洗濯機は何キロを選ぶ? 計算式で出る「4人で6kg」は最低ラインでした【7社の公式で確認】

洗濯機は何キロを選ぶか。一人暮らしから4人家族までの容量の目安を、1.5kg×人数の計算式と各社の推奨のズレから解説する記事のアイキャッチ画像 洗濯機

「洗濯機って、何キロを選べばいいんだろう」。調べると必ず出てくるのが「1人1日1.5kg。4人家族なら1.5kg×4人=6kg」という計算式です。ところが、人数別の目安を公開しているメーカーは、その同じ6kgを「1〜2人暮らし向け」として扱っています。

この記事で分かること(答えの先出し)

  • 「1人1日1.5kg」は割れていません。今回調べた7社と業界団体(日本電機工業会)が、そろって同じ1.5kgを出していました。
  • 割れているのは「その次の一言」のほうです。計算式を書いている4社(日立・東芝・パナソニック・AQUA)は、そのあとに必ず、計算式より大きめの容量をすすめる補足を付けています。そのうち、計算式の答え(4人=6kg)を示したうえで買うべき容量を数字で書いているのは、東芝の「容量7kg以上がおすすめです」だけでした。
  • 4人家族に各社が実際に勧めている容量は7kg〜11kg。計算式で出る6kgより1〜5kg大きい数字です。
  • 一人暮らし向けの最小容量は、社によって3kg違います(4kg〜7kg)。日立には5kg台・6kg台の全自動洗濯機がありません。
  • 乾燥まで使うなら、話がまるごと変わります。乾燥容量は洗濯容量の約半分で、乾燥6kgを満たす機種のうち洗濯容量が最も小さいのは10kgでした。
  • どの社を選んでも買える容量は、7kg・8kg・10kgの3つだけ。9kgは7社中4社、11kgは7社中2社にしかありません。

この記事は容量の決め方だけを扱います。機種のおすすめ・順位づけはしません。広告・アフィリエイトリンクは含みません。価格も扱いません。型番を挙げているのは「その容量の機械が実在する」ことを示すためで、その機種を勧める意味ではありません。機種を選ぶ段階に進む方は、記事の最後に機種を比べた記事へのご案内を置いています。

世帯人数ごとの洗濯機の容量の目安を、4つの出どころで並べた表。1人は計算式1.5kg、AQUAの解説5〜7kg、AQUAの製品棚4.5〜6kg、アイリスオーヤマ5kg。2人は計算式3kg、AQUA解説5〜7kg、AQUA製品棚4.5〜6kg、アイリスオーヤマ6〜7kg。3人は計算式4.5kg、AQUA解説7〜10kg、AQUA製品棚7kg、アイリスオーヤマ8〜10kg。4人は計算式6kg、AQUA解説7〜10kg、AQUA製品棚8〜10kg、アイリスオーヤマはドラム式11kg以上。5人は計算式7.5kg、AQUA解説7〜10kg、AQUA製品棚8〜10kgまたは12kg以上、アイリスオーヤマ11kg以上。6人以上は計算式9kg以上、AQUA解説10kg以上、AQUA製品棚12kg以上、アイリスオーヤマ11kg以上。別枠で、東芝が4人家族について容量7kg以上と書いていることを示している。どの人数でも計算式の数字がいちばん小さい
図:当サイト作成。数値は日立・東芝・パナソニック・AQUA・アイリスオーヤマの各公式ページ(2026年8月19日確認)。AQUAの2列は、同じ1ページの中にある性質の違う2つの記述です(左は選び方の解説、右は製品を並べた棚の見出し)。ハイセンスは人数別の表に到達できなかったため、この図に載せていません。
世帯人数 1.5kg×人数
(計算式の答え)
AQUA
(選び方の解説)
AQUA
(製品の棚)
アイリスオーヤマ
(早見表)
1人 1.5kg 5〜7kg 4.5〜6kg 5kg
2人 3kg 5〜7kg 4.5〜6kg(7kgの棚も「2〜3人家族」向け) 6〜7kg
3人 4.5kg 7〜10kg 7kg 8〜10kg
4人 6kg 7〜10kg 8〜10kg ドラム式11kg〜
5人 7.5kg 7〜10kg 8〜10kg/12kg以上 (4人以上として)11kg〜
6人以上 9kg〜 10kg以上 12kg以上 (4人以上として)11kg〜

「1.5kg×人数」(当サイトの呼び方)は日立・東芝・パナソニック・AQUAの4社が公式に書いている計算式です(各社とも、計算式より大きめの容量をすすめる補足を付けています)。東芝は、計算式の答え(4人家族=6kg)に続けて「容量7kg以上がおすすめです」と数字で答えています(AQUAとアイリスオーヤマは、計算式とは別に人数帯ごとの目安を出しています=上の表)。日立・パナソニック・シャープは人数別の表を出していません。AQUAの2列は、同じ1ページの中にある性質の違う2つの記述です(前者は選び方の解説、後者は製品を並べた棚の見出し)。すべて2026年8月19日に各社公式ページで確認しました。出典は記事末尾にまとめています。

  1. 結論|計算式で出る数字は「最低ライン」で、各社が勧めている容量より1〜5kg小さい
  2. この記事の根拠|7社の公式ラインアップと業界団体の資料を、2026年8月19日に確認しました
  3. 「1人1日1.5kg」は、7社と業界団体が同じ数字を出しています
  4. 「1.5kg」の中身|1人分の内訳を公開しているのはパナソニックだけ
    1. 日立・東芝・JEMAは「容量ごとに何が洗えるか」の形で出しています
  5. 人数別の早見表を確認できたメーカーは、7社中2社だけでした
    1. AQUAは同じページの中に、そろっていない2つの表を持っています
    2. アイリスオーヤマの「4人以上はドラム式11kg〜」を実用的に読むと
  6. 一人暮らしは何キロ?|最小容量は社によって3kg違います
    1. 5kgちょうどを持っている社・持っていない社
  7. ドラム式で考えているなら|最小容量が社によって3kg違い、9kgは1台もありません
    1. ドラム式の9kgは、今回の7社に1台もありませんでした
  8. 乾燥まで使うなら、話がまるごと変わります
  9. 容量の刻み|どの社でも選べるのは7kg・8kg・10kgの3つだけ
  10. 結局、何キロを選べばいいのか|3つの分かれ道
  11. よくある質問
    1. Q1.4人家族は洗濯機を何キロにすればいいですか?
    2. Q2.一人暮らしは何キロを選べばいいですか?
    3. Q3.大きい容量を買っておけば安心ですか?
    4. Q4.ドラム式と縦型では、必要な容量が変わりますか?
    5. Q5.乾燥機能つきを買うなら、洗濯容量は何キロ必要ですか?
    6. Q6.メーカーによって機能の名前が違って比べられません
  12. まとめ
  13. この記事のつづき|機種を選ぶ段階に進む方へ
  14. 出典(すべて2026年8月19日に確認)

結論|計算式で出る数字は「最低ライン」で、各社が勧めている容量より1〜5kg小さい

洗濯機の容量とは、1回に洗える洗濯物の重さ(乾いた状態)のことです。「洗濯・脱水容量」という項目名で公式に書かれています。「1人1日1.5kg×人数」(当サイトの呼び方)という計算式は、この容量を決めるときの出発点として、複数のメーカーと業界団体が公開しているものです。

今回、7社の公式サイトを1つずつ開いて確かめたところ、いちばん大事なことが分かりました。計算式そのものは、どこも同じでした。割れていたのは、計算式のあとに続く一言のほうです。

4人家族に勧められている洗濯機の容量を、出どころ別に横棒で並べた図。横軸は洗濯・脱水容量で5kgから12kgまで。1.5kg×4人の計算式は6kgの1点。東芝は容量7kg以上。AQUAの選び方の解説は3〜5人家族で7〜10kg。AQUAの製品の棚は4〜5人家族向けが8〜10kg。アイリスオーヤマの早見表は4人家族以上でドラム式11kg以上。計算式の6kgがいちばん小さく、他はすべてそれより大きい。差は1kg以上から5kg以上である
図:当サイト作成。数値は日立・東芝・パナソニック・AQUA・アイリスオーヤマの各公式ページ(2026年8月19日確認)。これは「メーカーが間違っている」という話ではありません。選び方のページに書かれた計算式と、製品を並べた棚の区分は、もともと目的の違う記述です。どちらを基準にするかは、ご自身の洗濯の仕方で決めてください。
出どころ 4人家族に対する容量 計算式(6kg)との差
1.5kg×4人の計算式(日立・東芝が「1.5kg×4人=6kg」と明記/パナソニック・AQUAは人数を掛ける形まで) 6kg
東芝「容量7kg以上がおすすめです」 7kg以上 +1kg以上
AQUA(選び方の解説・3〜5人家族) 7〜10kg +1〜4kg
AQUA(製品の棚・4〜5人家族向け) 8〜10kg +2〜4kg
アイリスオーヤマ(早見表・4人家族以上) ドラム式11kg〜 +5kg以上

まとめると、こうです。計算式は「これだけの量が毎日出ます」という洗濯物の量を出すためのもので、買う機械の容量をそのまま示したものではありません。だから計算式を書いている4社とも、そのすぐ後ろに、まとめ洗いなど(日立・東芝は大物洗い、AQUAはシーツなどの大物、パナソニックはシーツや毛布)を理由に、計算式より大きめの容量をすすめる補足を必ず付けています。その付け足しに具体的な数字を入れているのが東芝(6kgに続けて「7kg以上」)なので、計算式の答えだけを持って売り場に行くと、各社が実際に勧めている容量より1〜5kg小さい機械の前で悩むことになります。

当サイトの立場:これは「メーカーが間違っている」という話ではありません。選び方のページに書かれた計算式と、製品を並べた棚の区分は、もともと目的の違う記述です。洗濯を毎日する人と、2〜3日ためて回す人では、必要な容量が変わります。毛布やシーツを家で洗うかどうかでも変わります。当サイトは、その両方の記述を出典つきで並べてお見せするところまでを担当します。どちらを基準にするかは、ご自身の洗濯の仕方で決めてください。

この記事の根拠|7社の公式ラインアップと業界団体の資料を、2026年8月19日に確認しました

本記事の数値は、洗濯機メーカー7社の公式ラインアップページ・公式の選び方ページ、および一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)の公開資料を、当サイトが2026年8月19日に1つずつ開いて集計したものです。販売店・価格比較サイト・他ブログの数値は1つも使っていません。

調べた社 集計した機種数(型番ベース) 容量の出どころ
日立 16機種 公式ラインアップページ
パナソニック 27機種 公式の全機種比較表
東芝 20機種 公式ラインアップページ
シャープ 35機種 公式ラインアップ検索が読み込んでいるデータファイル本体
AQUA 36機種 公式ラインアップページ
ハイセンス 15機種 公式ラインアップページ
小計 149機種
アイリスオーヤマ 機種数に含めていません(38エントリー・色違い含む) 公式カテゴリーページ+絞り込み用の機種データ

アイリスオーヤマだけを機種数に含めていない理由を、正直に書きます。同社は容量の表示をアウトライン化された画像で行っており、ページの文字としては容量が1文字も存在しませんでした(4ファイルを開いて確認・文字要素0件)。絞り込み用のデータには区分値がありますが、1機種だけ区分値(5kg)と画像のファイル名(4.5kg)が食い違っており、型番ごとの正確な容量は確定できていません。この記事でアイリスオーヤマについて書いているのは、公式カテゴリーページに文字で書かれている容量(ドラム式7.5kg/8kg、縦型4.5kg〜10kg)と、公式の解説記事に書かれている内容だけです。

今回調べていない範囲も明記します。三菱電機・ハイアール・ツインバード・山善などは今回調べていません。この記事の「◯社だけ」「1台もない」は、すべて上の7社の現行ラインアップと、末尾に挙げたページを開いた範囲での話です。また、各社の乾燥容量の測定条件が同じかどうかは突き合わせていません(後述の乾燥の章では、そのため比率の話にとどめています)。

容量の表記は公式サイトの中でも揺れています(kg/全角/大文字Kg/半角スペース入りの1.5 kg)。AQUAの1ページの中だけでも3種類が混在していたため、当サイトは4通りすべてを併用して集計しました。

「1人1日1.5kg」は、7社と業界団体が同じ数字を出しています

「1人1日分の洗濯物量は約1.5kg」は、特定のメーカーだけが言っている数字ではありません。当サイトが今回調べた7社すべてと、業界団体である一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)が、そろって同じ1.5kgを公開していました。合わせて8つの一次情報が、1つも割れずに同じ数字を出しています。

1人1日あたりの洗濯物量1.5kgの出どころを8件並べた表。真ん中の列は各社の原文から1.5kgの部分を取り出したもので、見出しに「原文の抜き出し・一部は要約」と明記している。日立と東芝は「1人1日分 約1.5kg」で名乗りは「(当社調べ)」。パナソニックは「ひとり1日分 1.5 kg」で半角スペース入り、名乗りは「当社調べ」(画像内に明記)。シャープは「一人一日あたり 1.5㎏程度」で㎏は全角1文字、出どころの表記なし。アイリスオーヤマは「1人1日 約1.5kg」で表記なし。ハイセンスは「一人分の洗濯物の量は、約1.5kg」で表記なし。AQUAは「1人が1日に出す洗濯物の量は約1.5kg」で「一般的に…とされている」という書き方。日本電機工業会は「洗濯機の容量として1.5Kg/人を基準としてお選びください」でKが大文字、業界団体そのもの。数字はすべて1.5kgで一致しており、割れているのは名乗り方だけである
図:当サイト作成。真ん中の列は、各社の原文から「1人あたり1.5kg」の部分を取り出したものです。ハイセンス・AQUA・日本電機工業会の3行は原文の文字列そのまま、日立・東芝・パナソニック・シャープの4行は語を省いた当サイトの要約です(アイリスオーヤマは原文に半角スペースを1つ足しただけ)。単位は、要約した行でも公式の表記をそのまま写しています。半角kg/半角スペース入りの1.5 kg/全角㎏/大文字Kg の4通りが実際に使われています(当サイトが2026年8月19日に8ページを取得し、1行ずつ原文と照合しました)。
出どころ 公式の書き方(原文の抜き出し・一部は要約) 数字の出どころの名乗り
日立 1人1日分 約1.5kg (当社調べ)
東芝 1人1日分 約1.5kg (当社調べ)
パナソニック ひとり1日分 1.5 kg 当社調べ(画像内に明記)
シャープ 一人一日あたり 1.5㎏程度 表記なし
AQUA 1人が1日に出す洗濯物の量は約1.5kg 「一般的に…とされている」
アイリスオーヤマ 1人1日 約1.5kg/別記事では「1人辺り平均で約1.5kgと言われている」 表記なし
ハイセンス 一人分の洗濯物の量は、約1.5kg 表記なし
日本電機工業会(JEMA) 洗濯機の容量として1.5Kg/人を基準としてお選びください 業界団体そのもの

ここは正確に書き分ける必要があります。「1人1日1.5kg」という数字を、日立・東芝・パナソニックの3社は「当社調べ」と書いています。つまり3社とも、業界団体の基準を引用しているのではなく、自社で調べた数字として出しています。一方でJEMA自身も、別のページで「1.5Kg/人を基準としてお選びください」と公開しています。別々の会社が別々に調べて、業界団体とも同じ数字に行き着いている——これが「1.5kg」という数字の実際の姿です。

よくある誤解:「1人1.5kgは日本電機工業会の基準だから」——この言い方は、正確ではありません。日立の公式ページを実際に読むと、JEMAの自主基準に基づくとされているのは「各衣類の重さの目安」(ハンカチ約15g、バスタオル約300gといった衣類1点ごとの重量)のほうで、1人1日1.5kgそのものには「(当社調べ)」が付いています。掛かる先が違います。当サイトも過去の調査メモでこれを取り違えており、記事化の前に公式ページを開き直して訂正しました(2026年8月19日再確認)。

まとめると、「1人1日1.5kg」は出どころを疑う必要のない数字です。疑ったほうがいいのは数字ではなく、その数字をそのまま買う容量にしてしまう使い方のほうです。

「1.5kg」の中身|1人分の内訳を公開しているのはパナソニックだけ

1.5kgとは、大人1人が1日に出す洗濯物の重さの目安です。ただし「1.5kgって具体的に何のこと?」に答えている公式ページは、今回調べた範囲では1社しかありませんでした。

パナソニックが公開している「1日1人分の洗濯物の目安(約1.5 kg)当社調べ」の図。ワイシャツ×1枚 約200 g、長袖肌着×1枚 約130 g、トランクス×1枚 約80 g、綿パンツ×1本 約400 g、タオル×2枚 約70 g×2枚、くつ下×1足 約50 g、パジャマ上・下×1着 約500 gの7点が、プラス記号でつながれて並んでいる
出典:パナソニック「洗濯機の選び方」(2026年8月19日確認)。改変していません(表示サイズの縮小のみ)。図の上部にある「当社調べ」は、この1.5kgがパナソニック自身の調べであることを示すパナソニックの表記です。

パナソニックは「容量1.5 kgの目安はこちら」というボタンの中で、1人1日分の中身を7点に分けて公開しています。

1日1人分の洗濯物の目安(約1.5 kg) 当社調べ
ワイシャツ×1枚(約200 g)/長袖肌着×1枚(約130 g)/トランクス×1枚(約80 g)/綿パンツ×1本(約400 g)/タオル×2枚(約70 g×2枚)/くつ下×1足(約50 g)/パジャマ上・下×1着(約500 g)

出典:パナソニック「洗濯機の選び方」(2026年8月19日確認)

パナソニックが公開している1日1人分の洗濯物1.5kgの内訳を、1本の帯に積み上げた図。パジャマ上・下1着が約500グラム、綿パンツ1本が約400グラム、ワイシャツ1枚が約200グラム、タオル2枚で約140グラム、長袖肌着1枚が約130グラム、トランクス1枚が約80グラム、くつ下1足が約50グラム。合計はちょうど1500グラムになる。シーツ・バスタオル・毛布・子どもの体操服は入っていない
図:当サイト作成。品目・重量・「当社調べ」の表記は、パナソニック「洗濯機の選び方」(2026年8月19日確認)の記載をそのまま写したものです。帯の並び順(重い順)と帯の形は当サイトが作成しました。

当サイトが足し算をして確かめました。200+130+80+400+140+50+500=1,500g。ちょうど1.5kgです。公式が示している内訳は、1gの誤差もなく数字に合っています。

この内訳を見て気づくことがあります。ここに入っているのは「その人が1日に着たもの」だけです。シーツも、バスタオルも、毛布も、子どもの体操服も入っていません。「1.5kg×人数」で出る数字が最低ラインになるのは、この内訳を見れば納得できるはずです。

日立・東芝・JEMAは「容量ごとに何が洗えるか」の形で出しています

日立・東芝・JEMAの3者も衣類の内訳を公開していますが、「1人分」ではなく「4.5kgならこれだけ洗える」という容量ごとの形で出しています。

日立が公開している、洗濯容量ごとに何が洗えるかを示した図。4.5kgの帯にはハンカチ約15g×4枚、靴下約50g×4足、ワイシャツ約200g×2枚、ブラウス約200g×2枚、長袖肌着約130g×1枚、半袖肌着約110g×1枚、スリップ約150g×2枚、ショーツ約30g×2枚、トランクス約80g×2枚、タオル約70g×4枚、バスタオル約300g×4枚、スカート約400g×1枚、パンツ約400g×1枚、子どもスカート約200g×1枚、子どもズボン約200g×1枚が並ぶ。6kgの帯ではパジャマ上下約500g×2着とシーツ約500g×1枚が加わる。12kgの帯ではさらにパジャマ上下2着、靴下2足、作業服上下1着、ジーンズ1枚、トレーニングウエア上下1着、シーツ4枚、ダブルシーツ1枚が加わる。13kgの帯ではさらにシーツ2枚が加わる
出典:日立「洗濯機の容量はどのように選べばよいですか?」(2026年8月19日確認)。改変していません(表示サイズの縮小のみ)。この画像には代替テキストが設定されていないため、内容を当サイトが書き添えます。4.5kg/6kg/12kg/13kgの4つの帯で「その容量なら何が洗えるか」を示した図で、右へ行くほど左の帯に積み上がっていく形です(当サイトが足し算して確かめたところ、4帯とも1gの誤差なく帯の数字ちょうどになりました)。同じページには「※各衣類の重さの目安は、一般社団法人 日本電機工業会・自主基準によるものです。」という日立の注記が付いています。
東芝が公開している「洗濯物量の目安」の図。4.5kgの帯にはバスタオル約300g×2枚、タオル約70g×2枚、ハンカチ約15g×2枚、ワイシャツ約200g×2枚、ブラウス約200g×2枚、長袖肌着約130g×1枚、半袖肌着約110g×1枚、スリップ約150g×2枚、ショーツ約30g×1枚、ジーンズ約600g×1着、靴下約50g×4足、トランクス約80g×2枚、スカート約400g×1枚、パジャマ・上下約500g×2着が並ぶ。6kg、8kg、10kg、12kgの帯には、それぞれ品目が加わっていく
出典:東芝ライフスタイル「洗濯機の選び方|容量で選ぶ」(2026年8月19日確認)。改変していません(表示サイズの縮小のみ)。この画像の代替テキストは「洗濯物量の目安」だけなので、内容を当サイトが書き添えます。4.5kg/6kg/8kg/10kg/12kgの5つの帯で「その容量なら何が洗えるか」を示した図で、右へ行くほど左の帯に積み上がっていく形です(当サイトが足し算して確かめたところ、5帯とも1gの誤差なく帯の数字ちょうどになりました)。1つ上の日立の図と見比べると、同じ4.5kgでも入っているものが違います。同じページには「記載内容は2025年8月現在のものです。」という東芝の注記が付いています。
日本電機工業会が公開している「1回で洗える容量の目安」の図。4.2kgの枠には、子供用スカート1枚(混紡200g)、くつ下4足(混紡各50g)、ブラウス2枚(混紡各200g)、子供用ズボン1枚(混紡200g)、スカート1枚(混紡400g)、スリップ2枚(混紡各150g)、エプロン1枚(混紡200g)、ハンカチ4枚(綿各15g)、ブリーフ4枚(綿各50g)、ワイシャツ2枚(混紡各200g)、半袖肌着3枚(綿各110g)、タオル5枚(綿各70g)、バスタオル3枚(綿各300g)が並ぶ。右側には、プラス0.8kgでトレーニングウェア1組(混紡500g)とバスタオル1枚(綿300g)を足して5kg、プラス1kgでパジャマ2組(綿各500g)を足して6kg、プラス1kgでシーツ2枚(綿各500g)を足して7kgと書かれている
出典:一般社団法人 日本電機工業会「洗濯機を選ぶ時のポイント」(2026年8月19日確認)。改変していません(表示サイズの縮小のみ)。この画像には代替テキストが設定されていないため、内容を当サイトが書き添えます。同じページで見出し「1回で洗える容量の目安」の直下に置かれている図で、4.2kg/5kg/6kg/7kgの4段階を示しています。素材(綿・混紡)まで書き分けているのは、今回調べた中でこの資料だけです。なお当サイトが足し算して確かめたところ、上乗せの3段(+0.8kg・+1kg・+1kg)はぴったりでしたが、いちばん下の4.2kgだけは内訳の合計が4,140gで60gの差がありました。計算の過程は公表されていないため、当サイトはこれを誤りとは判断していません。
出どころ 示している帯 4.5kg帯に入っているもの(一部)
パナソニック 1.5kg(1人分そのもの) (上記の7点)
日立 4.5/6/12/13kg バスタオル4枚・ワイシャツ2枚・スカート1枚・パンツ1枚ほか(ジーンズは12kg帯に登場)
東芝 4.5/6/8/10/12kg バスタオル2枚・ジーンズ1着・パジャマ上下2着・ワイシャツ2枚ほか
日本電機工業会(JEMA) 4.2/5/6/7kg バスタオル3枚・ブラウス2枚・エプロン1枚・ブリーフ4枚ほか(素材が綿か混紡かまで書き分けている唯一の出どころ

ここが面白いところです。同じ「4.5kg」でも、日立と東芝では入っているものが違います。日立の4.5kgはバスタオル4枚でジーンズなし、東芝の4.5kgはバスタオル2枚でジーンズ1着とパジャマ上下2着が入っています。「4.5kgならこれだけ洗えます」という説明は、どのメーカーの説明を見るかで中身が変わります。容量の数字は同じでも、そこに何を詰めるかの想定が各社で違うということです。

当サイトが検算した結果:日立の4帯と東芝の5帯は、内訳を足すといずれも1gの誤差なく帯の数字ちょうどになりました。JEMAは上乗せの3段(+0.8kg・+1kg・+1kg)はぴったりでしたが、いちばん下の4.2kgだけは内訳の合計が4,140gで60gの差がありました。JEMAは計算の過程を書いていないため理由は分からず、当サイトはこれを「JEMAの誤り」とは判断していません。

まとめると、1.5kgの中身を知りたければパナソニック、容量ごとに何が洗えるかを知りたければ日立・東芝・JEMA、という使い分けになります。そして「4.5kgでこれだけ洗える」という説明を1社ぶんだけ見て決めないほうがいい、というのが今回の実感です。

人数別の早見表を確認できたメーカーは、7社中2社だけでした

人数別の早見表とは、「1〜2人ならこの容量、4人ならこの容量」と世帯人数と容量を直接むすびつけた表のことです。読者がいちばん知りたいのはここのはずですが、今回調べた7社のうち、この表を確認できたのはAQUAとアイリスオーヤマの2社だけでした(ハイセンスは探しましたが到達できず、「出していない」とは判断していません)。

メーカー 人数別の早見表 公式が書いている内容
AQUA あり(2種類) 1〜2人=5〜7kg/3〜5人=7〜10kg/6人以上=10kg以上(別に製品の棚の区分もあり)
アイリスオーヤマ あり 1〜2人=縦型5〜7kg(1人なら5kg、2人なら6〜7kg)/3人=縦型かドラム式8〜10kg/4人以上=ドラム式11kg〜
東芝 △(4人家族の1点だけ) 「4人家族なら、1.5kg×4人=6kgが目安ですが、大物洗いやまとめ洗いのことを考えると、容量7kg以上がおすすめです
日立 なし 「4人世帯なら、1.5kg×4人=6kgが目安ですが、まとめ洗いや大物洗いのことを考えると、大きめの容量がおすすめです」
パナソニック なし 「1.5 kg×家族人数より、大きめ容量を選ぶのがおすすめです」
シャープ なし 「家族の人数や洗濯の頻度から容量(一人一日あたりの洗濯物は1.5㎏程度)を選びましょう」(世帯人数と容量を直接むすぶ数値はなし)
ハイセンス 見つけられませんでした 公式ラインアップとFAQを開き「1.5」「人数」「家族」「一人暮らし」「目安」で探しましたが、人数別の表には到達できませんでした(「出していない」とは判断していません。カタログPDFは未取得です)

つまり、「4人家族なら何キロ?」という検索に、メーカー公式は正面から答えていません。今回調べた7社のうち、日立・パナソニック・シャープは人数別の表を持たず、東芝も4人家族の1点だけ。ハイセンスは見つけられませんでした。

AQUAは同じページの中に、そろっていない2つの表を持っています

AQUAの人数別の記述は、同じ1ページの中に2か所あります。そして、その2つは完全には一致していません。

世帯 選び方の解説の節 製品を並べた棚の見出し
1〜2人 5〜7kg 4.5〜6kg(下限が0.5kg小さい)
2〜3人 (3人は「3〜5人」に入る) 7kg
3〜5人 7〜10kg 4〜5人=8〜10kg
5人以上 (5人は「3〜5人」に入る) 12kg以上
6人以上 10kg以上 (12kg以上に含まれる)

3人家族を例にすると、解説では「7〜10kg」、製品の棚では「7kgの棚(2〜3人家族向け)」に入ります。5人家族は「8〜10kg・4〜5人家族」と「12kg以上・5人以上の家族」の両方に登場します。

これは責める話ではありません。この2つは性質の違う記述で、前者は一般的な選び方の解説、後者は製品を並べるための棚の見出しです。ただ、同じメーカーの同じページですら人数と容量の対応は1つに決まっていません。「4人家族=◯kg」という正解が1つだけあるわけではない、ということの、いちばん分かりやすい証拠です。

参考|「最大容量の7割」という別の目安(当サイトの計算です)

AQUAは同じページの別の節(洗濯機を長持ちさせるコツ)で、「洗濯物の量は、最大容量の7割程度を目安にしましょう」と書いています。詰め込みすぎると汚れが落ちにくくなり、消費電力も増えるという理由です。
⚠️ ただし、AQUAはこの「7割」と「1.5kg×人数」を掛け合わせてはいません。この2つは、同じページの中の別々の話として書かれています。あくまで当サイトが試しに掛け合わせてみると、4人家族の6kgを毎回7割で回すには 6 ÷ 0.7 ≒ 8.6kg の容量が必要、という計算になります。これはAQUAの見解ではなく、当サイトの計算です。ただ、この数字が各社の勧める7〜11kgの中に収まることは、覚えておいて損はないと思います。

アイリスオーヤマの「4人以上はドラム式11kg〜」を実用的に読むと

アイリスオーヤマは「4人家族以上なら、11kg以上の大容量に対応できるドラム式が向いています」と書いています。ところが同社のドラム式は、公式カテゴリーページの記載で7.5kgと8kgの2種類だけです。今回の調査では、アイリスオーヤマのラインアップに11kg以上のドラム式は見つかりませんでした。

これは「自社製品を売るための記事なら、まず書かない書き方」です。皮肉ではなく、そのまま読者にとっての実用情報になります。4人家族でドラム式11kg以上を探すなら、探す先は他社になります。そして後の章で見るとおり、11kgちょうどのドラム式は今回の7社ではパナソニックとシャープの2社にしかありませんでした。同社は別の解説記事で「ドラム式の場合は最小で8kg前後と、縦型タイプよりも容量が大きい場合が多いです」とも書いており、この説明は当サイトの集計とも一致していました。

一人暮らしは何キロ?|最小容量は社によって3kg違います

一人暮らし向けの洗濯機とは、一般に4kg台〜6kg台の製品を指します。ところが、「その社でいちばん小さい洗濯機が何kgか」は、メーカーによって3kgも違いました。

今回調べた7社の洗濯機ラインアップの最小容量を、小さい順に横棒で並べた図。横軸は0kgから7kg。AQUAは二槽式のAQW-N401で4kg、全自動ではAQW-S4Aの4.5kg。東芝は4.5kgのAW-45GA4。アイリスオーヤマは縦型4.5kg。ハイセンスは4.5kgのHW-K45L。パナソニックは5kgのNA-F5B5。シャープは5.5kgのES-GE5KとES-GE5J。日立は二槽式のPS-55AS2が5.5kgで、全自動洗濯機の最小は7kgのBW-V70PとBW-G70P。AQUAの4kgと日立の全自動7kgの差が3kgある
図:当サイト作成。数値は7社の公式ラインアップページ(2026年8月19日確認)。棒は0kgから描いています。「ラインアップ全体の最小」には二槽式洗濯機を含みます(二槽式は全自動とは別の種類の機械で、用途が違います)。型番を挙げているのは「その容量の機械が実在する」ことを示すためで、その機種を勧める意味ではありません。
メーカー ラインアップ全体の最小 その容量の機種(実在する証拠として)
AQUA 4kg(二槽式)/全自動は4.5kg AQW-N401(二槽式)/AQW-S4A(全自動)
東芝 4.5kg AW-45GA4
アイリスオーヤマ 4.5kg 公式カテゴリーページに縦型4.5kgの記載(型番は確定できず)
ハイセンス 4.5kg HW-K45L
パナソニック 5kg NA-F5B5
シャープ 5.5kg ES-GE5K/ES-GE5J
日立 5.5kg(二槽式)/全自動洗濯機は7kg PS-55AS2(二槽式)/BW-V70P・BW-G70P(全自動)

いちばん驚いたのは日立でした。日立の現行ラインアップには、5kg台・6kg台の全自動洗濯機がありません。全自動洗濯機の最小は7kgです(二槽式のPS-55AS2は5.5kgですが、洗濯槽と脱水槽が分かれた別の種類の機械で、用途が違います)。つまり「一人暮らしで日立の全自動洗濯機を選ぶ」という選択肢は、今回のラインアップの中にはほぼありません。

全自動洗濯機どうしで比べても、最小は4.5kgから7kgまで2.5kgの開きがあります。同じ「一人暮らし用」でも、行き着く売り場はメーカーによってかなり違います。

5kgちょうどを持っている社・持っていない社

5kgという、いちばん一人暮らしらしい容量ですら、全社にあるわけではありません。

5kg機を メーカー
持っている パナソニック・東芝・AQUA・アイリスオーヤマ
持っていない 日立・シャープ・ハイセンス

とくにハイセンスは4.5kgの次が5.5kgで、5kgを飛ばしています。そのかわり5.5kg機を3機種(HW-G55XL/HW-T55J/HW-K55L)並べており、今回の7社の中で5.5kg機をいちばん多く持っている社でした(ほかに5.5kg機があるのは日立の二槽式1機種とシャープの2機種です)。

まとめると、一人暮らしでは「何kgにするか」より先に「その容量を持っている社はどこか」を確かめたほうが早いということです。とくに5kg前後は、候補から自動的に外れるメーカーが出ます。

ドラム式で考えているなら|最小容量が社によって3kg違い、9kgは1台もありません

ドラム式洗濯機は、縦型よりも容量の大きい製品に偏っています。これは感覚の話ではなく、今回7社のラインアップを数えて確かめられた事実でした。そして「ドラム式でいちばん小さい機種」が何kgかは、社によって3kgも違います。

7社について、ドラム式の最小容量と縦型系の最小容量を対にして並べた図。横軸は0kgから10kg。シャープはドラム式7kg・縦型5.5kgで差プラス1.5kg。アイリスオーヤマはドラム式7.5kg・縦型4.5kgで差プラス3.0kg。日立はドラム式8kg・縦型5.5kgで差プラス2.5kg。東芝はドラム式8kg・縦型4.5kgで差プラス3.5kg。AQUAはドラム式8kg・縦型4kgで差プラス4.0kg。パナソニックはドラム式10kg・縦型5kgで差プラス5.0kg。ハイセンスはドラム式10kg・縦型4.5kgで差プラス5.5kg。7社すべてでドラム式のほうが大きく、例外は0社である
図:当サイト作成。数値は7社の公式ラインアップページ(2026年8月19日確認)。棒は0kgから描いています。「縦型系の最小」には二槽式洗濯機を含みます(AQUAの4kg・日立の5.5kgは二槽式)。
メーカー ドラム式の最小 ドラム式の最大 縦型系の最小 差(ドラム最小−縦型最小)
シャープ 7kg(ES-7S2/ES-7S1) 12kg 5.5kg +1.5kg
アイリスオーヤマ 7.5kg 8kg 4.5kg +3.0kg
日立 8kg(BD-CG80P) 13kg 5.5kg +2.5kg
東芝 8kg(TW-84GS5L) 12kg 4.5kg +3.5kg
AQUA 8kg 12kg 4kg +4.0kg
パナソニック 10kg(NA-SD10UBL/HBL) 12kg 5kg +5.0kg
ハイセンス 10kg(HWF-D100SL-W) 12kg 4.5kg +5.5kg

7社すべてで、ドラム式の最小は縦型の最小より大きく、例外は1社もありませんでした。差はいちばん小さいシャープで+1.5kg、いちばん大きいハイセンスで+5.5kgです。

なお「縦型系の最小」には二槽式洗濯機を含みます(AQUAの4kg・日立の5.5kg)。二槽式を除いて全自動どうしで比べても、日立は縦型7kg対ドラム式8kg、AQUAは縦型4.5kg対ドラム式8kgで、ドラム式の最小のほうが大きいことは変わりません。二槽式を持っているのはこの2社だけなので、残る5社の数字は動きません。

ここから実用的な結論が1つ出ます。一人暮らし・2人暮らしでドラム式を考えるなら、7kg台を持っているのは今回の7社ではシャープ(7kg)とアイリスオーヤマ(7.5kg)の2社だけ。パナソニックとハイセンスは、ドラム式の入口が10kgからです。

ドラム式の9kgは、今回の7社に1台もありませんでした

容量ごとに「ドラム式を出している社」を数えたところ、9kgのところだけ穴が空いていました。

容量 ドラム式を出している社
7kg シャープ
7.5kg アイリスオーヤマ
8kg 日立/東芝/シャープ/AQUA/アイリスオーヤマ
9kg 0社(今回調べた7社のラインアップにドラム式9kgは1台もありませんでした)
10kg 日立/パナソニック/AQUA/ハイセンス
11kg パナソニック/シャープ
12kg 日立/パナソニック/東芝/シャープ/AQUA/ハイセンス
13kg 日立

まとめると、ドラム式は「8kgか、10kg以上か」で選ぶことになり、その間の9kgという選択肢がありません。「8kgでは足りないが12kgは大きすぎる」と感じたとき、9kgに逃げることはできない——これは容量を決める前に知っておくと、後の迷いが1つ減ります。

どちらの方式を選ぶかは容量だけでは決まりません(洗い方・電気代・水の量・乾燥の仕上がり)。そちらは同じ12kgのドラム式と縦型を並べて比べた記事で扱っています。

乾燥まで使うなら、話がまるごと変わります

洗濯乾燥機の乾燥容量とは、1回で乾燥までできる洗濯物の重さのことで、洗濯容量とは別に表示されています。そして、乾燥容量は洗濯容量の約半分です。ここが、容量選びでいちばん見落とされやすいところでした。

洗濯乾燥機の洗濯容量と乾燥容量を対にして並べた図。横軸は0kgから13kgで、乾燥6kgの位置に赤い線を引いている。日立BD-STX130PとBD-SX130Pは洗濯13kgに対し乾燥7kgで比率0.54。東芝TW-127XP5系は洗濯12kgに対し乾燥7kgで0.58。パナソニックLXシリーズ12kg機は洗濯12kgに対し乾燥6kgで0.50。パナソニックNA-LX113ELは洗濯11kgに対し乾燥6kgで0.55。ハイセンスHWF-D100SL-Wは洗濯10kgに対し乾燥6kgで0.60。日立BD-CG80Pは洗濯8kgに対し乾燥4.5kgで0.56。シャープES-7S2は洗濯7kgに対し乾燥3.5kgで0.50。乾燥6kgに届くもののうち、洗濯容量がいちばん小さいのは10kgである
図:当サイト作成。比率は今回集めた機種表から当サイトが計算したものです。各社が乾燥容量を測る条件が同じかどうかは今回突き合わせていないため、社ごとの断定はしていません。容量の数値は日立・パナソニック・東芝・シャープ・ハイセンスの各公式ラインアップページ(2026年8月19日確認)。
乾燥容量÷洗濯容量 機種の例(その比率が実在する証拠として)
0.60(今回いちばん高い) ハイセンス HWF-D100SL-W(洗濯10kg/乾燥6kg)
0.58 東芝 TW-127XP5系(12kg/7kg)
0.54 日立 BD-STX130P・BD-SX130P(13kg/7kg)
0.55〜0.56 日立 BD-CX100P(10kg/5.5kg)・BD-CG80P(8kg/4.5kg)/パナソニック NA-LX113EL(11kg/6kg)/AQUA AQW-D8A(8kg/4.5kg)
0.50 パナソニック LXシリーズ12kg機(12kg/6kg)・SD10(10kg/5kg)/シャープ 12kg機・ES-7S2(7kg/3.5kg)/東芝 TW-84GS5L(8kg/4kg)/AQUA 12kg機ほか

ここから出る答えが、この記事でいちばん実用的だと当サイトは考えています。

4人家族の「1.5kg×4人=6kg」を、洗うだけでなく乾燥までやりたい場合、必要なのは「乾燥容量が6kgある機種」です。今回調べた7社で乾燥容量6kgを満たす機種のうち、洗濯容量がいちばん小さいのは10kg(ハイセンス HWF-D100SL-W)でした。他社は11kg以上か12kg以上になります。つまり、洗うだけなら6〜7kgの話だったものが、乾燥まで求めた瞬間に10〜12kgの機種の話に変わります。

「ドラム式にしたら思ったより大きな容量になった」——理由はたぶんこれです。乾燥まで使う前提で選ぶと、洗濯容量は逆算で自動的に大きくなります。

この比率について、正直に書いておきます。上の0.50〜0.60は、今回集めた機種表から当サイトが計算したものです。各社が乾燥容量を測る条件(衣類の種類・仕上がりの判定)が同じかどうかまでは、今回突き合わせていません。そのため「◯社は乾燥6kgを出していない」といった社ごとの断定はしていません。言えるのは「今回調べた範囲で、乾燥6kgを満たす最小の洗濯容量は10kgだった」というところまでです。

容量の刻み|どの社でも選べるのは7kg・8kg・10kgの3つだけ

洗濯機の容量は1kg刻みで全部そろっている、と思われがちですが、そうではありません。今回の7社に存在した洗濯容量は16段階(4/4.5/5/5.5/6/6.5/7/7.5/8/9/10/11/12/13/14/16kg)ありましたが、7社すべてがそろって持っているのは、そのうち3つだけでした。

洗濯容量16段階と7社の対応を示したマトリクス図。7kg・8kg・10kgは7社すべてが持っている。6kgは6社が持ち、日立だけが持たない。12kgは6社が持ち、アイリスオーヤマだけが持たない。4.5kgと5kgと9kgは4社。5.5kgは3社。6.5kgと7.5kgと11kgは2社。4kgと13kgと14kgと16kgは1社のみ。9kgを持たないのはシャープ・アイリスオーヤマ・ハイセンス、11kgを持つのはパナソニックとシャープだけである
図:当サイト作成。数値は7社の公式ラインアップページ(2026年8月19日確認)。二槽式洗濯機を含みます。三菱電機・ハイアール・ツインバード・山善などは今回調べていません。

なお、この表には二槽式洗濯機を含みます。日立の5.5kg・6.5kgとAQUAの4kgは二槽式にしかありません(日立 PS-55AS2・PS-65AS2/AQUA AQW-N401)。二槽式は洗濯槽と脱水槽が分かれた、全自動とは別の種類の機械です。「日立の5.5kgの全自動洗濯機」を探しても見つかりませんので、ご注意ください。

容量 出している社数 出している社
4kg 1 AQUA
4.5kg 4 東芝・AQUA・アイリスオーヤマ・ハイセンス
5kg 4 パナソニック・東芝・AQUA・アイリスオーヤマ
5.5kg 3 日立・シャープ・ハイセンス
6kg 6 パナソニック・東芝・シャープ・AQUA・アイリスオーヤマ・ハイセンス
6.5kg 2 日立・シャープ
7kg 7(全社) 全社
7.5kg 2 アイリスオーヤマ・ハイセンス
8kg 7(全社) 全社
9kg 4 日立・パナソニック・東芝・AQUA
10kg 7(全社) 全社
11kg 2 パナソニック・シャープ
12kg 6 日立・パナソニック・東芝・シャープ・AQUA・ハイセンス
13kg 1 日立
14kg 1 AQUA
16kg 1 AQUA

この表の使い方は簡単です。メーカーを先に決めたいなら7kg・8kg・10kgのどれかにしておけば、どの社でも候補が見つかります。6kgを持っていないのは日立だけ、12kgを持っていないのはアイリスオーヤマだけでした。逆に9kgを狙うと候補は7社中4社、11kgなら7社中2社まで減ります。前章の「11kg以上のドラム式」も、11kgちょうどならパナソニックとシャープの2社だけです。

容量の区切り方そのものも各社で違います。パナソニックの絞り込みは「12/11/10/9/8/7kg/6kg以下」で、7kg以上は1kg刻みなのに6kg以下だけがひとまとめ。シャープは「11㎏以上/10〜8㎏/7㎏/6.5㎏以下」で、10〜8kgをまとめ、7kgだけを単独の区分に立てています。

いちばん大きい容量は、今回の7社ではAQUAの16kg(AQW-VB16B/AQW-VB16A)。14kgもAQUAだけで、AQUAを除く6社の最大は日立の13kgでした。

結局、何キロを選べばいいのか|3つの分かれ道

ここからは、上で集めた事実をふまえた当サイトの考えです(公式に書かれていることではありません)。容量を決めるときに効くのは人数より先に、次の3つのどれに当てはまるかです。

洗濯機の容量を決めるフローチャート。最初の分岐は、乾燥まで洗濯機でやりたいかどうか。はいなら洗濯容量10kg以上から探す。乾燥容量は洗濯容量の約半分なので、4人家族ぶん6kgを乾燥させるには乾燥容量6kgが必要で、その条件を満たす機種の洗濯容量は10kgから12kgになる。いいえの場合は次の分岐で、2〜3日ためて回す、またはシーツや毛布も家で洗うなら7kgから11kgの帯。毎日回して大物はコインランドリーやクリーニングに出すなら、1.5kg×人数(4人なら6kg)を下限にして、そこから上を見る。下段に人数の掛け算を示しており、1人1.5kg、2人3kg、3人4.5kg、4人6kg、5人7.5kg、6人9kg
図:当サイト作成。①〜③の分け方は当サイトの考えで、公式に書かれているものではありません。枠の中の数値の出どころは、7社の公式ページ(2026年8月19日確認)と、そこから当サイトが集計した機種表です。
あなたの洗濯の仕方 当サイトの考える目安(4人家族の場合)
乾燥まで洗濯機でやりたい 洗濯容量10kg以上から探す。乾燥容量は洗濯容量の約半分なので、乾燥6kgが要るなら洗濯容量は自動的に10〜12kgになります(今回の7社で確認)
洗うだけ。2〜3日ためて回す/シーツ・毛布も家で洗う 7〜11kgの帯。各社が4人家族に実際に勧めている範囲です(東芝7kg以上/AQUA 7〜10kg/アイリスオーヤマ11kg〜)
洗うだけ。毎日回す/大物はコインランドリーやクリーニングに出す 1.5kg×人数(4人なら6kg)を下限として、そこから上を見る。ただし4社とも計算式より大きめの容量をすすめており、6kgぴったりの機械が1〜2人向けの棚に置かれていることは知っておいてください

人数はあとから掛け算するだけです。1人なら1.5kg、2人なら3kg、3人なら4.5kg、5人なら7.5kg。この数字を出発点にして、上の①〜③のどれに当てはまるかで、そこから何kg上に行くかを決める——これが、7社の公式ページを全部読んだあとに当サイトが持った結論です。

よくある質問

Q1.4人家族は洗濯機を何キロにすればいいですか?

A.計算式では6kg、各社が実際に勧めているのは7kg〜11kgです。日立と東芝が公式に書いている「1.5kg×4人=6kg」が計算式の答えです(パナソニックは「1.5 kg×家族人数」、AQUAは「1.5kg×家族の人数」と、人数を掛ける形までを公開しています)。4社とも直後に、まとめ洗いなどを理由に計算式より大きめの容量をすすめる補足を付けています。計算式の答えに続けて数字で答えているのは東芝の「容量7kg以上がおすすめです」だけ。AQUAは人数帯ごとの目安として3〜5人家族で7〜10kg、アイリスオーヤマは4人家族以上でドラム式11kg〜としています(すべて2026年8月19日確認)。乾燥まで使う場合は10kg以上になります。

Q2.一人暮らしは何キロを選べばいいですか?

A.計算式では1.5kgですが、そのサイズの洗濯機は存在しません。今回調べた7社の最小は4kg(AQUAの二槽式)〜7kg(日立の全自動)で、3kgの開きがありました。人数別の早見表を出している2社は、アイリスオーヤマが「1人なら5kg」、AQUAが1〜2人暮らしで5〜7kg(製品の棚では4.5〜6kg)としています。注意点は、5kgちょうどを持っていない社が3社(日立・シャープ・ハイセンス)あることです。容量から決めるとメーカーが絞られます。

Q3.大きい容量を買っておけば安心ですか?

A.容量の面では余裕が生まれますが、今回の調査では「大きいと何が不利になるか」の一次情報までは集めていません。確実に言えるのは、容量が大きくなると本体も大きくなり、置ける場所と搬入経路の条件が厳しくなるということです。とくにドラム式は蛇口の高さ・防水パンの内寸・搬入経路の幅で置けないことがあります。容量を決めたら、次は洗濯機を置く前に測る6か所の記事で置けるかどうかを確かめてください。買ってから返品になるのは、容量ではなく設置で起きます。

Q4.ドラム式と縦型では、必要な容量が変わりますか?

A.必要な洗濯物の量は変わりませんが、選べる容量が変わります。今回の7社では、ドラム式の最小は7kg(シャープ)〜10kg(パナソニック・ハイセンス)で、7社すべてでドラム式の最小は縦型の最小より大きく、例外はありませんでした。さらにドラム式の9kgは今回の7社に1台もありません。そのため「一人暮らしでドラム式」を選べる社は、7kg台を持つシャープとアイリスオーヤマの2社に限られます。どちらの方式を選ぶかは同じ12kgで比べた記事をご覧ください。

Q5.乾燥機能つきを買うなら、洗濯容量は何キロ必要ですか?

A.乾燥容量は洗濯容量の約半分(0.50〜0.60)です。4人家族ぶん(6kg)を一度に乾燥させたいなら乾燥容量6kgが必要で、今回調べた7社でそれを満たす機種のうち洗濯容量がいちばん小さいのは10kg(ハイセンス HWF-D100SL-W)でした。他社は11kgまたは12kg以上になります。「洗濯は6kgで足りるのに、乾燥のために10kg以上を買う」——これが乾燥まで使う場合に起きることです。なお各社の乾燥容量の測定条件が同一かどうかは、今回突き合わせていません。

Q6.メーカーによって機能の名前が違って比べられません

A.名前を覚える必要はありません。各社の機能名は5つのグループに整理できます。→機能名の翻訳表の記事

まとめ

  • 「1人1日1.5kg」は、今回調べた7社と業界団体(日本電機工業会)——合わせて8つの一次情報がそろって出している数字で、1つも割れていません。ただし日立・東芝・パナソニックの3社は「当社調べ」と書いており、業界団体を出典として挙げているわけではありません。
  • 割れているのは計算式の次の一言のほうで、計算式の答えに続けて数字を書いているのは東芝の「容量7kg以上がおすすめです」だけです。4人家族に各社が実際に勧めているのは7kg〜11kgで、計算式の6kgより1〜5kg大きい数字です。
  • 1人分1.5kgの中身(7点でちょうど1,500g)を公開しているのはパナソニックだけ。その内訳に入っているのは「その人が1日に着たもの」だけで、シーツもバスタオルも毛布も入っていません。
  • 人数別の早見表を確認できたメーカーは、今回の7社ではAQUAとアイリスオーヤマの2社だけ(日立・パナソニック・シャープは持っておらず、ハイセンスは到達できませんでした)。
  • 一人暮らし向けの最小容量は社によって3kg違います(4kg〜7kg)。日立には5kg台・6kg台の全自動洗濯機がなく、5kgちょうどを持っていない社が3社あります。
  • ドラム式の最小も社によって3kg違い、ドラム式の9kgは7社に1台もありません。7社すべてでドラム式の最小は縦型の最小より大きく、例外は0社でした。
  • 乾燥まで使うなら、必要な洗濯容量は10〜12kgに跳ね上がります(乾燥容量は洗濯容量の約半分)。
  • どの社でも選べる容量は7kg・8kg・10kgの3つだけ。9kgは7社中4社、11kgは7社中2社にしかありません。

次の1歩:容量の目安が決まったら、その容量の機械が本当に家に置けるかを測ってください。容量選びで失敗しても洗濯回数が増えるだけですが、設置で失敗すると返品になります。

この記事のつづき|機種を選ぶ段階に進む方へ

この記事は容量の決め方だけを扱いました。機種のおすすめ・順位づけはしていません。次に進む記事を3つご案内します。

出典(すべて2026年8月19日に確認)

  • 日立「洗濯機の容量はどのように選べばよいですか?」(1人1日約1.5kg・当社調べ/4人世帯=6kg/衣類ごとの重さは日本電機工業会の自主基準/容量帯ごとの内訳画像)
  • 日立「洗濯機・洗濯乾燥機 ラインアップ」(16機種の容量。同ページに「記載の内容は2026年7月時点の内容です」の注記あり
  • パナソニック「洗濯機の選び方」(ひとり1日分1.5 kg/1人分の内訳画像=7点で1,500g・当社調べ)
  • パナソニック「洗濯機・洗濯乾燥機 全機種比較表」(27機種の容量/容量の絞り込みタグ)
  • 東芝ライフスタイル「洗濯機の選び方|容量で選ぶ」(1人1日約1.5kg・当社調べ/4人家族なら容量7kg以上がおすすめ/容量帯ごとの内訳画像。同ページに「記載内容は2025年8月現在のものです」の注記あり
  • 東芝ライフスタイル「洗濯機 ラインアップ」(20機種の容量)
  • シャープ「洗濯機」(FAQ「一人一日あたりの洗濯物は1.5㎏程度」)
  • シャープ「洗濯機 ラインアップ」(絞り込み区分 11㎏以上/10〜8㎏/7㎏/6.5㎏以下。35機種の容量は、このページが読み込んでいる公式データファイルの現行シートから集計
  • AQUA「洗濯機」(36機種の容量/「洗濯・脱水の容量4.5kgから16kgまで豊富なラインアップ」)
  • AQUA「洗濯機の賢い選び方とは?」(1人約1.5kg・「一般的に…とされている」/人数別の目安2種類/「洗濯物の量は、最大容量の7割程度を目安にしましょう」)
  • アイリスオーヤマ「洗濯機」(ドラム式7.5kg/8kg、縦型4.5kg〜10kgのテキスト記載)
  • アイリスオーヤマ「洗濯機の選び方」(1人1日約1.5kg/1〜2人=縦型5〜7kg/3人=8〜10kg/4人家族以上=ドラム式11kg〜
  • アイリスオーヤマ「洗濯機の容量の目安」(「1人辺り平均で約1.5kgと言われている」「ドラム式の場合は最小で8kg前後と、縦型タイプよりも容量が大きい場合が多いです」)
  • ハイセンス「洗濯機」(15機種の容量)
  • ハイセンス「洗濯機の容量の目安を教えてください」(一人分の洗濯物の量は約1.5kg)
  • 一般社団法人 日本電機工業会「洗濯機を選ぶ時のポイント」(洗濯機の容量として1.5Kg/人を基準としてお選びください/1回で洗える容量の目安の画像=4.2/5/6/7kg)

本記事の数値は、上記のページを当サイトが実際に開いて確認・集計したものです。販売店や価格比較サイトの数値は1つも使っていません。引用は原文どおりで、語を足したり削ったりはしていません。機種数の集計(149機種)にアイリスオーヤマは含めていません(型番ごとの容量を確定できなかったため。同社について書いたのは公式にテキストで書かれている内容だけです)。三菱電機・ハイアール・ツインバード・山善などは今回調べていません。記事中の「◯社だけ」「1台もない」「確認できた/できなかった」は、すべて上記7社の現行ラインアップと、上に挙げたページを開いた範囲での話です。各社の乾燥容量の測定条件が同一かどうかは突き合わせていません。ラインアップと目安は変更されることがあります。購入前には必ず最新のカタログと公式サイトでご確認ください。この記事は容量の決め方だけを扱っており、機種のおすすめ・順位づけはしていません。価格も扱っていません。広告・アフィリエイトリンクは含まれていません。

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