安になります。」と説明しています(令和6年更新)。当社はこの味の変化を測定していません。
貯蔵方法による違いについて、農林水産省は「低温籾貯蔵、低温玄米貯蔵、常温籾貯蔵、常温玄米貯蔵の順に貯蔵中の変化が少ないことが示されました。」とも説明しています。これは精米する前の籾・玄米の貯蔵方法を比べた説明で、精米したあとの保存にそのまま当てはめたものではありません。精米後の保存の目安は、先に引用した「1か月くらい」の説明をご覧ください。
精米した袋や商品の表示事項は、いまは「精米年月日」ではなく「精米時期」です。農林水産省は「令和4年4月1日以降に精米したものについては、米袋の一括表示欄の表示事項は『精米時期』となります(必須)。」と説明しています。また農林水産省によると、玄米・精米商品は「これまで『調製年月日』『精米年月日』『輸入年月日』を表示することとされていましたが、令和2年3月27日より、年月日に加えて『年月旬(上旬/中旬/下旬)』表示もできるようになりました。」とのことです。精米日の表示を確認するときは、項目名そのものが「精米年月日」から「精米時期」に変わっていること、そして日付だけでなく旬(上旬・中旬・下旬)の表示もあり得ることを知っておくと、読み違えを防げます。精米後の保存場所(冷蔵庫か常温か)で迷う場合は、冷蔵庫の容量の決め方【人数別】目安式より「実際に売っている容量」で選ぶもあわせてご覧ください。
この記事の内容で悩まなくていい人
次に当てはまる人は、この記事の単位換算や連続運転の条件を細かく気にしなくても、精米機選びで困らない可能性があります。
- いつも同じ量(例えば1合や2合)だけをまとめて精米し、容量の単位換算を必要としない人
- 1回の精米時間が数分程度で終わる量しか使わず、連続運転の上限(30分・10分など)に届かない人
- 精米してから数日以内に食べきる習慣があり、1か月の保存目安を意識する必要がない人
よくある質問
Q. 精米機の容量表示が「合」「g」「L」でばらばらなのはなぜですか?
A. 各社が公式に使っている単位が違うためです。この記事で比べた3機種では、象印は製品ページで「合」、取扱説明書で「g」を使い分けており、取扱説明書には1合〜10合のg換算表(白米は1合=すりきり1杯、玄米は1合=すりきり1杯+1/4カップ)もあります。タイガーは製品ページの仕様欄では「g」のみですが、取扱説明書では「合」を単位として使い、玄米を200mLの計量カップですりきり1杯=1合と数えます。アイリスオーヤマは「L」と「合」を公式に表記していますが、この記事ではLとgを結ぶ公式の換算は見つけられませんでした。
Q. 精米機は続けて何回も使えますか?
A. この記事で比べた3機種では、象印BR-WB10の取扱説明書に「連続で使用する場合は合わせて30分までにしてください。」とあります。タイガーRSF-A100は連続運転を10分以内とし、くり返すときは1時間以上間隔をあけるよう取扱説明書で注意しています。アイリスオーヤマRCI-C5-Cの取扱説明書には「10分以上連続して運転しないでください。」とあります。機種によって上限も書き方も違います。
Q. 精米機の電気代はいくらですか?
A. 定格消費電力と公式の精米時間の目安から当社が計算すると、1回あたり象印約1.4〜1.5円、タイガー約0.4円、アイリスオーヤマ約0.7円です(公称値からの試算で、実測値ではありません)。
Q. 精米したお米はどれくらいで食べきればいいですか?
A. 農林水産省は「精米して時間がたつほど味が落ちるので、1か月くらいが目安になります。」と説明しています。当社は味の変化を測定していません。
Q. どの会社にするかは、この記事だけで決められますか?
A. この記事は単位・連続運転・電気代・保存という「合数以外の比べ方」をまとめたものです。会社ごとの機能の違いは2〜4本目、容量と会社の組み合わせの結論はシリーズ6本目でまとめます。
まとめ
- 容量の単位は社によって「合」「g」「L」がばらばらです。象印は180mLの計量カップで白米1合=すりきり1杯(150g)・玄米1合=すりきり1杯+1/4カップ(170g)、タイガーは200mLの計量カップで玄米をすりきり1杯=1合と数え、アイリスオーヤマはLとgを結ぶ公式の換算が見つかりませんでした。
- 1升(10合)まで対応する象印BR-WB10は約11kg・奥行43.5cmで、5合までのタイガー(約3.6kg)・アイリスオーヤマ(3.6kg)よりひとまわり大きくなります。
- 連続運転の上限と間隔は、象印が「合わせて30分までにしてください」、タイガーが10分以内・くり返すときは1時間以上あける、アイリスオーヤマが「10分以上連続して運転しないでください」で、機種ごとに書き方が違います。
- 電気代は1回あたり約0.4〜1.5円(当社計算・公称値。象印・タイガー・アイリスオーヤマで条件が異なります)です。
- 精米したお米は、農林水産省の目安で「1か月くらい」が味が落ちる前の目安です。
注記:数字の細かい条件
- 象印の1合あたりのグラム換算(玄米170g/白米150g)は、取扱説明書の「180mL(150g)の計量カップでの目安」の表に1合〜10合まで明記されている数字です(当社の計算ではありません)。タイガーの玄米200mLを1合とする数え方や、精米後の白米が約180mL(1合)になるという記述も、同じ取扱説明書に載っています。
- アイリスオーヤマの寸法(21.0×30.8×22.6cm)は、公式表記(幅210×奥行308×高さ226mm)をセンチメートルに換算した数値です。
- 電気代の試算は、各社が公表する定格消費電力と公式の精米時間の目安を使った当社計算で、実測値ではありません。単価は31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会・令和4年7月22日改定)です。週3回・年52週という使用回数も当社が仮に置いた想定です。
- タイガーの「165秒」は、取扱説明書の目安表で「白米」コース・5合のときの数字(2分45秒)です。「白米コース5合」という1つの公式名があるわけではなく、コース(白米・胚芽など)と米量(合数)は別々に選ぶ設定です。他のコース・他の合数では時間が変わります。
- アイリスオーヤマの電気代試算(約0.7円)は、白米(標準)コースの精米時間の目安「約2分〜5分30秒」のうち上限の5分30秒を使ったものです。何合のときの数字かは公式に明記がありません。
- 当社は象印BR-WB10・タイガーRSF-A100・アイリスオーヤマRCI-C5-Cのいずれの実機も持っていません。すべて各社公式ページ・取扱説明書と農林水産省・全国家庭電気製品公正取引協議会の公表資料による情報です(確認日2026年9月22日)。
出典
- 象印マホービン「BR-WB10 製品ページ」(確認日 2026年9月22日)
- 象印マホービン「BR-WB10 取扱説明書」(確認日 2026年9月22日)
- タイガー魔法瓶「RSF-A100 製品ページ」(確認日 2026年9月22日)
- タイガー魔法瓶「RSF-A100 取扱説明書」(確認日 2026年9月22日)
- アイリスオーヤマ「銘柄純白づき精米機 製品ページ」(確認日 2026年9月22日)
- アイリスオーヤマ「RCI-C5-C 取扱説明書」(確認日 2026年9月22日)
- 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 Q&A」(確認日 2026年9月22日)
- 農林水産省「お米はどのくらい保存できるのか教えてください。」(確認日 2026年9月22日)
- 農林水産省「米の貯蔵中の変化、低温貯蔵効果」(確認日 2026年9月22日)
- 農林水産省「玄米及び精米の年月旬表示の導入について」(確認日 2026年9月22日)
- 「炊飯器のメーカーはどこがいい? 8社の違いを94シリーズの実数で比較」(確認日 2026年9月22日)
- 「冷蔵庫の容量の決め方【人数別】目安式より『実際に売っている容量』で選ぶ」(確認日 2026年9月22日)
当社は象印BR-WB10・タイガーRSF-A100・アイリスオーヤマRCI-C5-Cを含め、精米機の実機を1台も持っていません。すべて各社公式サイト・取扱説明書と農林水産省・全国家庭電気製品公正取引協議会の公表資料にもとづいています。


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