リンナイ「乾太くん」の機能を公式情報で解説|「1時間で乾く」の条件とデラックス・スタンダードの違い

リンナイ「乾太くん」の機能を公式情報で解説|「1時間で乾く」の条件とデラックス・スタンダードの違い 衣類乾燥機

リンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」が掲げる「洗濯物が、1時間で乾く。」の「1時間」は、乾燥容量6kgの RDT-63 の数字です。9kgの RDT-93 は約90分、5kgの RDT-54S-SV は約52分で、条件は「LPGの場合」・実用衣類(綿50%、化繊50%)・脱水度70%・標準コースと、リンナイが公式ページに書いています。この記事は、リンナイ公式のトップページとカタログ(PDF)を読み、この看板の条件から、9つの特長それぞれの試験条件、デラックスタイプとスタンダードタイプの違い、設置で公式が求めることまでを、機能ごとに説明します。

  1. 先に3行で
  2. この記事の根拠と、扱わないこと
  3. まず1枚:公式が掲げる9つの特長と、試験の機種
  4. 「洗濯物が、1時間で乾く。」の条件
  5. 「すぐ乾くから、低コスト。」の条件:1回あたりの試算
  6. 仕上がり:アイロンの時短(※3)とタオルの高さ(※4)
  7. 生乾き臭・ドラム除菌・花粉・ウイルス:数字は、対象を決めた試験の結果
    1. 生乾き臭(※5)
    2. ドラム除菌運転(※6)
    3. デラックスタイプの「除菌・消臭コース」(カタログ)
    4. 花粉中のアレル物質(※7)
    5. ウイルス(※8)
  8. ペットの毛(※9):試験は業務用機で行われた
  9. 安全装置13種:公式の一覧
  10. デラックスタイプとスタンダードタイプの違い
    1. 型番の読み方(当サイトがラインアップ表から読み取ったもの)
    2. 仕様の違い(公式のラインアップ表)
    3. コースと機能の有無(カタログの表)
  11. 左右可変ドア
  12. 設置で公式が求めること(要点だけ)
    1. デラックスとスタンダードに共通すること
    2. デラックスとスタンダードで文が違うこと
  13. デメリットと、向いていない人
  14. よくある質問
    1. Q1. 「1時間で乾く」は、乾太くんのどの機種にも当てはまりますか?
    2. Q2. 1回の乾燥にいくらかかりますか?
    3. Q3. 除菌・花粉・ウイルスの数字は、どの機種の試験ですか?
    4. Q4. 工事なしで置けますか?
  15. まとめ:看板の数字は、どの機種の、どの条件かを見る
  16. 衣類乾燥機のシリーズ(全7本)
  17. 注記(測定条件)
  18. 出典(確認日:2026年10月1日)

先に3行で

  1. リンナイ公式の「洗濯物が、1時間で乾く。」の1時間は、乾燥容量6kgの RDT-63 の数字です。9kgの RDT-93 は約90分、5kgの RDT-54S-SV は約52分で、3つとも「ガス種:LPGの場合」・実用衣類(綿50%、化繊50%)・脱水度70%・標準コースの条件で、試験実施はリンナイです。スタンダードタイプの RDT-80(8kg)と RDT-31S(3kg)の乾燥時間の目安は、当サイトが読んだ公式ページとカタログには書かれていませんでした。
  2. 乾太くんの設置は、排湿のためのダクト工事とセットです。リンナイ公式は「ガス衣類乾燥機の設置には排湿のためのダクト工事が必要です。」と書いています。工事ができる家かどうかは、当サイトではなく、販売店とガス会社が判断します。
  3. 生乾き臭・ドラム除菌・花粉・ウイルスの数字は、試験機関・対象・機種がそれぞれ違う結果です。試験の条件と数値は本文の各節に書きました。当サイトは健康への効果としては扱いません。この記事には商品の販売ページへのリンクを置いていません(理由は次の節に書きました)。

この記事の根拠と、扱わないこと

根拠は、リンナイ公式の乾太くんのトップページ(商品の主な特長と脚注)、デラックスタイプとスタンダードタイプそれぞれの特長・ラインアップ・設置時の注意点のページ、Q&Aと別売品のページ、公式のカタログ(PDF)です。確認日は2026年10月1日で、「」の中は公式の表記を写しています。当サイトは乾太くんの実機を1台も持っておらず、乾く速さ・仕上がり・運転音を自分で確かめていません。リンナイの取扱説明書と工事説明書は開いていません。載っていなかったことは、書かれていませんでした、と書いています。

扱わないものは3つです。洗濯乾燥機や電気式の衣類乾燥機との損得の比較(洗濯機側の寸法の測り方は、公開済みの「ドラム式洗濯機を置けるか測る6か所|「蛇口・防水パン・搬入幅」の3つでは足りません」へ)、本体・別売部品・工事費の価格(カタログは「配送費、据付部材、据付工事費、使用済み商品の引取り費等は含まれておりません。」と書いています)、そして「この家に置ける」という判定です。

この記事に商品リンクを置いていない理由:乾太くんは、排湿のためのダクト工事とガスの接続が前提の機器です。工事の手配がないまま本体だけを通販で買う流れを当サイトが案内しても、読者の利益になりません。そこで販売店かガス会社への相談を案内しています。

シリーズの別の記事も用意しています。電気式3社は「電気の衣類乾燥機3社の機能を公式情報で解説|日立・パナソニック・東芝の6機種」、ガス式と電気式を工事と容量で選ぶ話は「別置きの衣類乾燥機は「工事ができるか」と容量で選ぶ|3kg〜9kgをメーカー別に」、設置前の確認は「衣類乾燥機を置く前に確かめる4つ|台・壁や棚の強度・アース・排湿と排水を公式の文言で確認」です。

まず1枚:公式が掲げる9つの特長と、試験の機種

トップページの「商品の主な特長」は9つで、見出しごとに脚注(※1〜※9)があります。試験をした機種は特長ごとに違うので、脚注に書かれた機種を見出しの横に並べました。

公式の見出し 脚注に書かれた試験の機種
※1「洗濯物が、1時間で乾く。」 RDT-93・RDT-63・RDT-54S-SV
※2「すぐ乾くから、低コスト。」 RDT-93・RDT-63
※3「アイロンも、時短できる。」 書かれていませんでした
※4「太陽よりも、ふんわり仕上がる。」 書かれていませんでした
※5「パワフル温風で、生乾き臭を除去。」 書かれていませんでした
※6「ドラムの中を、いつも清潔に。」 書かれていませんでした(ドラム除菌運転の搭載は家庭用の5シリーズ)
※7「花粉中のアレル物質を軽減。」 RDT- 54S-SV
※8「心配なウイルスも、しっかり除去。」 RDT-54S-SV(ガス種13A)
※9「ペットの毛が、キレイに取れる。」 RDTC-54S(業務用機)

※7の「RDT- 54S-SV」は公式の脚注の表記のままです。ラインアップの現行の型式は「RDT-54S(A)-SV」で、同じ機種かどうかを説明する文は、読んだページにはありませんでした。

「洗濯物が、1時間で乾く。」の条件

特長の1つめの脚注(※1)には、3つの条件が並んでいます。公式の表記をそのまま写します。

  • 「実用衣類9kg(綿50%、化繊50%)/脱水度70% RDT- 93・標準コースで算出。 ガス種:LPGの場合で約90分」
  • 「実用衣類6kg(綿50%、化繊50%)/脱水度70% RDT- 63・標準コースで算出。 ガス種:LPGの場合で約60分」
  • 「実用衣類5kg(綿50%、化繊50%)/脱水度70% RDT- 54S-SV・標準コースで算出。 ガス種:LPGの場合で約52分」

この脚注から読み取れることは4つです。

  • 「1時間」は6kgの RDT-63 の数字です。デラックスタイプのページも「ガスならではのパワフルな温風で、6kgの衣類を1時間で乾燥。」と、6kgで書いています。9kgの RDT-93 は約90分、5kgの RDT-54S-SV は約52分で、容量によって時間が違います。
  • 3つとも、ガス種はLPG(プロパンガス)の場合です。ラインアップには「LPG、13A・12A」の対応が書かれていますが、都市ガス(13A・12A)の場合の乾燥時間は、読んだページには書かれていませんでした。
  • 脱水度は70%です。脱水度の定義は、読んだページには書かれていませんでした。カタログのご使用上の注意には「脱水は充分にしてください。乾きが早く、ガス代も節約できます。」とあります。
  • RDT-80(8kg)と RDT-31S(3kg)の乾燥時間の目安は、書かれていませんでした。トップページの脚注にも、スタンダードタイプのページにも、カタログにも、この2機種の時間の数字は載っていませんでした。

カタログの同じ面には「電気式の約1/3の時間で、家事の時間を大幅に短縮できます。」という、リンナイの言葉があります。添えられた図は「乾燥時間比較(洗濯物=6kgの場合)」で、比較の相手は「電気ヒートポンプ式」と「電気ヒーター式」の「全自動洗濯乾燥機」と書かれています。別置きの電気式衣類乾燥機との比較ではありません。当サイトは「何倍速い」という計算をしていません。

「すぐ乾くから、低コスト。」の条件:1回あたりの試算

カタログは「1回の乾燥コストは、6kgで96円、9kgで149円と経済的です。」と書いています。1回あたりの、リンナイによる試算です。6kgは RDT-63、9kgは RDT-93 の標準コースで、脚注(※2)の内訳は「6kg(ガス料金85円、電気料金11円)」「9kg(ガス料金133円、電気料金16円)」です。

前提は、ガス料金が「ガス料金LPG:5.9円/MJ」(出どころは「〈石油情報センター令和4年度月次データ平均価格(50㎥)データの単純平均より〉」)、電気料金が「電気料金31.0円/kWh、60Hzの場合(基本料金は加算せず)」です。衣類は実用衣類(綿50%、化繊50%)・脱水度70%、標準コースで、「1日1回使用で算出。」、リンナイ(株)調べです。当サイトは、この金額を「現在のガス単価」としては扱いません。都市ガスの家や、いまの単価の家に当てはまるとは限りません。5kg・8kg・3kgの機種の金額と、月額・年額の数字は、読んだページに載っていませんでした。ガスと電気のどちらが安いかを、当サイトは断定しません。

仕上がり:アイロンの時短(※3)とタオルの高さ(※4)

※3「アイロンも、時短できる。」について、カタログは「標準コースでも大風量。」「一気に乾かすことで、自然とシワが伸びるので、シャツなどにアイロンをかける手間が省けます。」と説明しています。脚注に書かれているのは「綿35%・ポリエステル65%のシャツでシワが軽減。」と「シワがつきやすい綿100%でも、シワが少ない仕上がりに。」の2行です。試験の機種、運転時間、シワの測り方は書かれていませんでした。

※4「太陽よりも、ふんわり仕上がる。」でリンナイが示した数字は、折りたたんだバスタオルの高さです。脚注の条件は、「タオルサイズ:約60cm×130cm」、「横に広げたバスタオルを縦に四つ折りし、さらに横に三つ折りにしたものを使用。」、「合計3kg相当の洗濯物で乾燥した場合」で、結果は「試験結果(高さ):天日干し/23.2cm 洗濯乾燥機/26.2cm 乾太くん/29.5cm」です。「ご使用の環境や機器により、結果に誤差が生じる場合がございます。」とも書かれています。カタログの写真には、中央のタオルの下に「全自動洗濯乾燥機」「(ヒーター式)」のラベルがあります。測っているのは高さで、手ざわりの評価ではありません。試験の機種は書かれていませんでした。

生乾き臭・ドラム除菌・花粉・ウイルス:数字は、対象を決めた試験の結果

この節の数字は、機関・対象・方法が決まった試験の結果です。健康への効果があるとは、当サイトは書きません。

生乾き臭(※5)

カタログは「80℃以上の温風によるパワフル乾燥で、生乾き臭の原因菌を除去。」と説明し、図に99.9%と「菌の減少率」を載せています。脚注の試験は、愛知学院大学薬学部が、モラクセラ・オスロエンシスを対象に行ったもので、方法は「菌付着布の生菌数測定。緩衝液中で菌を洗い出し、寒天平板にて培養。」です。ほかのニオイの原因や菌の減少は、この数字からは分かりません。試験の機種は書かれていませんでした。

ドラム除菌運転(※6)

カタログは「ご使用前にドラム除菌運転をおこなうことで、ドラム内を清潔に保つことができます。」と説明しています。脚注は「すべての菌を除菌できるわけではありません。」と断ったうえで、「試験機関:愛知学院大学薬学部」・「試験対象:1種類の菌」・「試験方法:ドラム内に菌液噴霧した生菌数測定。」と書き、結果は「試験結果:99%除菌」です。運転は「ドラム除菌運転はドラムを空の状態で運転します。」とあります。搭載は家庭用の5シリーズ(RDT-93・63・80・54S・31S)で、試験をした機種は書かれていませんでした。デラックスタイプの RDT-93・63 は、「除菌・消臭コース」を選んでタイマーを3分にして運転する方法でも同様の効果が得られる、と脚注にあります。

デラックスタイプの「除菌・消臭コース」(カタログ)

カタログは「温風とプラズマクラスターイオンにより、大切な衣類をしっかり除菌・消臭します。」と書き、注記に「すべての菌を除菌できるわけではありません。」・「試験機関:名古屋市立大学 大学院医学研究科」・「試験対象:1種類の菌」・「試験結果:99.9%除菌」・「RDT-93シリーズ、RDT-63シリーズに搭載。」とあります。対象は1種類の菌で、衣類に付くすべての菌の数字ではありません。

花粉中のアレル物質(※7)

脚注の条件は、試験製品が「RDT- 54S-SV」、乾燥時間が「20分運転(タイマー)」、綿Yシャツと混紡(綿35% 化繊 65%)のYシャツ、衣類量3kg、乾燥度100%です。方法は、1mgのスギ花粉をまぶした5cm×5cmの生地をYシャツに縫い付け、ほかの衣類と一緒に乾燥するもので、結果は「約99%減少」です。「アレル物質は花粉に含まれるたんぱく質です。」と注記され、「リンナイ(株)調べ(公益財団法人 名古屋産業科学研究所協力)」とあります。この脚注で試験をした機種は RDT- 54S-SV だけで、ほかの機種で同じ試験をした記載は、読んだページにはありませんでした。

ウイルス(※8)

脚注の試験は、名古屋市立大学 大学院医学研究科が行い、対象は「試験紙に付着したエンベロープウイルスの1種」です。結果は「ウイルスの除去率:99.9%」、試験品は「ガス衣類乾燥機(型式:RDT-54S-SV、ガス種13A)」で、「すべての菌を除菌できるわけではありません。」と書かれています。対象はウイルスの1種を付けた試験紙で、ウイルス全般を示す数字ではありません。

ペットの毛(※9):試験は業務用機で行われた

脚注の試験条件は、製品が「RDTC-54S」、乾燥時間が「約30分運転(標準コース)」、衣類が「タオル(綿100%)4枚」です。タオルに2gのイヌの毛をまぶして洗濯し、2枚を乾燥機で乾燥、2枚を天日干しして毛の本数を比べています。カタログの図には、洗濯前が425本、天日干しが141本(約66%減少)、乾太くんが19本(約96%減少)とあり、本数は「5×5cm内の平均」で、「タオル1枚当たり任意の5ヵ所測定、タオル2枚、計10ヵ所の平均」です。

RDTC-54S は業務用の機種です。リンナイの業務用ガス衣類乾燥機のカタログに「RDTC-80A・RDTC-54S」として載っています。家庭用のカタログは、「このカタログに記載のRDT-93シリーズ、RDT-63シリーズ、RDT-80シリーズ、RDT-54Sシリーズ、RDT-31Sシリーズは、一般家庭用であり、業務用には使用しないでください。」と書いています。家庭用の機種で同じ試験をした記載は、読んだページにありませんでした。脚注に書かれた試験の毛は、イヌの毛です。

安全装置13種:公式の一覧

ラインアップのページは、デラックスタイプとスタンダードタイプの両方に、同じ13種の安全装置を載せています。

「過熱防止装置、不完全燃焼防止装置、立消え防止装置、排気温サーミスタ、吹出温サーミスタ、衣類温サーミスタ、漏電安全装置、ドアスイッチ、モーター過熱防止装置、ドラム回転検知、ファン回転検知、停電時安全装置、消し忘れ防止装置」

名前から分かる範囲では、「不完全燃焼防止装置」と「立消え防止装置」が、ガスを燃やす機器ならではの名前です。しくみは、読んだページに説明がないため書きません。13種のうち、当サイトが読んだページの中で働きの説明があるのはドアスイッチだけで、Q&Aのページに「運転中にうっかり前扉を開けた時でもドラムが止まる」とあります(Q&Aは「立消え安全装置」と書き、呼び方が違います)。安全装置が付いていても、デラックスタイプの設置時の注意点のページは「換気をしないと、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のおそれがあります。」と書いています。

デラックスタイプとスタンダードタイプの違い

型番の読み方(当サイトがラインアップ表から読み取ったもの)

公式に型番の読み方の一覧はありません。ラインアップの見出しと型式の並びから、当サイトが次のように読み取りました。数字は乾燥容量のkgに対応します(93=9kg、63=6kg、80=8kg、54S=5kg、31S=3kg)。末尾の U は「■ネジ接続タイプ RDT-93U」のように書かれたタイプ、T は見出し「DELUXE TYPE 上部操作パネル仕様」に並ぶ RDT-93T・RDT-63T(ネジ接続は TU)、NTU は見出し「DELUXE TYPE 軒下設置仕様」に並ぶ RDT-93NTU・RDT-63NTU(「■ネジ接続タイプです」と添え書き)です。(A) と -SV の意味は、読んだページに説明がありませんでした。

仕様の違い(公式のラインアップ表)

項目 RDT-93(デラックス) RDT-63(デラックス) RDT-80(A)(スタンダード) RDT-54S(A)-SV(スタンダード) RDT-31S(A)(スタンダード)
乾燥容量 9kg 6kg 8kg 5kg 3kg
外形寸法(公式の順:高さ×幅×奥行) 671×653×674mm 671×653×594mm 684×650×641mm 684×650×561mm 609×550×506mm
質量 42kg 39kg 33kg 31kg 24.5kg
乾燥時間の目安(LPG・実用衣類・脱水度70%・標準コース) 9kgで約90分 6kgで約60分 書かれていませんでした 5kgで約52分 書かれていませんでした
消費電力(50Hz/60Hz) 285W/360W 250W/320W 250W/300W 235W/290W 160W/190W

RDT-54S(A)-SV の乾燥時間は、脚注の「RDT- 54S-SV」の数字です。電源は、どの型式も「AC100V(50/60Hz共用)」です。消費電力は、衣類を乾かす熱(熱はガスで作ります)ではなく、ドラムやファンなどを動かす電気の数字です。電気式の消費電力とは意味が違うため、電気式の数字とは並べません。

コースと機能の有無(カタログの表)

カタログの機能の一覧表から、●(あり)とー(●が付いていないもの)を写しました。

項目 デラックス(屋内設置:RDT-93・63) デラックス(軒下設置仕様:NTU) RDT-80(A) RDT-54S(A)-SV RDT-31S(A)
標準/エコ/厚物コース ● ● ● ● ●
デリケートコース ● ● ー ● ●
シーツ/毛布コース ● ● ● ー(シーツはタイマー運転) ー
除菌・消臭/クリーン/花粉ケア/マイルドコース ● ● ー ー ー
ドラム除菌運転 ● ● ● ● ●
静音ドラム・前面フィルター・庫内LED ● ● ー ー ー
スマホ連携・ダイヤル式操作パネル ● ー ー ー ー
排湿トップ・本体保護カバーの付属 ー ● ー ー ー

ー(シーツはタイマー運転)は、カタログの注記「シーツを乾燥する場合はタイマー運転でお使いください。」に対応します。デラックスタイプ(屋内設置と軒下設置仕様の両方)にだけ●があり、この表のスタンダード3列にはない行は、除菌・消臭/クリーン/花粉ケア/マイルドの4コースと、静音ドラム・前面フィルター・庫内LEDです。スマホ連携とダイヤル式操作パネルは、この表の5列の中ではデラックスの屋内設置仕様だけに●があります。

  • マイルドコース(運転音の低減):デラックスタイプの特長のページは「排湿ファンとドラムの回転数を下げるマイルドコースを新搭載。専用パイプフード(別売)を装着すれば排気音をさらに低減できます。」と書いています。本体の運転音が何dB下がるかは、書かれていませんでした。カタログには別売の低騒音部材のパイプフードについて「従来のパイプフードと比較して約10dBの低減効果」とありますが、これは部材の話で、本体の運転音の数字ではありません。

左右可変ドア

リンナイ公式のQ&Aのページは「全シリーズとも、出荷時は左開き仕様になっていますが、「左右 可変ドア」を採用しており、右開きに変更できます。」と書いています。右開きにする方法と作業の担当は、読んだページには書かれていませんでした。販売店に確認してください。

設置で公式が求めること(要点だけ)

ここに挙げるのは公式の文言で、読者の家に置けるかどうかを当サイトは判定しません。詳しい確認は「衣類乾燥機を置く前に確かめる4つ|台・壁や棚の強度・アース・排湿と排水を公式の文言で確認」で書きます。

デラックスとスタンダードに共通すること

  • 排湿:「ガス衣類乾燥機の設置には排湿のためのダクト工事が必要です。」方法として、Q&Aは「壁に穴をあけ排湿筒を取り付ける場合」と「窓を利用して排湿ホースを取り付ける場合」の2つを挙げています。別売品のページには、窓パネルセット(DW-52)に「適用寸法:高さ600~1,000mm」、排湿ホース(DH-85)に「口径85mm(延長はできません。なお、パイプフードとの接続もできません。)」とあります。
  • ガス栓:Q&Aは「ガス栓は増設可能。工事も約半日で完了します。」と書き、「設置場所のご希望に合わせて最適なご提案をしますので、お気軽にお近くの販売店、または最寄りのガス会社(供給業者)にお問い合わせください。」と案内しています。カタログには、条件によっては設置できない場合があるとの注記もあります。
  • 換気:Q&Aは「換気が十分できる設備があるところに設置してください。ガスの完全燃焼には多量の空気を必要とします。」「運転時には、窓を開けるか換気扇を回すなどして換気してください。」
  • アースとパイプフード:カタログは「アース線を確実に取り付けてください。アース線の取り付けに関しては販売店にご相談ください。」「防虫網付きパイプフードは使用禁止です。」

デラックスとスタンダードで文が違うこと

項目 デラックス(RDT-93・63)のページ スタンダード(RDT-80・54S・31S)のページ
屋外 「屋内設置専用品は、屋外に設置しない」。ベランダなどについて「ベランダなどへの設置は、軒下設置仕様をお選びください。」とあり、「冬期凍結の恐れのある場所(-10℃未満)には設置しないでください。」 「ベランダや軒下など屋外で使用する場合は、機器の上方に必ずひさしのような屋根を設け、別売の排湿トップ(DT-54NF)を取り付ける」
造作棚に置くとき 「耐荷重60kg 以上」。固定のねじは「M5 ×(棚板厚+(5〜12mm))」 「耐荷重60kg 以上」。固定のねじは「M5×(棚板厚+(25~35mm))」
専用台の鎖 「(注)別売の専用台DS-54HSF、DS-80HSF およびDS-80MSFは、鎖を必ず2 本使用してください。」 「(注)別売の専用台DS-80HSFおよびDS-80MSFは、鎖を必ず2 本使用してください。」

RDT-80・54・31 を屋外に置くときについて、スタンダードタイプのラインアップは「RDT-80、54、31シリーズを屋外設置の場合は、ネジ接続タイプでの設置を推奨させて頂きます。ただし、ネジ接続タイプは受注生産となりますので、あらかじめご了承ください。」と書いています。専用台と洗濯機の適合表は、当サイトは読めていません。

デメリットと、向いていない人

  • 排湿のためのダクト工事が要ります。本体だけを置けば使える商品ではありません。ガス栓がない場所では、増設も要ります。
  • 乾燥時間の数字はLPGの条件のもので、都市ガスの数字は書かれていませんでした。本体の運転音の数字(dB)も、読んだページには書かれていませんでした。

次のような人は、乾太くんを選ばなくてよい場合があると、当サイトは考えます。

よくある質問

Q1. 「1時間で乾く」は、乾太くんのどの機種にも当てはまりますか?

いいえ。「1時間」は6kgの RDT-63 の数字で、9kgの RDT-93 は約90分、5kgの RDT-54S-SV は約52分です。条件はLPGの場合・実用衣類(綿50%、化繊50%)・脱水度70%・標準コースです。RDT-80(8kg)と RDT-31S(3kg)の時間の目安は、読んだページには書かれていませんでした。

Q2. 1回の乾燥にいくらかかりますか?

リンナイの試算は、6kgで96円(ガス料金85円、電気料金11円)、9kgで149円(ガス料金133円、電気料金16円)です。前提は、LPG 5.9円/MJ(令和4年度)・電気31.0円/kWh・60Hz・基本料金は加算せず、1日1回使用で算出、リンナイ調べです。ガスと電気のどちらが安いかは断定しません。

Q3. 除菌・花粉・ウイルスの数字は、どの機種の試験ですか?

生乾き臭とドラム除菌は、機種が脚注に書かれていませんでした。花粉とウイルスは RDT-54S-SV、ペットの毛は業務用の RDTC-54S です。数値と試験の条件は、本文の各節に書きました。どれも対象と方法が決まった試験の結果で、当サイトは健康への効果としては扱いません。

Q4. 工事なしで置けますか?

リンナイ公式は「ガス衣類乾燥機の設置には排湿のためのダクト工事が必要です。」と書いています。ガス栓がない場所でも増設の案内はありますが、条件によっては設置できない場合があるとカタログにもあります。販売店かガス会社に確認してください。

まとめ:看板の数字は、どの機種の、どの条件かを見る

乾太くんの「1時間」は、6kgの RDT-63 の数字(LPG・実用衣類・脱水度70%・標準コース)で、9kgの RDT-93 は約90分、5kgの RDT-54S-SV は約52分です。RDT-80 と RDT-31S の時間は書かれていませんでした。1回あたり96円(6kg)・149円(9kg)の試算は、令和4年度のLPGの単価と電気31.0円/kWh(60Hz)(基本料金は加算せず、リンナイ調べ)というリンナイの前提つきです。設置は排湿のためのダクト工事とセットで、置けるかどうかは販売店・ガス会社が判断します。

2026年9月28日に発売された「温水式乾太くん」(RDO-60・RDO-90)は、ガス給湯暖房機(熱源機)の温水を温風に変える方式と、公式のニュースリリースが説明しています。この記事の RDT シリーズとは別のシリーズで、「衣類乾燥機の新製品(2026年9月発売)|リンナイ「温水式乾太くん」RDO-60・RDO-90」で書きます。

衣類乾燥機のシリーズ(全7本)

  1. 別置きの衣類乾燥機の選び方|ガス式(乾太くん)と電気式3社を公式仕様で比較
  2. リンナイ「乾太くん」の機能を公式情報で解説|「1時間で乾く」の条件とデラックス・スタンダードの違い(この記事)
  3. 衣類乾燥機を置く前に確かめる4つ|台・壁や棚の強度・アース・排湿と排水を公式の文言で確認
  4. 電気の衣類乾燥機3社の機能を公式情報で解説|日立・パナソニック・東芝の6機種
  5. 衣類乾燥機の「6kg」「消費電力」「1回あたり」の読み方|捨てるときに料金がかかる理由も
  6. 別置きの衣類乾燥機は「工事ができるか」と容量で選ぶ|3kg〜9kgをメーカー別に
  7. 衣類乾燥機の新製品(2026年9月発売)|リンナイ「温水式乾太くん」RDO-60・RDO-90

注記(測定条件)

  • 乾燥時間:実用衣類(綿50%、化繊50%)・脱水度70%・標準コース・ガス種LPG。9kgは RDT-93、6kgは RDT-63、5kgは RDT-54S-SV で算出。試験実施はリンナイ。
  • 1回あたりの試算:LPG 5.9円/MJ(令和4年度)、電気31.0円/kWh、60Hz、基本料金は加算せず、1日1回使用で算出、リンナイ調べ(くわしくは「すぐ乾くから、低コスト。」の節)。
  • シリーズの数え方:家庭用のデラックスタイプ2シリーズ(RDT-93・RDT-63)とスタンダードタイプ3シリーズ(RDT-80・RDT-54S-SV・RDT-31S)。業務用(RDTC)と温水式(RDO-60・RDO-90)は、この記事の表に入れていません。

出典(確認日:2026年10月1日)

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