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冷凍庫のスペック表にある「105L」「140L」といった数字は、そのまま食品を詰め込める容量ではありません。この記事は「定格内容積」と「食品収納スペースの目安」という2つの数字の違いを、公式の逐語と14機種の実数で確認する回です。当サイトは2026年9月22日に各社公式サイト・取扱説明書・製品ページを開き、AQUA・ハイアール・パナソニック・シャープ・三菱電機・アイリスオーヤマの冷凍庫の仕様表記を読み直しました。
2026年10月3日の追記:この記事の表と図は、2026年9月22日に確認した内容です。ハイアール JF-U6B・JF-U3B は、リリースが示した発売予定日の10月1日を過ぎ、2026年10月3日に開いたハイアールの製品ページには「発売予定」の表示がありません。以下の「発売前」「発売予定」は、9月22日時点の表記です。また、シャープ FJ-HS17X は、シャープの製品ページに「本製品は生産を終了しました。」と表示されています(2026年10月3日確認)。
先に3行で
- 「105L」と表示されたAQUAのAQF-SFA11Aは、食品収納スペースの目安が75L(約29%減)です。スペック表の〈 〉内の数字が、実際に食品を入れられる量の目安です
- 当サイトが確認できた発売済みの前開き10機種では、目減りは23〜36%の幅がありました。ただし9月22日時点で発売前だったハイアールJF-U3Bは目減りがわずか6%という反例があり、「前開きは必ず2〜4割減る」とは言えません
- 上開きのJF-CF13A・AQF-F17CRは目減りが4〜5%と小さめでした。この記事で確認した2機種の範囲では、上開きのほうが定格に近い量を使えています
このシリーズ(セカンド冷凍庫・全7本)の目次
セカンド冷凍庫の記事は7本で1組。これは4本目です。
- セカンド冷凍庫の選び方|前開き・上開きの違いと5社10機種の比較(公開ずみ)
- AQUA の冷凍庫の機能(公開ずみ)
- ハイアールの冷凍庫の機能(公開ずみ)
- 「105L」に105Lは入らない——冷凍庫の容量表記のからくり(この記事)
- 冷凍庫はキッチン以外に置けるか——放熱すきま・耐熱天板・運転音(準備中)
- タイプの段ごとに、第1の1台を言い切る(公開ずみ)
- 冷凍庫の新製品(2026年秋)(公開ずみ)
1本目「セカンド冷凍庫の選び方」では8機種の目減り表に軽く触れました。この記事はその中身をさらに掘り下げる回で、「定格内容積」と「食品収納スペースの目安」という2つの言葉の定義を逐語で確認し、14機種(9月22日時点で発売前だった2機種を含む)を並べます。当サイトはこれらの冷凍庫を1台も使用しておらず、実際に食品を詰めて計測したものではありません。
まず定義そのもの:「定格内容積」と「食品収納スペースの目安」は別の数字です

AQUAの取扱説明書は、この2つの数字を次のように定義しています。「・ 定格内容積は、日本産業規格(JIS C 9801-3 : 2015)に基づき、庫内の温度制御に必要でない庫内部品(棚やケース等)を外した状態で算出したものです。」「・ 〈 〉内は『食品収納スペース(実際に食品を収納することが出来る空間の容積)の目安』です。食品収納スペースの目安は、日本産業規格(JIS C 9801-3 : 2015)に基づき、5ページ上側のイラストのように部品を配置して算出しています。」
シャープのFJ-HM7K仕様も同じ趣旨で「● 定格内容積は、日本産業規格(JIS C 9801-3:2015)に基づき、庫内の温度制御に必要でない庫内部品(棚やケース等)を外した状態で算出したものです。 ● 〈 〉は『食品収納スペース』の目安です。」と説明し、ハイアールの取扱説明書も「定格内容積は日本産業規格 JIS C 9801-3 : 2015 に基づき、庫内の温度制御に必要でない庫内部品(棚やケースなど)を外した状態で算出したものです。」とほぼ同文です。パナソニックの仕様表記は「<>内の数字は食品収納スペースの目安」、三菱電機の仕様図は「〈 〉は『食品収納スペースの目安』です。」という短い書き方でした。
つまりスペック表の「140L」は棚やケースを外した箱の容積、〈 〉内の数字は棚やケースを入れた状態で実際に食品を置ける空間の目安という、算出条件が異なる2つの数字です。この記事で確認した6社のうち、アイリスオーヤマだけは呼び名が違い、リリースで「実収納容量合計66L」という表現を使っています。同じ考え方の数字かどうかは当サイトでは確認できていないため、この記事では「食品収納スペース」と「実収納容量」を別の言葉のまま扱います。
14機種の数字:定格内容積と食品収納スペースの目安

公式サイト・取扱説明書・仕様表で確認できた14機種(9月22日時点で発売前だった2機種を含む)を並べます。目減り(%)は当サイトが「1-食品収納÷定格」で計算した数字で、公式の数字ではありません。
| 型番 | 開き方 | 定格内容積 | 食品収納の目安 | 目減り(当サイト計算) |
|---|---|---|---|---|
| AQF-SFA14A | 前開き | 140L | 101L | 28% |
| AQF-SFA11A | 前開き | 105L | 75L | 29% |
| AQF-FA13A | 前開き | 134L | 88L | 34% |
| JF-UF14B | 前開き | 135L | 86L | 36% |
| MF-U14K | 前開き | 144L | 104L | 28% |
| MF-U12K | 前開き | 121L | 86L | 29% |
| NR-FZ120D | 前開き | 121L | 87L | 28% |
| FJ-HM7K | 前開き | 72L | 51L | 29% |
| FJ-HS17X(生産終了品) | 前開き | 167L | 129L | 23% |
| KUSN-SS9A(アイリスオーヤマ) | 前開き | 91L | 実収納容量合計66L | 27% |
| JF-CF13A | 上開き | 132L | 126L | 5% |
| AQF-F17CR | 上開き | 165L | 158L | 4% |
| JF-U6B(9月22日時点で発売前・10月1日発売予定) | 前開き | 60L | 42L | 30% |
| JF-U3B(9月22日時点で発売前・10月1日発売予定) | 前開き | 33L | 31L | 6% |
並べてみると、前開き(発売済み10機種)は23〜36%の幅で目減りしており、上開きの2機種は4〜5%と小さめという傾向が見えます。ただし9月22日時点で発売前だったJF-U3Bだけは前開きなのに目減り6%という例外です(次の見出しで扱います)。
上開きはなぜ目減りしにくいのか

この記事で確認した範囲では、上開きのJF-CF13A(5%)・AQF-F17CR(4%)は、前開き(23〜36%)に比べて目減りがはっきり小さくなっています。ハイアールの製品ページは上開き式の特長のひとつについて「上開き式の特長のひとつが、大きなものも出し入れしやすい開口の広さ」と説明していますが、これは開口部の話であり、目減りが小さい理由を直接説明したものではありません。棚や引き出しの構造の違いが目減り率にどう影響するかは、公式サイト・取扱説明書のいずれにも説明を見つけられませんでした。当サイトはこの点を推測せず、「この記事で確認した2機種では目減りが小さかった」という事実だけを書きます。
反例:JF-U3Bは前開きなのに目減り6%です

ハイアールのJF-U3B(33L〈31L〉)は前開きでありながら、目減りはわずか6%です。「前開きは必ず2〜4割減る」という言い方は、この機種には当てはまりません。ただしJF-U3Bは、当サイトが確認した2026年9月22日の時点では、2026年10月1日発売予定の未発売機種で、まだ購入できませんでした。2026年10月3日に開いたハイアールの製品ページには「発売予定」の表示がありません。目減りが小さい理由(引き出しの有無や庫内構造など)について、公式は説明していないため、当サイトも推測は書きません。確認できた発売済みの前開き10機種の範囲では23〜36%という書き方が、現時点でもっとも正確です。
「何Lの冷凍庫を買えばいいか」の測り方

アイリスオーヤマはKUSN-SS9A(91L〈実収納容量合計66L〉)のリリースで「実収納容量合計66L の本製品で、買い物カゴ容量を約33L とした場合。」という注記を添えて、実収納容量を買い物カゴ約2個分という形で説明しています。これはアイリスオーヤマの注記であり、他社の数字をこの換算に当てはめたものではありません。ただ、「〇〇L」という数字だけでは量のイメージがつかみにくいという人には、この記事の食品収納スペースの目安を、買い物カゴ(約33L)で割ってみる、という考え方の参考にはなります。
この記事の情報が向いている人・向いていない人
- 定格内容積の数字だけで容量を比べたい人には、この記事は向きません。実際に入る量で比べたい場合は、〈 〉内の食品収納スペースの目安を見る必要があります
- 今すぐ「目減りが少ない前開き」を買いたい人は、JF-U3Bを販売店で買えるかを先に確かめてください。目減り6%という数字は魅力的ですが、2026年9月22日の確認時点では2026年10月1日発売予定でまだ購入できませんでした。2026年10月3日にはハイアールの製品ページから「発売予定」の表示がなくなりましたが、販売店の在庫は当サイトでは確認していません
- 実収納の量を厳密に比べたい人には、アイリスオーヤマの「実収納容量」を他社の「食品収納スペース」とそのまま並べることは向きません。当サイトは両者が同じ算出方法かを確認できていません
- 目減りを少しでも小さくしたい人には、上開きのJF-CF13A・AQF-F17CRが候補になります。この記事で確認した2機種では目減りが4〜5%でした
この記事の情報と結論編との接続
この記事で説明した「定格内容積」と「食品収納スペースの目安」の違いは、結論編(6本目)「タイプの段ごとに、第1の1台を言い切る」で容量を比べる際の前提としてお使いください。どの段の候補がどれだけ目減りするかは、結論編の該当箇所と、この記事の表を突き合わせてご確認ください。
商品カードについて(正直に書きます)
用意できている商品カードは上開きのJF-CF13A・AQF-F17CR、前開きの中で目減りが小さい部類のAQF-SFA14A・MF-U14Kの4台です。表に載せた他の機種(9月22日時点で発売前だったJF-U6B・JF-U3Bを含む)には購入先のリンクを置いていません。カードの価格は販売店の表示値です(2026年9月22日時点)。
よくある質問
Q. 「105L」と表示された冷凍庫に、105L分の食品を入れられますか?
A. 入りません。AQUAのAQF-SFA11Aは定格内容積105Lですが、食品収納スペースの目安は75L(当サイト計算で約29%減)です。「105L」は棚やケースを外した状態の数字です。
Q. 前開きの冷凍庫はどれも同じくらい目減りしますか?
A. いいえ。当サイトが確認できた発売済みの前開き10機種では23〜36%の幅がありました。さらに9月22日時点で発売前だったJF-U3Bは目減り6%という反例もあり、「前開きは必ず2〜4割減る」とは言えません。
Q. 上開きなら必ず目減りが少ないのですか?
A. この記事で確認した2機種(JF-CF13A・AQF-F17CR)は4〜5%でしたが、他社の上開き機種はこの記事では確認していません。「上開きは必ず目減りが少ない」と言い切れるだけの機種数は確認できていません。
Q. 何Lの冷凍庫を買えばいいか、簡単な目安はありますか?
A. アイリスオーヤマは買い物カゴ約33Lを単位にした換算を公式リリースで示しています。ただしこれはアイリスオーヤマ自身の注記で、他社の数字に当てはめたものではありません。
まとめ
- 「定格内容積」は棚やケースを外した状態の数字、〈 〉内の「食品収納スペースの目安」が実際に食品を入れられる量の目安です
- AQF-SFA11A(105L〈75L〉)のように、表示の数字と実際に入る量には差があります
- 確認できた発売済みの前開き10機種は23〜36%の目減り、上開き2機種は4〜5%。ただし9月22日時点で発売前だったJF-U3Bは前開きで目減り6%という反例があります
- アイリスオーヤマの「実収納容量」は他社の「食品収納スペース」と同じ算出方法かを当サイトでは確認できていません
今日やることは1つだけ。「今見ている冷凍庫の〈 〉内の数字」を確認して、それが実際に入る量だと考えてください。
注記:数字の条件
- 目減り(%)はすべて当サイトが「1-食品収納÷定格」で計算した数字で、各社が公表している数字ではありません
- AQUA・シャープ・ハイアール・パナソニックの表記では、定格内容積・食品収納スペースの目安はJIS C 9801-3:2015に基づく算出方法です(各社の逐語のとおり)。三菱電機はMF-U14K・MF-U12Kの取扱説明書に「定格内容積は、日本産業規格(JIS C 9801-3:2015)に基づき」算出したとあります(食品収納スペースの目安についてはJISの文言を確認できませんでした)。アイリスオーヤマの表記にはJIS C 9801-3の文言を確認できませんでした
- アイリスオーヤマの「実収納容量」は、他社の「食品収納スペース」と同じ定義かどうかを当サイトは確認できていません
- JF-U6B・JF-U3Bは、2026年9月22日時点では2026年10月1日発売予定の未発売機種でした。2026年10月3日に開いたハイアールの製品ページには「発売予定」の表示がありません
- 「見つけられなかった」「確認できず」は、当サイトが開いたページに記載を見つけられなかったという意味で、その項目が存在しないという意味ではありません。当サイトはこれらの冷凍庫を購入・使用しておらず、実際の使い勝手の評価は行っていません
出典(2026年9月22日・10月3日に当サイトが確認)
- AQUA 取扱説明書:AQF-SF11A・SFA11A用、AQF-SFA14A用、AQF-F24CR・F20CR・F17CR用
- AQUA「AQF-FA13A」製品ページ
- ハイアール製品ページ:JF-CF13A、JF-UF14B、JF-U6B、JF-U3B
- ハイアール取扱説明書:JF-CF13A用、JF-UF14B用
- シャープ公式サイト(FJ-HM7K仕様ページ・FJ-HS17X仕様ページ)
- 2026年10月3日に確認:シャープ FJ-HS17X 製品ページ(「本製品は生産を終了しました。」の表示)、ハイアール JF-U6B・JF-U3B の製品ページ(上のURL)
- パナソニック公式サイト(NR-FZ120D仕様ページ)
- 三菱電機公式サイト(MF-U14K仕様ページ)、MF-U12K仕様ページ
- アイリスオーヤマプレスリリース(2026年7月1日・KUSN-SS9A)
引用は原文どおりです。各機種の看板機能の詳細は2本目(AQUA)・3本目(ハイアール)の記事、置き場所の条件は5本目(準備中)で扱います。


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