掃除機の選び方|コードレス・キャニスター・ロボットの分かれ道と9社の強み【2026年】

掃除機

結論から言うと、掃除機選びは「コードレス・キャニスター・ロボットのどれに向いているか」を先に決め、そのタイプの中で重さ・運転時間・ゴミ捨ての条件をそろえて比べれば失敗しません。掃除機を選ぼうとして、パナソニック・日立・東芝・三菱電機・シャープ・ダイソン・アイリスオーヤマ・Shark・マキタと並べてみると、どこも「軽い」「長時間」「ゴミ捨てが楽」とうたっていて、結局どこが違うのか分からなくなった――このページは、そんな人のための入口です。

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載する数値は、後述の9社の公式ページ・公式リリースに書かれている表記をそのまま書き写したもので、当サイトが実機で測定したものではありません。

結論だけ知りたい人は、このページの最初の表と「迷ったらこの3行」を読めば十分です。もっと細かく――例えばダイソンやパナソニックの機能を1つずつ知りたい、重さや運転時間の表記のクセを知りたいという人は、このあとに続くシリーズ記事(下の目次)へ進んでください。

このシリーズ(全7本)

リンクのない記事は準備中のため、公開後にリンクを追加します。

  1. まず答え:3つのタイプと9社の強み早見表
  2. この記事の根拠
  3. 選び方の講義(3分だけ)
    1. ①「本体質量」は社によって指すものが違う
    2. ②「最長運転時間」の条件は3つ
    3. ③ゴミ捨ての間隔も基準が違う
    4. ④コードレスに吸込仕事率(W)が書かれていない理由
  4. 9社を1社ずつ紹介
    1. パナソニック――ミストとドックの2枚看板
    2. 日立――カセット式電池と自走機能
    3. 東芝――軽さと『史上軽さNo.1』の訴求
    4. 三菱電機――バッテリーの寿命を数字で公表
    5. シャープ――紙パック交換の頻度を削減
    6. ダイソン――着脱式バッテリーと液晶表示
    7. アイリスオーヤマ――本体のみの軽さを訴求
    8. Shark――自動ゴミ収集ドックが看板
    9. マキタ――電動工具のバッテリーを流用した充電式クリーナ
  5. 項目別に比べる
    1. 標準質量・本体質量(条件つき)
    2. 運転時間(標準・最長の条件つき)
    3. ゴミ捨ての間隔(条件つき)
    4. 充電時間と電池の交換
  6. 用途別おすすめ(3択)
    1. 第1に、とにかく軽さで選ぶ人には
    2. 第2に、ゴミ捨ての手間を減らしたい人には
    3. 第3に、ペット・じゅうたんの毛がらみが気になる人には
  7. よくある質問
    1. Q. 「本体質量」が軽いほうを選べば間違いないですか?
    2. Q. 吸込仕事率が書かれていないコードレスは吸引力が弱いのですか?
    3. Q. ゴミ捨ての間隔がいちばん長いメーカーはどこですか?
    4. Q. 型落ちと秋の新製品、どちらを買うべきですか?
    5. Q. ロボット掃除機と比べてどちらがいいですか?
  8. 買う前の注意
  9. まとめ――今日やることは1つだけ
  10. 注記:数字の細かい条件
  11. 出典(確認日つき)

まず答え:3つのタイプと9社の強み早見表

掃除機は大きく分けて「コードレス(スティック)」「キャニスター(コード式)」「ロボット」の3タイプがあります。今回、公式ページで一次情報を確認できたのは、コードレスとキャニスターを扱う9社・確認した31機種です(コードレス28機種・キャニスター代表3機種、2026年9月22日確認)。ロボット掃除機は別のシリーズで扱っているため、このページでは表の中で場所だけ示します。

メーカー コードレス キャニスター(コード式) ロボット 今回の看板機能
パナソニック ◎(今回確認した現行機4機種) ○(MC-PJ25A) - マイクロミスト・クリーンドック
日立 ◎(今回確認した現行機5機種) ○(CV-KP300R) - 自走機能・「らくメンテスティック」(愛称)
東芝 ◎(今回確認した現行機2機種) - - ダストステーション・軽さ訴求
三菱電機 ◎(今回確認した現行機2機種) ○(TC-FD2F) - バッテリー充放電回数の公表
シャープ ◎(今回確認した現行機6機種) - - 紙パック交換頻度の削減・極吸ヘッド
ダイソン ◎(今回確認した現行機3機種) - - V12の着脱式バッテリー・液晶のゴミ表示
アイリスオーヤマ ◎(今回確認した現行機2機種) - - 本体のみの軽さ表記
Shark ◎(今回確認した3機種) - - 自動ゴミ収集ドック(約60日)
マキタ ○(今回確認した現行機1機種・詳細は確認中) - - 電動工具バッテリー流用の充電式クリーナ

◎=今回、現行機を複数確認 ○=現行機を1機種確認 -=今回の調査範囲では確認していません(存在しないという意味ではありません)。ロボット掃除機はロボット掃除機の選び方と結論編で扱っています。

掃除機の3つのタイプの分かれ道。コードレス(スティック)とキャニスター(コード式)はこのページで扱い、ロボットは別記事(ロボット掃除機の選び方・結論編)へ進む案内

迷ったらこの3行

  • とにかく軽く持ちたいなら、まず「標準質量(スティック時)」の条件をそろえて比べます。条件がそろわないまま「軽い」を比べると順位を間違えます(詳しくは次の章)。
  • ゴミ捨ての手間を減らしたいなら、自動ゴミ収集のドック付き機種を見ます。ただし「◯か月に1回」の基準は社によって違います。
  • コードを気にしないなら、吸込仕事率(W)が明記されているキャニスターも選択肢に入ります。今回確認したマキタ以外の8社のコードレスにはこの数値がありません(理由は選び方の講義で説明します)。

この記事の根拠

この記事の根拠:掲載した数値は、パナソニック・日立・東芝・三菱電機・シャープ・ダイソン・アイリスオーヤマ・Shark・マキタの公式製品ページ・公式仕様ページ・公式リリースを、2026年9月22日に確認したものです。当サイトが実機で測定した数値ではありません。マキタの一部仕様と、ダイソン・Sharkの価格・一部の測定基準は、公式ページがうまく開けず(JavaScriptで描画される仕様など)、今回は確認できませんでした。確認できなかった項目は「確認できず」と明記し、実際には存在するかもしれない仕様を「無い」と断定していません。

比較の軸には「床で使う形の重さ(標準質量・スティック時)」を使います。これは国内4社(パナソニック・日立・東芝・シャープ)が同じ日本電機工業会の自主基準(HD-10)の注記つきで公表している、数少ない横並びできる数字だからです。この軸は、6本目の結論編でもそのまま使う予定です。

9社・確認した31機種の内訳。コードレス28機種とキャニスター代表3機種の合計(確認日2026年9月22日)

選び方の講義(3分だけ)

①「本体質量」は社によって指すものが違う

今回いちばん見つかった落とし穴が、この「本体質量」という言葉です。同じ言葉なのに、社によって指している重さが違います。

  • パナソニックのMC-SB55Kは、「本体」だけなら0.8kgですが、延長管と床用ノズルを付けた「スティック時」は1.2kgです。カタログの見出しにどちらの数字が使われているかを先に確認する必要があります。
  • 東芝のVC-CLW34は、「標準質量」(本体・延長管・ヘッド・バッテリーの合計)が1.0kg、そこからバッテリーを含む「本体質量」だけを取り出すと0.67kgです。
  • ダイソンのV12 Detect Slimは「本体質量2.2kg」という1つの数字しか載っていませんが、注記には「Fluffy Optic™クリーナーヘッド装着時 2.20kg / Motorbar™クリーナーヘッド装着時 2.40kg」とあります。つまりダイソンは、ヘッドを付けた状態の重さを「本体質量」と呼んでいます。

まとめると、「本体のみ」「スティック時(ヘッド込み)」のどちらを指しているかは社によって違い、同じ社の中でも表記名が変わります。条件が違う数字どうしを1つの順位に並べて「これが一番軽い」と書くのは、当サイトではしません。

パナソニックMC-SB55Kは本体のみ0.8kg、延長管とヘッドを付けたスティック時は1.2kg

②「最長運転時間」の条件は3つ

「最長60分」のような数字にも、必ず条件が付いています。条件は主に3つです。

  1. ヘッドを使うかどうか:床用のヘッド(モーター駆動)を使うと、使わない場合より短くなる機種がほとんどです。
  2. モード:「強」「自動」「標準(エコ)」でまったく時間が違います。
  3. 電池の個数:ダイソンのPencilVacは、単体では最大運転時間30分ですが、ページ内の「最長60分」という表記には「JEMA自主基準(HD-10)により測定。バッテリー2個連続使用時。」という脚注が付いています。電池を2個使えば時間は伸びる、という条件つきの数字です。

そのため、この記事では「標準(または床用ヘッド使用時)の値」と「最長(条件つき)の値」をセットで見るようにしています。1つの数字だけを切り取らないことが、遠回りに見えて確実です。

最長運転時間の条件は3つ。ヘッドの有無・モード・電池の個数。ダイソンPencilVacは単体30分がバッテリー2個で60分になる例

③ゴミ捨ての間隔も基準が違う

自動ゴミ収集ドック付きの機種は「約3.5か月に1回」のようにゴミ捨ての間隔を打ち出していますが、この数字の作り方にも社の違いがあります。パナソニック・日立は「日本電機工業会自主基準の基準ゴミ(1日あたり1g)」を使ってドックが満杯になるまでの日数を測っていますが、シャープは同じ基準ゴミを使いながら本体の紙パックが満杯になるまでの日数を測っています(シャープの該当機種は本体に紙パックを装着する構造でドックがありません)。Sharkの「約60日ゴミ捨て不要」は同じ1g/日換算でも「自社規定の混合ゴミ」を使った数値で、業界の自主基準とは別の物差しです。月と日で表記がそろっていないうえ、基準ごみも違うので、1つの順位にはできません。

ゴミ捨て間隔の物差しは2種類。日本電機工業会の自主基準ごみ(例パナソニック約3.5か月)と各社独自の基準ごみ(例Shark約60日、自社規定)

④コードレスに吸込仕事率(W)が書かれていない理由

コード式のキャニスターには「吸込仕事率◯◯W」という数字がありますが、今回確認したマキタ以外の8社のコードレスにはこの数字がありません(マキタは電動工具バッテリー流用の充電式クリーナのカタログに吸込み仕事率を載せています(測定条件:1.5Ah満充電相当)。詳しくは9社紹介のマキタの項で説明します)。理由は日立のFAQ(a22)に説明があり、当サイトもこの文言を借ります。

「吸込仕事率とは、JIS規格に定められている吸込力の目安です。」「内蔵電池(バッテリー)式のため、内蔵電池(バッテリー)が消耗したときに一定の電力を供給できなくなるため、吸込力にばらつきが生じます。 そのため、JIS規格では内蔵電池(バッテリー)で駆動する製品の吸込仕事率は公表しておりません。」(日立FAQ a22、2026年9月22日確認)

つまり、今回確認したマキタ以外の8社のコードレスに吸込仕事率が「書かれていない」のは、JIS規格が電池駆動の製品を対象にしていないためです(マキタはカタログに測定条件つきで掲載しています)。「コードレスは弱い」という意味ではありません。日立・三菱電機の仕様ページには「一般的にコードレスタイプのクリーナーは、コード付きタイプのクリーナーに比べて吸い込む力に差があります。ただし、集じん性能を高めるためにモーター駆動の回転ブラシを採用しています。」(日立)といった注記もあり、各社ともヘッド側の工夫で補う設計だとみられます。

9社を1社ずつ紹介

ここからは9社を1社ずつ、それぞれが公式に強く打ち出している機能から紹介します。国内5社・ダイソン・アイリスオーヤマ・Shark・マキタの順です。

パナソニック――ミストとドックの2枚看板

パナソニックの現行コードレスは、今回公式で確認できた範囲でセパレート型のMC-NX810KM・MC-NX500Kと、スティック一体型のMC-SB55K・MC-SB35Kの4機種です(いずれも発売日の記載は確認できず)。看板機能は「マイクロミスト」「クリーンドック」「からまないブラシPlus」です。

マイクロミストは「業界初*マイクロミスト」(*国内の家庭用掃除機において。2024年10月25日現在)とうたう機能で、「超微細な水のミスト「マイクロミスト」が、汚れやべたつきの原因にアプローチ。」「水の極微細なミストのこと。一般的な霧よりも粒子が細かい約10 μmのマイクロミストを、超音波振動により生成します。」と説明されています。ただし公式は「マイクロミストは、水拭きする機能ではありません。こぼした液体や、液体などが乾燥して付着した汚れは取れません。」ともはっきり書いており、水拭き機能そのものではない点は誤解しやすいところです。

クリーンドックは「スティックで吸引したゴミは、毎回自動で収集され、クリーンドック内の紙パックに蓄積。」する仕組みで、「ゴミ捨ては約3.5か月に1回でOK」(条件は前章のとおり)とされています。「からまないブラシPlus」は「99%以上からみつかない」とうたわれていますが、この数字は「自社基準。髪の毛で実験した場合。」という注記つきです。

マイクロミストが汚れにアプローチする仕組みの概念図。超音波振動で生成する約10μmの極微細なミストが汚れやべたつきの原因にアプローチ(水拭き機能ではない)

日立――カセット式電池と自走機能

日立は今回公式で確認した現行機が5機種で(公式の注記にはほかにも現行機の言及があり、うち5機種を今回確認しました。本文で紹介するのはPV-BS1M・PV-BL3P・PV-BG1000R・PV-BH900SMの4機種です)、標準質量は0.97kg(PV-BS1M)から1.6kg(PV-BH900SM)まで幅があります。看板機能は自走機能付きのヘッド「クルッとヘッド」「ペタリンコ構造」「からまんブラシ」などで、いずれもヘッド側の走行性・毛がらみ対策です。

電池は機種によって「カセット式」と「内蔵式」に分かれます。PV-BS1M(0.97kg)だけが内蔵式で、公式の注記には「(部品代のほかに…PV-BS1Mは交換作業費がかかります。)」とあり、ほかのカセット式機種は「交換作業費がかかる場合があります。」という書き方です。軽さで内蔵式を選ぶ場合は、電池の寿命が来たときの扱いが他機種と違う点を知っておく必要があります。

日立の標準質量は0.97kg(PV-BS1M・内蔵式)から1.6kg(PV-BH900SM・カセット式)まで。PV-BL3P1.1kg、PV-BG1000R1.4kgもカセット式

東芝――軽さと『史上軽さNo.1』の訴求

東芝は今回公式で確認した現行機が、標準質量1.0kg(本体質量0.67kg)のVC-CLW34と、ダストステーション付きのVC-CLZ74DS(標準質量2.3kg・本体質量1.6kg)の2機種です。VC-CLW34は「トルネオコードレス史上軽さNo.1」(*2025年9月10日現在)とうたわれています。「史上」とは東芝の自社ラインアップの中での比較で、他社との比較ではない点に注意してください。

なお東芝は2026年8月26日付のリリースで新7機種を発表していますが、発売時期は「10月上旬」とされ、2026年9月22日時点ではまだ発売されていません。新製品の詳しい内容は7本目(準備中)で扱う予定です。

東芝VC-CLW34は標準質量(本体・延長管・ヘッド・バッテリーの合計)1.0kg、本体質量(バッテリー含む)0.67kg

三菱電機――バッテリーの寿命を数字で公表

三菱電機は今回公式で確認した現行機がHC-JK2E(1.9kg)・HC-JD2C(1.9kg)の2機種です。看板機能は「らくイックモーション」(傾き検知)、「らくリーニングスタンド」、からみにくい自走ブラシなどですが、今回もっとも目を引いたのはバッテリーの数字です。HC-JK2Eの仕様には「充放電回数 約3,000回」とあり、「JEMA自主基準(HD-10)により測定。(試験方法:周囲温度20℃±5℃、「強」にてバッテリーが初期容量の60%に低下するまで満充放電をくり返す試験)」という測定条件まで明記されています。試験条件まで書いて回数を公表しているのは三菱電機だけでした(アイリスオーヤマのSUUZE・SCD-185PMも「バッテリー寿命 繰り返し充電約1000回」と書いていますが、試験条件の記載は確認できませんでした)。

なお三菱電機の掃除機トップページには「三菱電機純正品を装う掃除機用紙パックにご注意ください」というお知らせが掲載されています。紙パックを買うときは純正品かどうかを確認する、というメーカー側からの呼びかけです。

バッテリー寿命の公表状況。三菱電機HC-JK2Eは充放電回数約3,000回を試験条件つきで公表。アイリスオーヤマSUUZE・SCD-185PMも繰り返し充電約1000回と表記するが試験条件の記載は確認できず(確認日2026年9月24日)

シャープ――紙パック交換の頻度を削減

シャープは今回公式で確認した現行機が6機種で、サイクロン式のEC-SR70A・EC-AR50A、紙パック式のEC-KR70A・EC-KR50A、ステーション付きのEC-CR1・EC-XR3に分かれます。看板は紙パック交換頻度の改善で、「紙パックの交換頻度を3カ月に1回に削減」(EC-KR70A/KR50A)とうたわれています。この数字は「日本電気工業会自主基準に定められた基準ごみを、1日あたりの吸引量を1gとして、「強モード」で…満杯になるまで」測定したもので、従来機のEC-KR3は「1.5カ月に1回」でした。

ステーション型のEC-CR1・EC-XR3は、標準質量の注記が「本体、バッテリー、ハンドル、吸込口の合計質量。」となっており、ほかの4機種の「パイプ」を含む注記とは対象が違います。ステーション2機種を他機種と同じ表で比べるときは、この違いに注意が必要です。

シャープ6機種はサイクロン式・紙パック式・ステーション型の3グループ。サイクロン式と紙パック式はパイプ含む注記、ステーション型(EC-CR1・EC-XR3)はハンドル含む注記

ダイソン――着脱式バッテリーと液晶表示

ダイソンは今回公式で確認した現行機がV12 Detect Slim・PencilVac・V8 Slim Fluffyの3機種です。V12は「バッテリーはネジを使わず、ワンタッチで簡単に取り外し・交換できます。」と公式に書いており、この着脱式バッテリーが看板の1つです(公式ページで同様の記載を確認できたのはV12のみで、PencilVac・V8では確認できませんでした)。V12は液晶画面でゴミの検知結果を表示するのが特徴で、PencilVacは「ダイソン初のスマートクリーナー Bluetooth®接続で、MyDyson™アプリと連携。」する点が新しさです。

吸引力について、V12の脚注には「IEC(国際電気標準会議)規格62885-4 5.11による標準クリーナーヘッド使用時の吸引力試験(2025年SGS-IBR(米国)にて実施)。 ダイソンを除く国内の売上上位5社の最上位スティッククリーナー(2024年11月-2025年10月の独立調査会社のデータに基づく)を対象に実施。」という条件が付いています。この条件を外して「国内最強」のように言い換えることは、当サイトではしません。

ダイソン公式ストアでの購入は、V12・PencilVac・V8の3機種とも「2年間のメーカー保証」「試せる30日間 全額返金保証」の対象です(2026年9月24日確認)。家電量販店などでは条件が異なる可能性があります。なお、V12 Detect Slim Absolute(SV46 ABL EX)のダイソン公式の商品ページは、2026年10月3日に開くと「この製品はアウトレット品となります。」と表示されていました。同じ場所に、外箱に傷やへこみがあるが製品本体は未使用であること、2年間のメーカー保証と30日間全額返金保証も使えることが書かれています(外装箱の傷やへこみを理由とした返品はできないとも書かれています)。

ダイソンV12の着脱式バッテリーはネジを使わずワンタッチで取り外し・交換できる(公式サイトで確認できたのはV12のみ)

アイリスオーヤマ――本体のみの軽さを訴求

アイリスオーヤマは今回公式で確認した現行機がSUUZE(SCD-210P)とSCD-185PMの2機種です。SUUZEは「本体のみ:0.9kg、フロアヘッド・延長パイプ・バッテリー含む:1.7kg」、SCD-185PMは「本体のみ:0.85kg、フロアヘッド・延長パイプ含む:1.4kg」と表記されています。ただし、日立PV-BS1M(本体質量0.64kg)・東芝VC-CLW34(本体質量0.67kg)・パナソニックMC-SB55K(本体のみ0.8kg)にも、これより軽い「手持ち部分だけ」の数字があります(各社の注記の対象がすべて同一かは確認できていないため、条件をそろえた比較ではなく参考値として並べています)。アイリスオーヤマが最軽量と断定できる根拠は今回の確認範囲にはありません。SCD-185PMの表記にはバッテリーを含むかどうかの記載がなく、この点は確認できませんでした。運転時間の測定基準(JEMA自主基準など)の記載も、この2機種では確認できていません。

アイリスオーヤマSUUZEは本体のみ0.9kg・フロアヘッド等込み1.7kg、SCD-185PMは本体のみ0.85kg・フロアヘッド等込み1.4kg

Shark――自動ゴミ収集ドックが看板

Sharkは今回公式で確認した機種が、ActiClean LC950JSN・LC950JBK(公式のお知らせは2026年8月20日付で、発売日は2026年9月7日。2026年10月3日に開いたお知らせ一覧に発売日変更のお知らせは見当たらず、公式ストアの製品ページでは2色とも購入できる表示でした)と、同じシリーズのLC800JWHです。看板はドックの「約60日ゴミ捨て不要」で、これは前章のとおり自社規定の混合ゴミを使った数値です。重さは「コードレススティック本体重量 約1.8kg」(条件の注記なし)とされており、他社のような測定基準の明記は確認できませんでした。

Sharkのドックは本体で吸引したゴミを自動収集し、約60日ゴミ捨て不要。自社規定の混合ゴミを使った数値

マキタ――電動工具のバッテリーを流用した充電式クリーナ

マキタは電動工具のバッテリーを流用した充電式クリーナ(CL107FDSHWなど)を展開しています。公式の製品ページは仕様がJavaScriptで描画される作りのため今回は製品ページの数値を確認できませんでしたが、公式カタログ(AUTO_17)には CL107FDSHW の質量(本体+バッテリBL1015装着時・ノズル・パイプ除く)1.1kg・充電時間 約22分(充電器DC10SA使用時)の記載があり、使用時間はパワフル/強/標準=約10/12/25分(※参考値と注記)となっています。同じカタログには吸込み仕事率32W/20W/5W(測定条件:1.5Ah満充電相当)も、今回確認したほかの8社には無い表記として載っています。標準小売価格21,700円(税別)の記載もありますが、詳しい仕様は次回の確認を待って別記事で補います。

項目別に比べる

ここからは、今回確認できた現行機種の数値を項目ごとに並べます。繰り返しになりますが、条件が違う数字を1つの順位にはしていません。

標準質量・本体質量(条件つき)

社・機種 床で使う形の重さ 手持ち部分の重さ 条件
パナソニック MC-SB55K 1.2kg(スティック時) 0.8kg(本体) 本体・延長管・床用ノズル合計
パナソニック MC-SB35K 1.1kg(スティック時) 0.8kg(本体) 同上
日立 PV-BS1M 0.97kg(標準質量) 0.64kg(本体質量・ハンディ時) 本体・延長パイプ・ヘッド・電池の合計。内蔵電池
日立 PV-BL3P 1.1kg(標準質量) 0.80kg(本体質量) 同上。カセット式電池
日立 PV-BG1000R 1.4kg(標準質量) 0.97kg(本体質量) 同上。カセット式電池・ドック付き
日立 PV-BH900SM 1.6kg(標準質量) 1.2kg(本体質量) 同上
東芝 VC-CLW34 1.0kg(標準質量) 0.67kg(本体質量) 本体・延長管・ヘッド・バッテリーの合計。本体質量はバッテリー含む
東芝 VC-CLZ74DS 2.3kg(標準質量) 1.6kg(本体質量) 本体・ピカッとライトplus・延長管・ヘッド・バッテリーの合計
三菱電機 HC-JK2E/HC-JD2C 1.9kg(クリーナー質量) 確認できず パイプ・ブラシ・バッテリー含む
シャープ EC-SR70A/EC-KR70A 1.7kg(標準質量) 1.3kg(本体質量) 本体、バッテリー、パイプ、吸込口の合計。本体質量はバッテリーを含む本体のみ
シャープ EC-AR50A 1.3kg(標準質量) 0.85kg(本体質量) 同上
シャープ EC-KR50A 1.5kg(標準質量) 1.1kg(本体質量) 同上
ダイソン V12 2.2kg(本体質量) 確認できず Fluffy Optic™ヘッド装着時。Motorbar™装着時は2.40kg
ダイソン PencilVac 1.8kg(本体質量) 確認できず Fluffycones™ヘッド装着時
ダイソン V8 2.15kg(本体質量) 確認できず ヘッド条件の注記は確認できず
アイリス SUUZE 1.7kg(ヘッド・パイプ・バッテリー込み) 0.9kg(本体のみ) 公式表記のまま
アイリス SCD-185PM 1.4kg(ヘッド・パイプ込み) 0.85kg(本体のみ) バッテリーを含むかは確認できず
Shark LC950JSN/JBK 約1.8kg(スティック本体重量) 約0.9kg(ハンディ) 条件の注記は確認できず
Shark LC800JWH 約1.6kg 確認できず 同上

国内4社(パナソニック・日立・東芝・シャープ)は日本電機工業会自主基準(HD-10)の注記つきで測定。三菱電機は質量の測定基準の記載を確認できず。アイリスオーヤマ・Shark・ダイソンは測定基準の記載を確認できませんでした。

日本電機工業会自主基準(HD-10)の注記がある国内4社の標準質量。パナソニック1.1〜1.9kg・日立0.97〜1.6kg・東芝1.0〜2.3kg・シャープ1.3〜1.7kg。三菱電機・アイリスオーヤマ・Shark・ダイソンは基準の記載なしで別枠

運転時間(標準・最長の条件つき)

社・機種 標準(床用ヘッド使用時など) 最長・強モードの条件
シャープ EC-SR70A 約45分(標準の吸込口使用時) 約90分(付属のすき間ノズルなど使用時)/強 約15分
日立 PV-BH900SM 約40分 約60分(モーター駆動方式のヘッド非使用時)/強 約15分
東芝 VC-CLZ74DS 約50分(ヘッド使用時) 約60分(ヘッド不使用時)/強 約6分
パナソニック MC-NX810KM LONG 約35分 約70分(付属ノズル使用時)/HIGH 約10分
ダイソン V12 床用ヘッドの値は確認できず 60分=エコモードでモーター駆動のないツール使用時
ダイソン PencilVac 単体30分 60分=バッテリー2個連続使用時(JEMA自主基準)
アイリス SUUZE AUTO 約20分 LONG 約43分(アタッチメント使用時・基準の記載なし)
Shark LC950シリーズ スティック時エコ 約36分 ハンディ時エコ 約42分(基準の記載なし)

測定条件の文言も社によって違います。日立は「測定は満充電、電池初期、室温20℃。使用時間は周囲温度などの条件で異なります。」、シャープは「室温20℃、標準の吸込口を使用時の最長運転時間。床面の種類、使用環境、使用状態により異なります。」としています。アイリスオーヤマ・Sharkは測定基準そのものの記載を確認できませんでした。

ゴミ捨ての間隔(条件つき)

社・機種 公式の表記 基準
パナソニック MC-NX810KM/MC-NX500K 約3.5か月に1回 日本電機工業会自主基準の基準ゴミ(1日1g)
シャープ EC-KR70A/KR50A 3カ月に1回(従来機は1.5カ月) 同上
日立 PV-BG1000R 約2か月に1回 同上
Shark ActiClean 約60日ゴミ捨て不要 自社規定の混合ゴミ(1g/日換算)

東芝の新機種(VC-SL55Dなど)にも「約70日に1回」の表記がありますが、2026年9月22日時点ではまだ発売前のため、7本目(準備中)で扱う予定です。

充電時間と電池の交換

充電時間は三菱電機の約70分からダイソンV8の5時間まで幅があります(マキタはカタログで約22分)。シャープのEC-SR70Aは約100分、日立は約2時間、パナソニックは約3時間、アイリスオーヤマは約4時間です。シャープの仕様には「充電時間は周辺温度、使用条件などによって異なります」という注記もあります。

電池の交換については、日立が「電池は消耗品です。正しく充電しても使用時間が著しく短くなったときは、電池の寿命です。」と明記し、カセット式機種は「交換作業費がかかる場合があります」、内蔵式のPV-BS1Mは「交換作業費がかかります」としています。三菱電機のHC-JK2Eは「充放電回数 約3,000回」という具体的な耐用回数を、測定条件つきで公表しています。アイリスオーヤマのSUUZE・SCD-185PMも「バッテリー寿命 繰り返し充電約1000回」と表記していますが、三菱電機のような試験条件の記載は確認できませんでした。

用途別おすすめ(3択)

第1に、とにかく軽さで選ぶ人には

標準質量の条件がそろっている国内4社の中では、日立PV-BS1M(標準質量0.97kg)がもっとも軽い数値です。ただし内蔵電池のため、公式注記のとおり電池の寿命が来ると「交換作業費がかかります」。次点は東芝VC-CLW34(標準質量1.0kg)で、こちらは「史上軽さNo.1」という自社比較のうたい文句を掲げています。重さの表記の違いは4本目、運転時間の表記の違いは5本目で詳しく解説します。

第2に、ゴミ捨ての手間を減らしたい人には

自動ゴミ収集ドック付きなら、紙パック方式のパナソニックMC-NX500K(約3.5か月に1回)か、紙パックレスの日立PV-BG1000R(約2か月に1回)が候補です。間隔の長さだけならパナソニックですが、基準ごみの条件は共通(1日1g)でも紙パックの有無という方式自体が違うため、日々の手入れのしやすさも合わせて比べることをおすすめします。

第3に、ペット・じゅうたんの毛がらみが気になる人には

毛がらみ対策の機能は各社の呼び名が違いますが、パナソニックの「からまないブラシPlus」(自社基準・髪の毛での実験)、日立の「からまんブラシ」など、ヘッド側のブラシ形状で対応する設計が中心です。効果の数値として確認できたのはパナソニックの「99%以上からみつかない」(自社基準・髪の毛での実験)のみで、これは自社基準での実験値のため他社と比較できる数字ではありませんが、毛がらみ対策そのものを謳っている機種を選ぶ価値はあります。

予算が合わない、あるいはコードがあっても構わないという人には、吸込仕事率の数字があるキャニスター(パナソニックMC-PJ25A・日立CV-KP300R・三菱電機TC-FD2F)も選択肢です。逆に、掃除そのものを人がしなくて済む方法を探している人は、ロボット掃除機の選び方と結論編を先に読むほうが近道です。

よくある質問

Q. 「本体質量」が軽いほうを選べば間違いないですか?

いいえ。前述のとおり「本体質量」が指す範囲は社によって違い、本体のみを指す場合とヘッド込みを指す場合があります。比べるときは、まず注記の条件が同じかどうかを確認してください。条件がそろわない数字を1つの順位にすることは、この記事ではしていません。

Q. 吸込仕事率が書かれていないコードレスは吸引力が弱いのですか?

そうとは言えません。日立のFAQでは「JIS規格では内蔵電池(バッテリー)で駆動する製品の吸込仕事率は公表しておりません。」と説明されています。JIS規格そのものが電池駆動の製品を対象にしていないため、数値がないだけで、吸引力が弱いと断定する根拠にはなりません。なお今回確認した9社のうちマキタだけは、カタログに測定条件つきで吸込み仕事率を載せています。

Q. ゴミ捨ての間隔がいちばん長いメーカーはどこですか?

日数ではパナソニックの「約3.5か月に1回」がもっとも長い間隔です(国内3社=パナソニック・シャープ・日立は同じ基準ごみ)。Sharkの「約60日」は自社規定の混合ゴミによる数字なので、同じ物差しでは比べられません。

Q. 型落ちと秋の新製品、どちらを買うべきですか?

今すぐ必要なら、このページで紹介した現行機種から選んで問題ありません。パナソニックは2026年10月に新機種の発売を予定しており、発売延期の可能性がある旨も公式に注記されています。東芝も新機種を10月上旬に予定していますが、延期についての注記は確認できませんでした。新製品の詳しい内容と発売日は7本目(準備中)で扱う予定です。今使っている掃除機をいつ買い替えるかの目安は家電の買い替え年数にまとめています。

Q. ロボット掃除機と比べてどちらがいいですか?

床に物が少なく、掃除そのものを人がしなくて済む方法を探しているなら、ロボット掃除機のほうが向いている場合があります。詳しくはロボット掃除機の選び方をご覧ください。すきま掃除や階段など、ロボット掃除機が届かない場所がある家では、この記事のスティック(コードレス)やキャニスターのほうが向いています。

買う前の注意

  • 電池は消耗品:日立の注記のとおり、正しく充電しても使用時間が著しく短くなったら電池の寿命です。内蔵式かカセット式かで交換のしやすさが変わるため、購入前に確認してください。
  • 使用済み電池の処分:リチウムイオン電池を使う製品は、自治体のルールや家電量販店の回収ボックスに従って処分します。回収の可否は地域や店舗によって異なるため、お住まいの自治体や購入予定の店舗で確認してください。
  • ドックの置き場所:自動ゴミ収集ドック付きの機種は、パナソニックMC-NX810KMのドックが3.8kg、MC-NX500Kが3.4kgと、本体より重くなります。置き場所の床の耐荷重や、コンセントの位置も含めて確認してください。段差やコンセントの位置など設置の条件は、ロボット掃除機の設置条件でまとめた考え方も参考になります。
  • 新製品の発売日:パナソニック・東芝の秋の新製品は、2026年9月22日時点ではまだ発売されていません。パナソニックは発売延期の可能性があると公式に注記しています(東芝の延期注記は確認できず)。いずれも購入直前に公式サイトで再確認することをおすすめします。

まとめ――今日やることは1つだけ

今日やることは1つだけに絞ってください。今、候補にしている機種の公式仕様ページを開いて、「本体質量」または「標準質量」の注記に何が含まれているかを確認することです。それだけで、カタログの数字だけを見て機種を間違える可能性はぐっと減ります。細かい機能や重さ・運転時間の表記のクセをさらに知りたい人は、このあとに続くシリーズ記事へ進んでください。

注記:数字の細かい条件

  • PencilVacの「最長60分」:単体での最大運転時間は30分。「最長60分」は「JEMA自主基準(HD-10)により測定。バッテリー2個連続使用時。」という条件つきの数字です。
  • 測定基準の有無:質量・運転時間ともに日本電機工業会自主基準(HD-10)の注記があるのは国内4社(パナソニック・日立・東芝・シャープ)。三菱電機は運転時間・充電時間がHD-10、質量の注記は確認できず。ダイソンはPencilVacの運転時間だけHD-10の注記があり、V12・V8の脚注にHD-10の文字はありません。アイリスオーヤマ・Sharkは測定基準の記載を確認できませんでした。
  • シャープのステーション型の重さ:EC-CR1・EC-XR3の標準質量の注記は「本体、バッテリー、ハンドル、吸込口の合計質量。」で、ほかの4機種の「パイプ」を含む注記とは対象語が違います。
  • ダイソンの吸引力の比較条件:V12の脚注は「ダイソンを除く国内の売上上位5社の最上位スティッククリーナー(2024年11月-2025年10月の独立調査会社のデータに基づく)を対象に実施。」という条件つきです。この条件を外した比較表現はしていません。
  • 三菱電機のバッテリー耐用回数:「充放電回数 約3,000回」は「JEMA自主基準(HD-10)により測定。(試験方法:周囲温度20℃±5℃、「強」にてバッテリーが初期容量の60%に低下するまで満充放電をくり返す試験)」という条件です。

出典(確認日つき)

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