スチーム式加湿器の電気代は高い?象印の「加湿時410W」を1か月・1シーズンの金額にして他の方式と並べた

加湿器

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象印の加湿器の仕様表には「加湿時410W」のように、消費電力がそのままW数で書かれています。ただし、このW数を電気代の金額に直しているページは、当サイトが確認した範囲には見当たりませんでした。この記事はシリーズの4本目として、公式の消費電力を使い、1時間・1か月・1シーズンの金額に当サイトが計算し直します。あわせて、消費電力の水準が近いダイニチ・シャープの機種とも並べます。当サイトは2026年9月18日から19日にかけて、象印・ダイニチ・シャープ・コロナ・パナソニックの公式ページと、全国家庭電気製品公正取引協議会のページを確認しました。

先に3行で

  • 1時間あたりの電気代はW数で決まります。象印EE-DG50(加湿時410W)は当サイトの計算で約12.7円、気化式のパナソニックFE-KX05D(強8W)は公式で約0.25円です(FE-KX05Dは公式の新着情報で「9月中旬発売」〈8月3日付〉とされており、発売済みかは当サイトは確認していません)
  • ヒーターを使う運転どうしのW数は、方式をまたいで近い値です。ダイニチの標準290Wは、象印EE-DG35の305Wとほぼ同じ水準です(ダイニチ公式は「送風の「気化式」とヒーターで加湿をアシストする「温風気化式」を組み合わせた方式」と説明)。大きく安くなるのは、ヒーターを使わないダイニチのeco・パナソニックの気化式と比べたときです(シャープは強190W・静音12Wと公式の仕様にありますが、どの運転でヒーターを使うかは当サイトは公式の記載で確かめていません)
  • ただし象印は電気代そのものを公式に円で出していません。この記事の象印の金額はすべて当サイトの計算で、実際の金額は使う時間・モードで変わります

このシリーズ(加湿器・全7回)の目次

加湿器の記事は7本で1組。これは4本目です。

  1. 加湿器はどの方式を選べばいい?スチーム・気化・超音波・ハイブリッドを公式数値だけで比較(公開ずみ)
  2. ダイニチの加湿器の機能(公開ずみ)
  3. 象印のスチーム式加湿器は何が違う?フィルター不要・トリプル安心設計・湯沸かし音セーブモードを公式の説明で解説(公開ずみ)
  4. スチーム式加湿器の電気代は高い?(この記事)
  5. 6畳の寝室に置く加湿器の選び方|「静音運転の加湿量」と「運転音」で小型機を見る
  6. 加湿器は加湿量の段ごとにどこがいい? 小部屋向けは象印、中〜広い部屋向けはダイニチ【12型番実数】(公開ずみ)
  7. 加湿器の2026年新製品|ダイニチ・象印・パナソニックの発売時期と前の型との違い【公式情報のみ】

1本目「加湿器はどの方式を選べばいい?」では、方式ごとに1時間あたりの電気代を比較しました。3本目「象印のスチーム式加湿器は何が違う?」では看板機能を解説しています。本記事は電気代だけを掘り下げ、1か月・1シーズンの金額と、象印が電気代を公式に円で出していないという点に絞ります。

先に結論:1か月・1シーズンでいくら違うか

1か月の電気代の横棒比較。象印EE-DG50(加湿時410W・当サイト計算)約3050円、ダイニチHD-RXT726(eco・公式)約133円、パナソニックFE-KX05D(強・公式)約60円

1日8時間、30日間使ったと仮定すると、象印EE-DG50(加湿時410W)は当サイトの計算で約3,050円です。ダイニチHD-RXT726をeco運転で使った場合の1か月の電気代は、公式が「約133円」と公表しています。気化式のパナソニックFE-KX05D(強運転)は公式で約60円です(公式の新着情報に「9月中旬発売」〈8月3日付〉とあり、発売済みかは当サイトは確認していないため、今日買える機種としては挙げていません)。同じ「加湿」でも、方式とモードの組み合わせ次第で1か月の金額は一桁以上違います。機種ごとの詳しい数字は次の見出し以降の表にまとめます。

この記事の計算方法

この記事の計算方法の図解。消費電力(W)÷1000×時間×31円/kWh、1か月=8時間×30日=240時間、1シーズン=8時間×180日=1440時間

電気代は「消費電力(W)÷1000×時間×31円/kWh」で当サイトが計算しています。31円/kWhは、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が「よくある質問Q&A」で公表している目安単価(2022年7月22日改定・税込)です。これは目安の単価であり、読者の契約単価ではありません。実際の電気代は契約している電力会社・プランによって変わります。

この記事では1か月=1日8時間×30日=240時間、1シーズン=1日8時間×6か月(180日)=1,440時間という、当サイトが仮定した使用時間で計算しています。公式が独自の試算条件(時間・畳数・室温など)を示している数字は、その条件のまま「公式」として書き分け、当サイトの計算と混ぜていません。金額は1時間あたりは小数点1桁、1か月・1シーズンは10円未満を四捨五入し、いずれも「約」を付けています。

象印には2つのW数がある:湯沸かし立ち上げ時と加湿時

象印EE-DG50の2つの消費電力。湯沸かし立ち上げ時985W(計算に含めない)と加湿時410W(この記事の計算に使用)

象印の仕様表には、消費電力が「湯沸かし立ち上げ時」と「加湿時」の2つ書かれています。EE-DG50・EE-DG35・EE-TC60は湯沸かし立ち上げ時985W(EE-DG50は加湿時410W・EE-DG35は加湿時305W・EE-TC60は加湿時450W)ですが、EE-MC20だけ湯沸かし立ち上げ時650W・加湿時190W(標準)/134W(静音)です(象印公式の仕様表で確認)。985Wは、水を沸とうさせる立ち上げのときだけの数値で、立ち上げにかかる時間の長さは当サイトが開いたページには書かれていません。そのため、この記事の電気代の計算には985Wの分を含めていません。

使っているのは「加湿時」の消費電力です。ただし、この値が加湿している間ずっと続くのかどうかも公式には書かれておらず、自動加湿の3段階(「しっかり」「標準」「ひかえめ」)で消費電力が変わる可能性もあります。この記事の表は「加湿時の値で8時間運転し続けたと仮定した、上限寄りの目安」であり、実際にかかる電気代ではありません。

1時間・1か月・1シーズンの電気代

1時間あたりの電気代を方式で色分けした縦棒グラフ。紺=スチーム式(象印4機種)、青=ハイブリッド式(ダイニチ・シャープ・コロナ)、灰の破線=気化式(パナソニック・発売時期未確認)
機種(方式) 使う値(公式の項目名) 1時間 1か月(8時間×30日) 1シーズン(8時間×180日・条件つき) 本記事のカード
象印 EE-DG50(スチーム) 加湿時 410W 約12.7円 約3,050円 約18,300円 あり
象印 EE-DG35(スチーム) 加湿時 305W 約9.5円 約2,270円 約13,620円 あり
象印 EE-TC60(スチーム) 加湿時 450W 約14.0円 約3,350円 約20,090円 あり
象印 EE-MC20(スチーム) 加湿時 標準190W/静音134W 約5.9円/約4.2円 約1,410円/約1,000円 約8,480円/約5,980円 なし
ダイニチ HD-RXT726(ハイブリッド) 標準290W/eco(50Hz) 約9.0円(標準・当サイト計算) 約133円(eco・公式)*1 6,896円(設定湿度60%)/5,516円(55%)(公式試算)*2 なし
シャープ HV-T55(ハイブリッド) 強190W/静音12W 約5.9円/約0.37円(公式) 約1,410円(強・当サイト計算) ― なし
コロナ UF-H5026R(ハイブリッド) 仕様表180W/eco15W(60Hz) 約5.6円(仕様表180W・当サイト計算) ― 「1日約4円」「6ヵ月で約670円」(eco・公式)*3 なし
(参考)パナソニック FE-KX05D(気化・公式の新着情報「9月中旬発売」〈8月3日付〉) 強8W/静か4W 約0.25円/約0.13円(公式) 約60円/約32円(公式) ― なし・推薦しません

*1 公式「『eco』運転時の1カ月の電気代は…HD-RXT726…約133円」(条件:1日8時間×30日運転、電力料金目安単価31円/kWh・税込、50Hzの場合)。
*2 公式リリース「加湿量700mL/hの機種で設定湿度60%の場合は6,896円に対し、55%の場合は5,516円」(条件:HD-RXT726を標準モードで1日8時間×6カ月・プレハブ住宅14畳・室温20℃湿度30%・外気4.7℃湿度53%・31円/kWh)。*1のeco運転の月額とはモードが違う試算です。
*3 公式「ecoモードで1日約4円」「パワフルモードでも1シーズン(6ヵ月)で約670円」(条件:500mLタイプで1日8時間・ecoモード消費電力15W・60Hz・31円/kWh)。見出しの「パワフルモードでも」と、試算条件の「ecoモード消費電力15W」がねじれています。結論編でもこの点を指摘しており、当サイトは670円をecoモードの金額として読んでいます(15÷1000×31×8時間×180日=約669.6円で公式の2つの数字とおおむね一致します)。

象印の中でも機種によって電気代は違う

同じ象印のスチーム式でも、加湿量が大きい機種ほど電気代は上がります。現行4シリーズで最大のEE-TC60(加湿時450W・1か月約3,350円)と、最小のEE-MC20(標準190W・1か月約1,410円)では、当サイトの計算で1か月あたり2倍以上の差があります。EE-MC20は寝室・子ども部屋向けの小型機で、適用床面積も木造〜3畳・プレハブ〜6畳と小さく、そのぶん消費電力も小さくなっています。EE-MC20だけは「標準」と「静音」で消費電力が公式に分けて書かれており(190W/134W)、EE-DG・EE-RVは「加湿時」という1つの数値しか、当サイトが開いたページには見当たりませんでした。EE-TC60の公式ページには「『弱(静音)モード』では出力を落として運転します」とあり、具体的なW数は書かれていないものの、出力を落として運転することは明記されています。強・中・弱の運転モードで変わるのは連続加湿時間(EE-DG50なら強8時間・中16時間・弱32時間というタンクがもつ時間)です。

スチーム式を選んでよい人・選ばないほうがいい人

  • 電気代を最優先する人には向きません。気化式(パナソニックの気化式など)のほうが1時間あたりの電気代は小さくなります。ただし、パナソニックの気化式3機種は、公式の新着情報に「9月中旬発売」(8月3日付)とあり、発売済みかは当サイトは確認していません
  • 1日中つけっぱなしにする人にも向きません。この記事の1か月・1シーズンの金額は、加湿時の値で8時間運転し続けたと仮定した上限寄りの目安で、24時間つけると単純計算でも3倍になります
  • 今の加湿器が動いていて不満がない人は、買い替える理由がありません。
  • フィルターの手入れをしたくない人・使う時間が短い人には向いています。象印はフィルターが無い構造で、手入れはクエン酸洗浄モードに集約されます(3本目で解説)。寝る前の2時間だけ使うなら、EE-DG50でも当サイトの計算で1日約25円(12.7円×2時間)です

電気代を下げる公式の方法

電気代を下げる公式の方法の比較図。ダイニチのeco運転モード、コロナのecoモード、象印EE-DG・EE-RVは消費電力を下げるモードの記載なし、象印EE-TC60・EE-MC20は出力を落として運転すると明記

ダイニチは「eco運転モード」を全機種に標準搭載しており、公式は「気化式で運転を行ない、消費電力を抑えます」と説明しています。コロナはUF-H5026Rのecoモード(消費電力15W)で「1日約4円」という数字を公式に出しています。象印は、EE-DG・EE-RVのページには、モードを切り替えて消費電力そのものを下げるという公式な説明は見当たりませんでした。一方でEE-TC60・EE-MC20のページには「『弱(静音)モード』では出力を落として運転します」(EE-TC60)「『静音モード』では出力を落として運転します」(EE-MC20)とあり、EE-MC20は標準190W・静音134Wという具体的な数値も分けて書かれています。電気代を最優先するなら、まず気化式・ハイブリッド式のeco運転を確認することになります。

商品カードについて

この記事の商品カードは3枚用意しています。いずれも象印の現行モデルで、EE-DG50・EE-DG35・EE-TC60は2026年09月発売です(象印公式・2026年9月18日確認)。記事の中の商品カードに出る価格は販売店の表示で、日々変わります。価格そのものはオープン価格のため、当サイトは一次情報を持っていません。

よくある質問

Q. スチーム式加湿器の電気代は本当に高いですか?
A. 1時間あたりの電気代はW数で決まります。象印EE-DG50(加湿時410W)は当サイトの計算で約12.7円、ダイニチHD-RXT726の標準運転(290W)は約9.0円で、象印EE-DG35(305W)とほぼ同じ水準です。大きく安くなるのは、ヒーターを使わない運転(ダイニチのeco・パナソニックの気化式)と比べたときです(パナソニックのFE-KX05Dは、公式の新着情報に「9月中旬発売」〈8月3日付〉とあり、発売済みかは当サイトは確認していません)。

Q. 1日8時間使うと、1か月・1シーズンでいくらですか?
A. 1日8時間×30日と仮定すると、EE-DG50は当サイトの計算で約3,050円、1日8時間×6か月(180日)で約18,300円です。これは加湿時のW数がずっと続いたと仮定した上限寄りの目安で、実際にかかる金額ではありません。

Q. 湯沸かし立ち上げ時の985Wは計算に入っていますか?
A. 入れていません。985Wは湯沸かし立ち上げ時だけの数値で、立ち上げにかかる時間が公式に書かれていないためです。

Q. 象印を選ばないほうがいいのはどんな人ですか?
A. 電気代を最優先する人と、1日中つけっぱなしにする人です。フィルターの手入れをしたくない人や、使う時間が短い人(寝る前の2時間だけなど)にはこの限りではありません。

Q. 電気代を下げる公式の方法はありますか?
A. ダイニチは「eco運転モード」を全機種に標準搭載し、気化式で運転して消費電力を抑えると説明しています。コロナはecoモードで「1日約4円」という数字を公式に出しています。象印は、EE-DG・EE-RVのページには消費電力を下げるという公式の説明が見当たりませんでしたが、EE-TC60・EE-MC20のページには「出力を落として運転します」とあり、EE-MC20は標準190W・静音134Wという数値も分けて書かれています。

まとめ

  • 1時間あたりの電気代はW数で決まります。象印EE-DG50(加湿時410W)は当サイトの計算で約12.7円です
  • ヒーターを使う運転どうしのW数は、方式をまたいで近い値です(ダイニチ標準290W・象印EE-DG35 305Wなど)。大きく安くなるのは、ヒーターを使わない運転(ダイニチのeco・パナソニックの気化式)と比べたときです
  • 象印は電気代を公式に円で出していません。この記事の象印の金額はすべて当サイトの計算で、湯沸かし立ち上げ時985Wの分は含んでいません
  • 電気代を最優先する人には向きませんが、フィルターの手入れをしたくない人・使う時間が短い人には向いています。1日中つけっぱなしにする人は、1か月・1シーズンの金額がさらに上がることに注意してください

今日やることは1つだけ。1日に何時間使うつもりかを先に決めてください。それが決まれば、この記事の表から1時間あたりの金額をそのまま掛け算できます。

注記:数字の条件

  • 「1時間あたりの電気代」の計算はすべて当サイトが行ったもので、W÷1000×時間×31円/kWhという式の計算結果です。1時間あたりは小数点1桁、1か月・1シーズンは10円未満を四捨五入しています
  • 「1か月」「1シーズン」の前提は、当サイトが仮定した1日8時間×30日(240時間)・1日8時間×6か月=180日(1,440時間)です。読者の実際の使用時間とは異なります
  • 象印の湯沸かし立ち上げ時985Wは計算に含めていません。立ち上げにかかる時間が公式に書かれていないためです
  • 「加湿時」のW数が運転中ずっと続くかは公式に書かれていません。自動加湿の3段階で消費電力が下がる可能性があり、この記事の金額は上限寄りの目安です
  • ダイニチHD-RXT726の「約133円」(eco・1か月)と「6,896円/5,516円」(標準・1シーズン)は、試算の条件(モード・畳数・室温)が異なります。同じ機種でも前提が違う数字として扱っています
  • コロナUF-H5026Rの「1シーズンで約670円」は、見出しの「パワフルモードでも」と試算条件「ecoモード消費電力15W」がねじれた公式の表記です。当サイトは結論編と同じく、この670円をecoモードの金額として読んでいます
  • パナソニックFE-KX05Dは、公式の新着情報に「9月中旬発売」(8月3日付)とあります。発売済みかは当サイトは確認しておらず、今日買える機種として推薦しておらず、電気代の比較のためだけに数字を挙げています
  • 当サイトはこれらの機種を購入・使用しておらず、体感の評価は行っていません

出典(2026年9月18日・9月19日に当サイトが確認)

引用は原文どおりです。消費電力・電気代の試算条件はいずれも各社の公式ページ・公式リリースによります。当サイトは今回取り上げた機種を購入・使用しておらず、体感の評価は行っていません。

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